仙台市教育委員会は17日、東北森永乳業(仙台市宮城野区)が製造した学校給食用の牛乳を約3週間ぶりに提供した。
待ち望んでいた児童生徒は喜ぶ一方、保護者からは体調不良者が相次いだ原因が不明なままの再開を心配する声も聞かれた。
中止していた小中学校など134校と幼稚園1園のうち、この日は131校で提供され、同市宮城野区の榴岡小では担任教諭らが味やにおいなどを確認した後、児童が口にした。5年生の男児(10)は「心配だったけれど、先生や会社の人が責任を持ってチェックしてくれるから大丈夫だと思う。学校の牛乳が一番おいしい」と笑顔だった。
一方、小1の長男を青葉区の小学校に通わせている主婦(37)は「学校の牛乳は飲むので良かった。安全に提供を続けてほしい」と求めた。小3の長男と小1の長女がいる同区の女性会社員(39)は「原因が分からないのに同じ牛乳を提供する理由を説明してほしい」と話していた。