東京の上野でスナックを営む大谷麻稀です。会社員を辞め、未経験の水商売で独立してから早2年。日本の一大飲み屋街で昼も夜も様々な人間模様を見てきた私が、今夜のお酒がちょっぴり美味しくなるコラムをお届けします。
国際交流シェアハウス。皆さんはどんなイメージを持つでしょうか? 清掃が行き届いたリビング、英語でコミュニケーションを交わす姿や、週末に外国籍の方が母国の料理を振る舞う光景を想像するかもしれません。
具体的な例を挙げましょう。国際交流と謳うには、ほど遠いけど一応南アジア出身の20代女性が2人住んでいました。ですが、その2人は家賃を払っていないというのに、一向に働こうとせず、1日中家でごろごろ。家賃の滞納が3ヶ月を超え、取り立てても「薄情な日本人」と言わんばかりに、無視という無言の非難を浴びせてくる始末……。そしてある日、2人して滞納したまま蒸発しました。それも部屋の鍵を閉めた状態で……(当然、マスターキーなんてものは装備されておらず)。工具を使って扉を開けると、案の定ゴミ屋敷。ほかの入居者が掃除を手伝ってくれたのがせめてもの救いでした。