広島市で11日、住宅の庭先でじゃれ合う5頭のアナグマの家族が撮影された。アナグマたちは、窓から様子を見つめる家主や猫の目線にもわれ関せず、わが物顔でくつろいでいたという。専門家は、アナグマはかむ力が強いので、触れないよう注意を呼びかけている。
広島市で11日正午過ぎ、住宅の庭先に現れた5頭のアナグマをカメラがとらえた。撮影していた家主は、目の前に広がる様子に、「アナグマ…アナグマ…何匹おるん!?なーん匹おるん?わーすごい!」と叫んだ。
まるで自分のすみかのように自由に駆け回ったり、じゃれ合ったりするアナグマたちに、家主は「わが庭みたいになって、ごろんごろんしたりして…困るねモコちゃん」と飼い猫と話す。
また、様子を見つめながら、「アナグマ動物園よ~。うちの庭。困ったもんじゃね、こりゃ。なんかものすごいくつろいどってよ。人の庭で」と話すと、飼い猫も「にゃーん」と返事。普段と違う庭の様子に、ネコちゃんくぎ付けだ。
自宅の中とはいえ、近くに人がいても、アナグマの警戒心はゼロだ。
一見とてもかわいらしい光景だが、専門家は近づかないよう注意を呼びかけている。
アナグマたちについて、広島市安佐動物公園・野田亜矢子獣医師は、「5頭の家族とみられ、特に子どもは動きが活発。イタチの仲間でかむ力が強いので、見かけても離れたところから静観してほしい」と話す。
撮影者によると、前日に大雨が降り活動できなかったアナグマが、雨が上がり出てきたのではないかという。(「イット!」 7月16日放送より)