元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏が7日、MBSテレビ「よんチャンTV」に出演。兵庫県・斎藤元彦知事のパワハラなどの疑惑を「一定の事実」とした百条委員会の報告を受け、県議会が今後取り得る選択肢についてコメントした。
百条委員会は5日、調査報告書を議会に提出。斎藤知事は「一定の見解が示されたということだと思います。しっかり受け止めたいと思います」と述べつつ「これは百条委員会からの牋譴弔慮解瓩世伴け止めてはいます。私としては対応については適切だったと考えてます」とこれまでの主張を繰り返した。
橋下氏は「斎藤さん、知事としては不適格だなと思いますね。即刻辞職すべきだと思います。権力者としては絶対民主国家おいては斎藤さんを知事にしてはダメです」とバッサリ。
続けて「僕は『嘘八百』発言、『事実無根』発言で危ないなと思ったんです」と指摘し、「告発の取り扱い、告発者に対しての権力行使の仕方、これは完全に民主主義の一線を超えたと思いますよ」と厳しく批判した。
さらに「これ記者会見でまず確認しなきゃいけないのは、これは告発なのかどうなのかですよ」と訴え、「告発の中に誹謗中傷が入ったり、事実じゃないことが入ったりするのは内部告発では当たり前です。内部告発を受け付けた後に、それが事実なのか、誹謗中傷なのかということを第三者がしっかり調べるというが内部告発制度なんです。ところが斎藤さんはいきなり、告発を受けた当事者が、しかも権力者が、『これは告発ではない』と言って葬り去った」と断じた。
結果、報告書で疑惑は「一定の事実」とされており、「事実無根ではなかった。ということはこの文章、告発じゃないですか。告発だったら、その後斎藤さんがやった行動、作成者を探しに行ったりとか、そういうの全部アウト」と分析し、「『一つの見解』じゃなくて、われわれもこれは告発だという前提で、斎藤さんに攻めてかないといけないと思いますよ」と私見を述べた。
また、今後の議会について聞かれた橋下氏は「斎藤さんの資質に問題がある、百条委員会の報告を見ても告発者潰しなんていうとんでもない可能性があると認定したんであれば、不信任出し続けるべきです」ときっぱり。
しかし、その可能性については「ゼロ」と明言し「兵庫県議会議員、へっぴり腰の連中ばっかりだから。僕が聞いたところでは、みんなフェードアウトを狙ってます。完全にじーっとして、とりあえず今のままの県政運営を議会も狙ってる。斎藤さんが『一つの見解』と言ってるのを議会も様子を見て、状況が収まるのを待ってる」と厳しい口調で語った。