インターネット上でコメを買ったのに商品が届かない、文字通り“ふりコメ詐欺”ともいえる詐欺が相次いでいます。ブランド米を5キロ1000円台で販売するとかたる怪しいサイトもあり、注意が必要です。
新潟県長岡産のコシヒカリは、5キロ5200円が1560円に。山形県産コシヒカリ5キロ5780円は1734円。定期便を頼めば最大30%オフになるとも書かれています。破格でコメを販売するインターネットサイトの実態に迫りました。
備蓄米の放出後も依然として続くコメ価格の高止まり。
スーパーでの平均販売価格は、過去最高となる5キロ4197円に。コメの価格高騰が続くなか、ブランド米を破格で売るというサイトがあります。
北海道産のゆめぴりか5キロ、4341円が1302円。山形県産のはえぬき5キロ4973円は1492円に。このご時世では考えられない激安価格をうたうサイト。
問い合わせ先には岐阜県恵那市の住所と電話番号が書かれています。番組が連絡をしてみると、電話はつながりませんでしたが、問い合わせ先の恵那市の住所にはスポーツ用品店があることが分かりました。そちらに電話をしてみると。
スポーツ用品店の店主は「コメの販売はしていない」「なぜ住所が勝手に使用されたか心当たりもない」と憤ります。
似たようなサイトは他にも。実際にコメを販売する業者は、正規の販売サイトに似せているとして偽サイトに対する注意喚起を行っています。
ネット上の消費者犯罪に詳しい弁護士は次のように話します。
コメの高騰が詐欺集団の格好の材料になっているといいます。
SNS上には、格安でのコメ取り引きを誘う手口も。Xには「萌えみのり30キロ15000円。だれか買ってください」と投稿された書き込みがあります。
実際にある「萌えみのり」という品種のコメを30キロ1万5000円、5キロあたり2500円で販売するといいます。
男性は投稿者との間に偶然、共通のフォロワーがいたため信用してしまい、購入する意思を個別のメッセージで伝えました。180キロ分8万5000円をQRコード決済で支払いましたが。
男性によると、2月18日に支払い、その後一向に届く気配がないため問い合わせましたが、らちがあかないため先月8日に返金するよう要求しました。すると、「15日15時までで確約します」と返信が来ました。
しかし、初めのやりとりから1カ月以上たった今も返金されることはなく、返信も来なくなってしまいました。
男性は購入時、一切相手を疑わなかったといいます。
(「グッド!モーニング」2025年4月4日放送分より)