成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地によりますと、ジャイアントパンダのオス・永明が1月25日に死にました。1992年に生まれた永明は32歳、人間でいうと90歳にもなっていました。 永明は、和歌山県白浜町のアドベンチャーワールドでこれまで16頭の子をもうけ、「パンダ界のレジェンド」「ビッグダディ」などとも呼ばれ、親しまれてきましたが、2023年2月に中国・四川省にあるパンダ繁殖研究基地へ返還されていました。
◆16頭の子をもうけたパパ◆ アドベンチャーワールドによりますと、永明は1994年に来園し、これまで3頭のメス「蓉浜(ようひん)」「梅梅(めいめい)」「良浜(らうひん)」をパートナーとして、「梅梅」「良浜」との間に16頭のパパとなっています。 2014年に双子パンダの「桜浜」「桃浜」が生まれた際には、「現在の飼育下で自然交配し、繁殖した世界最高齢のジャイアントパンダ」となり、2020年11月にジャイアントパンダの赤ちゃん「楓浜(ふうひん)」が誕生した際にその記録が更新されたということです。 成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地はSNSで、「永明は生涯を通じて、並外れた国際的な物語を綴ってきた。2歳で海を渡り、パンダ保護の国際協力の新章を開いた」とその功績をたたえました。