今月、京都市伏見区の明治天皇陵の柱などに落書きが見つかった事件で、警察は27日、15歳の男子高校生を器物損壊の疑いで書類送検したと発表しました。 書類送検されたのは、府内の高校に通う1年生の男子生徒です。男子生徒は今月4日、明治天皇陵の一般拝所内に設置されていた手水鉢の柵の親柱に、黒いスプレーを噴射した疑いが持たれています。 落書きは、男子生徒の知人の名前だということで、伏見区内の路上や壁などでも相次いで発見されていました。

警察が警戒にあたっていたところ、今月8日に「以前、路上に落書きしていた人によく似た人がいる」などと通報があり、駆けつけた警察官が現場にいた男子生徒に事情を聞いたところ、一連の行為をほのめかす発言をしたということです。 男子生徒は警察の調べに対し、「日ごろや過去の不満を発散させるためだった」と容疑を認めたうえで、落書きした知人の生徒に対して「恨みがあった」などといった趣旨の供述もしているということです。 明治天皇陵に落書きした理由については「夜は暗くて人通りも少なく、警察に捕まらないと思った」とも話しているということです。