お笑いタレントが事情聴取を受け、卓球選手が書類送検されるなど、オンラインカジノを巡る問題が相次いでいます。ギャンブルをしない人でも無自覚に犯罪に手を染めるケースがあり、重い犯罪の入り口にもなります。なぜ摘発者が急増しているのでしょうか?■吉本のタレント、銀メダリストも…藤井貴彦キャスター「『わずか1日で1300万円を失った』。これはオンラインカジノを過去に利用していた40代男性の体験談です」

「こうしたオンラインカジノを巡っては吉本興業のお笑いタレント2人が賭博をした疑いがあるとして、任意の事情聴取を受けたことが明らかになっています。また1月には、卓球でオリンピックの銀メダリストになった丹羽孝希選手が書類送検されました」「ギャンブルをしない人でも自覚がないまま犯罪に手を染めるケースも多いということです」■客の摘発、去年は前年の3倍に小栗泉・日本テレビ解説委員長「オンラインカジノは、オンラインでゲームなどを行い、その結果に対して現金や電子マネーなどを賭けるものです。スロットやカードゲーム、格闘技やスポーツなどの勝敗を予想するというものもありますが、オンラインカジノで賭博をすることはすべて犯罪です」「警察庁によると、摘発された客は去年は162人(暫定値)で、前の年の約3倍と急増しています」■利用者は「後悔」…急増の背景は?小栗委員長「1日で1300万円を損した男性は、2年間では7000万円もの損失を出したといいます。『始めた時はゲーム感覚だった』『運営会社が海外でライセンスを持っているから合法だとうたっていたので、違法とはわからなかった』と当時を振り返っています」「いまは違法だと認識しているということです」藤井キャスター「利用者が増えてきているということですが、どんな背景があるのでしょうか?」小栗委員長「主な原因は2つあります。1つ目は、スマホなどで気軽に利用できるということです。ネットで検索するとおすすめのオンラインカジノを紹介するサイトなども出てきますし、最初のうちは無料で利用できてしまうものもあります」「2つ目は、利用者が違法性を認識しづらいということです。『海外では合法だから大丈夫』『日本には規制する法律がない』などの誤った情報もあり、犯罪であるにもかかわらず気軽に手を出してしまうといいます」■たとえ海外のサイトでも「犯罪」に藤井キャスター「ギャンブル全体に言えると思いますが、オンラインカジノなどが原因で多額の借金を抱えてしまう人が多くなっていますね」小栗委員長「『ギャンブル依存症問題を考える会』によると、お金に困って闇バイトに応募してしまったという事例もあります。より重い犯罪への入り口にもなっています」「警察庁も重く受け止めていて、『無料版サイトなどと銘打ってその先の違法な賭博行為へと巧みに誘う仕組みができている』(幹部)と問題視しています」「その上で、たとえ海外のサイトであっても日本国内からオンラインカジノにアクセスして賭けをする行為は犯罪で、グレーゾーンは存在しないと強く呼び掛けています」小島よしおさん(お笑いタレント・『news zero』木曜パートナー)「とにかく違法ということを周知する、これが大事だと思います。ギャンブルをやめたくてもやめられない人への社会のフォロー、具体的には違法な決済代行業者の取り締まりなど、やりたくてもやれない環境をつくっていくことが大事なのではないかなと思います」藤井キャスター「もしいま、犯罪と思わずにやっている人がいたら、いますぐやめてください。オンラインカジノは簡単にアクセスすることができますが、安易な気持ちで利用すると取り返しのつかないことになりかねません」(2月6日『news zero』より)
お笑いタレントが事情聴取を受け、卓球選手が書類送検されるなど、オンラインカジノを巡る問題が相次いでいます。ギャンブルをしない人でも無自覚に犯罪に手を染めるケースがあり、重い犯罪の入り口にもなります。なぜ摘発者が急増しているのでしょうか?
藤井貴彦キャスター「『わずか1日で1300万円を失った』。これはオンラインカジノを過去に利用していた40代男性の体験談です」
「こうしたオンラインカジノを巡っては吉本興業のお笑いタレント2人が賭博をした疑いがあるとして、任意の事情聴取を受けたことが明らかになっています。また1月には、卓球でオリンピックの銀メダリストになった丹羽孝希選手が書類送検されました」
「ギャンブルをしない人でも自覚がないまま犯罪に手を染めるケースも多いということです」
小栗泉・日本テレビ解説委員長「オンラインカジノは、オンラインでゲームなどを行い、その結果に対して現金や電子マネーなどを賭けるものです。スロットやカードゲーム、格闘技やスポーツなどの勝敗を予想するというものもありますが、オンラインカジノで賭博をすることはすべて犯罪です」
「警察庁によると、摘発された客は去年は162人(暫定値)で、前の年の約3倍と急増しています」
小栗委員長「1日で1300万円を損した男性は、2年間では7000万円もの損失を出したといいます。『始めた時はゲーム感覚だった』『運営会社が海外でライセンスを持っているから合法だとうたっていたので、違法とはわからなかった』と当時を振り返っています」
「いまは違法だと認識しているということです」
藤井キャスター「利用者が増えてきているということですが、どんな背景があるのでしょうか?」
小栗委員長「主な原因は2つあります。1つ目は、スマホなどで気軽に利用できるということです。ネットで検索するとおすすめのオンラインカジノを紹介するサイトなども出てきますし、最初のうちは無料で利用できてしまうものもあります」
「2つ目は、利用者が違法性を認識しづらいということです。『海外では合法だから大丈夫』『日本には規制する法律がない』などの誤った情報もあり、犯罪であるにもかかわらず気軽に手を出してしまうといいます」
藤井キャスター「ギャンブル全体に言えると思いますが、オンラインカジノなどが原因で多額の借金を抱えてしまう人が多くなっていますね」
小栗委員長「『ギャンブル依存症問題を考える会』によると、お金に困って闇バイトに応募してしまったという事例もあります。より重い犯罪への入り口にもなっています」
「警察庁も重く受け止めていて、『無料版サイトなどと銘打ってその先の違法な賭博行為へと巧みに誘う仕組みができている』(幹部)と問題視しています」
「その上で、たとえ海外のサイトであっても日本国内からオンラインカジノにアクセスして賭けをする行為は犯罪で、グレーゾーンは存在しないと強く呼び掛けています」
小島よしおさん(お笑いタレント・『news zero』木曜パートナー)「とにかく違法ということを周知する、これが大事だと思います。ギャンブルをやめたくてもやめられない人への社会のフォロー、具体的には違法な決済代行業者の取り締まりなど、やりたくてもやれない環境をつくっていくことが大事なのではないかなと思います」
藤井キャスター「もしいま、犯罪と思わずにやっている人がいたら、いますぐやめてください。オンラインカジノは簡単にアクセスすることができますが、安易な気持ちで利用すると取り返しのつかないことになりかねません」