販売を休止する小林製薬の「糸ようじ」
小林製薬が人気商品「やわらか歯間ブラシ」などの販売を、一時休止すると9月13日に発表した。
「販売を休止するのはほかに、『糸ようじ』とマウスピース洗浄剤『ピースクリン』です。今回の措置は、製品に問題があるわけではなく、日本歯科医師会が8月29日付でこれらの商品の『推薦』を取り消したためです」(社会部記者)
日本歯科医師会は、「どんな推薦」を「なぜ取り消した」のだろうか。
「日本歯科医師会はこれらの商品が『歯の健康に寄与する』として推薦していました。そのため、製品パッケージやWebサイトで『日本歯科医師会推薦』と表示していたのです。
しかし、同社のサプリメントに含まれていた『紅麹』で健康被害が出たこと、その原因究明や再発防止策が完全ではないことなどから歯科医師会は『推薦基準を満たしていない』ということで取り消しを決めたのです」(同前)
こうしたことから小林製薬は製品パッケージを新しいものに変える必要が生じ、販売休止を決定したというのである。同社はホームページで「対象製品の使用上の性能、品質及び安全性に問題が確認されたものではございません」としている。
この販売休止の経緯について、小林製薬に同情的な声も多数見受けられる。
《さすがに小林製薬かわいそうだな..》。
《小林製薬いじめやん 何なん、日本歯科医師会》
一方、「やわらか歯間ブラシ」はCMも大きく展開している、小林製薬のいわば“主力商品”の一つだ。それゆえ愛用者も多い。Xでは3商品の販売休止にの突然の販売休止に驚く声が上がるばかりか、薬局などで“まとめ買い”をした人もいる様子だ。
《思わず小林製薬の糸ようじと歯間ブラシまとめ買いしました》
《お店行ったら小林製薬のフロス撤去されてる》
《小林製薬の柔らか歯間ブラシ、もう薬局から軒並み消えてる》
再販売時期は未定のようだが、同社は10月上旬から商品の返品も受け付けるという。ただし商品そのものに問題はないので、そのまま使用を続けることができるそうだ。