東北新幹線で6日に発生した走行中に連結部分が外れるトラブル。新幹線120本以上が運休し、15万人以上に影響が出ました。
一夜明けた7日、宮城県内にあるJR東日本の車両センターに運輸安全委員会の調査官が入りました。
トラブルの影響は7日も続いています。
7日午前9時半のJR山形駅は、6日に発生した東北新幹線のトラブルにより山形新幹線が直通で東京まで行くことができなくなったため、切符売り場は切符の買い替えなどの人たちで混雑していました。
JR東日本は6日、東北新幹線「はやぶさ」と秋田新幹線「こまち」の連結部分が外れたトラブルを受け、異なる列車をつなぐ連結運転を全て中止しました。
通常、秋田新幹線と山形新幹線は一部の列車を除き、東北新幹線の車両と連結して東京駅を出発し、福島駅や盛岡駅で分離させています。しかし連結運転が中止されたため、山形や秋田に向かう人は東北新幹線の福島駅や盛岡駅で乗り換えることになりました。
東京から山形へ向かう利用者は「本当なら山形新幹線で東京から来る予定だったんですけど、ここで乗り換えなきゃいけないので大変です」と話しました。
そして、もう1つ大きな問題が出ていました。
東京から秋田へ向かう人は「(指定)席がなかったので、盛岡までは立って行って、その後は座れたらラッキーかなと」と話しました。
JR東日本は臨時列車を5本運行し対応していますが、連結運転の中止で座席の数が減り、東北新幹線の指定席は多くが満席となっています。
山形から東京方面へ向かう人は「山形から福島までの指定席は取れたんですけど、福島から上野までの指定席は取れなかったので自由席になった。座れないかもと言われました」と話し、仙台から秋田へ向かう人は「さすがにきょうは直っててほしかったなと思います」と話しました。
7日午後、当該の車両が保管されている宮城県の車両センターに運輸安全委員会の調査官が入りました。
調査官は「連結器の周辺の電気的なところと機械的なところを中心に見るが、いつまでに終わるというのは、まだめどは言えない」と話しています。
JR東日本は、トラブルの原因が判明し対策が完了するまで各新幹線の連結を全て取りやめるとしていて、影響は長引きそうです。