南海トラフ巨大地震の今後30年以内の発生確率が「80%程度」に引き上げられました。 政府の地震調査委員会は、プレートの境界や活断層で起きる地震の発生確率を毎年、更新しています。1月15日に発表された今年の計算結果では、南海トラフ巨大地震の今後30年以内の発生確率が、去年までの「70%から80%」から「80%程度」に引き上げられました。 発生確率が更新された理由については、南海トラフ地震は定期的に発生しているとしたうえで、前回の発生(1940年代)から時間が経過したことで、平均発生間隔に近づいているためだとしています。

(地震調査委員会 平田直委員長)「もうこれ(80%程度)は、いつ地震が起きても不思議はないという数字。引き続き、いつ地震が起きてもいいように備えていただきたい」 地震調査委員会は「想定された地震が発生しない限り、発生確率は時間の経過とともに高くなる傾向にある。確率が急に増したわけではなく、1月13日や去年8月に日向灘で地震が発生したこととも関係がない」と説明しています。 その上で、「地震は突然発生し甚大な被害を及ぼす可能性がありますので、日頃から耐震補強や家具の固定などの対策を講じておくことが重要です」としています。