兵庫県の斎藤元彦知事によるパワハラ疑惑などの問題を調査している百条委員会。きのう示された調査報告書案に、パワハラ疑惑について「おおむね事実」と記載されていることが分かりました。
兵庫県の斎藤知事はパワハラなどの疑惑で元県民局長から告発され、調査のために県議会に百条委員会が設置されました。告発文書には、斎藤知事による業務時間外のチャットでの指示や、出張先での職員への叱責などがパワハラの具体例として挙げられています。
百条委員会はこれまでに関係者の尋問などを実施。きのう、非公開の協議会で調査報告書案が提示されました。
それによりますと、パワハラ疑惑について「斎藤氏が執務室や出張先で職員に叱責したことは事実と評価でき、文書内容はおおむね事実であったと言える」。さらに、業務時間外のチャットについては「職員らの過度な精神的負担になっていた」などと記載されています。
また、内部告発した元県民局長を特定して処分した県の一連の対応の違法性を指摘。「公益通報者の探索は許されず、不当な調査に基づく処分がなされている」として、処分撤回を提言する文言が盛り込まれました。
これに対し、斎藤知事は…
斎藤元彦知事「百条委員会から正式な報告書が提出されていない段階ですので、コメントは差し控えたいと思います」
報告書案をめぐり、第2会派の維新の会からは反対する意見もあるということで、内容は今後変わる可能性もあります。