自衛隊の航空祭で撮影されたという画像。自衛官が“土下座”をしているように見えるが、SNSでは「カスハラでは」という声も相次ぎ、騒動になっている。参加者との間に何があったのか。
今、SNS上で物議を醸す一枚の写真(※現在は削除)。自衛官が“土下座”をさせられているように見える。
目撃者:土下座するような形で、「どうしてもお願いします」という感じで…。
自衛隊の基地内で撮られたという写真について「カスハラでは」との声が相次ぎ、騒動となっている。
写真が撮られたのは、岐阜・各務原市にある航空自衛隊岐阜基地。11月17日に行われた航空祭での出来事だった。
当時、会場では多くのファンらがカメラを構え航空機などを撮影。その付近では自衛官が警備にあたっていた。
すると、自衛官がこんな注意を呼び掛けた。
自衛官:イスの使用は遠慮してもらっている。(イスの)部品が落ちると、エンジンが吸い込みます。
呼び掛けに応じない来場者に頭を下げ、手を合わせてお願いする自衛官。
このエリアでは、航空機のエンジンにネジが1本でも吸い込まれると重大な事故につながる可能性があるため、イスやレジャーシートの使用が禁止になっていた。
それにも関わらず、一部の来場者はこれを無視。自衛官が何度も頭を下げて“お願い”を続けるが、ルールを守らない来場者たちはこんな怒鳴り声を上げたという。
「なんでそんなことせなあかんねん」「腰が痛いのに、なんで立たなあかんねん」
観念したのか、来場者たちはイスやレジャーシートの使用を一旦やめたが、自衛官がその場を離れると、再び“違反行為”を繰り返したという。
何度もルールを破る来場者に対して、自衛官は両膝と両手を地面につけ、“土下座”をするような形でお願いをしたという。
SNSに“土下座写真”が拡散されると、さまざまな声が飛び交った。
Xの反応「土下座空尉かわいそう」「これをカスハラと呼ばずなんと呼ぶ!」「すべての航空祭出禁ね」
航空祭の参加者:マナーが悪くて危険だからと、(航空祭が)開催されなくなって、みんなの迷惑になる。
一方、防衛省航空幕僚監部は“土下座写真”について、「最終的にイスをしまってくれたので、立ってお礼をいうのではなく、しゃがんでお礼を言ったら土下座をしているような形になった」と説明。また、航空祭での規制強化の必要性などを検討していくとしている。(「イット!」11月20日放送より)