訪日外国人を相手に売春をさせたとして、東京都新宿区歌舞伎町の風俗店『メンズエステ SPARAKU』経営者の須藤一樹容疑者(54)ら男7人が、2月4日までに売春防止法違反(場所提供など)の疑いで警視庁保安課に逮捕された。訪日外国人向け風俗店の摘発は全国初だ。
「須藤容疑者らが経営していた風俗店は日本語と英語の両方でHPを制作し、日本人女性と安い値段で性行為ができることを売りにしていた。外国人のキャッチが路上でインバウンド客に声をかけ、店まで案内していました。
店内に客が入ると、外国語で店のシステムや料金、サービス内容を説明。会計は、それぞれの国の通貨で支払うことが可能でした。『歌舞伎町のメンズエステ店で売春をしている』と情報提供があったことがきっかけで、警視庁が摘発に向けて捜査を進めていた」(全国紙社会部記者)
店内にはドルやユーロといった主要通貨のほか、インド、スイス、メキシコ、中国、トルコ、カタールなど16ヵ国の通貨が用意されていたという。
「『SPARAKU』の客の6割ほどが訪日外国人だった。そのうち4割を中国、韓国、香港、台湾、タイ、ミャンマーらアジア系が占めていた。料金は30分1万円。ハイクラスの人気風俗嬢を指名する場合はプラス5000円。60分のVIPコースは3万円でした。1日の平均来店者数は30人で、数十万円の売り上げがあったとみられています」(同前)
’21年3月頃から営業を開始。外国人のツアーガイドが訪日客を連れて来店することもあったという。なぜ、これほどの賑わいを見せていたのか。
「日本人の風俗嬢は礼儀正しくて愛想も良く、訪日外国人客から人気なんです。風俗店目当てで来日する外国人も少なくない。風俗嬢は全員日本人。スマホの翻訳アプリを使って会話し、客をもてなしていた。高校を中退した18歳の少女もいました。
須藤容疑者らは新宿区の大久保公園で“立ちんぼ”をしている女性をスカウトしていた。“稼げる”と評判になり、他店舗から移籍してきた女性もいたようです」(捜査関係者)
訪日外国人の増加に伴い、インバウンド客向けの風俗店も隆盛となっているのだ。