年利20%の高配当をうたう違法な社債を販売し、1300人から80億円を集めた事件です。そのうち、およそ20億円を売りさばいた女の手口が明らかになりました。
これは去年2月、自転車操業で資金繰りが悪化し、顧客からのクレームが増加。緊急会議が開かれた際のやり取りです。
16日、年利20%の高配当の社債を無登録で販売した疑いで送検された「ザ・グランシールド」社長の中村佳敬容疑者(46)ら8人。およそ1300人に実態のないとされる社債を販売し、80億円を集めたとされています。
社債を発行していたのは、ザ・グランシールドの関連企業で、経営コンサルティング会社「トラステール」です。「医療機関が支払う保証料が、社債購入者への配当金となる」とうたっていましたが…。
そんな社債の勧誘に大きく貢献していたのはザ・グランシールドの秋元容疑者、佐武容疑者、鍵井容疑者です。3人のなかでも、中村容疑者を崇拝し、およそ20億円を集めていたのが佐武容疑者でした。
2018年に開かれた中村容疑者らの誕生日パーティーの映像です。
佐武容疑者はザ・グランシールドに入社する前は、夜の飲食店や保険会社で働いていたといいます。
佐武容疑者は、どのようにして多額の契約を獲得していったのでしょうか?
佐武容疑者の周辺には、こんな人たちも…。
佐武容疑者自ら誇らしげに語る“佐武チルドレン”とは?
勧誘した客が、新たな客を連れてくるという独自のシステムを構築していました。
しかし、今回の逮捕を受け、だまされた被害者からの怒りは、特に佐武容疑者に向いたといいます。
実際に佐武容疑者から勧誘され被害に遭った男性は、このように話します。
しかし、「詐欺ではないか」という情報が広がるにつれて、佐武容疑者の様子が変わってきたといいます。
中村容疑者らは、顧客に返済が必要となる満期のタイミングで社債の再購入を勧誘。返済金を社債の再購入資金に回させて、返済を逃れていたことも分かりました。
警視庁は全容解明に向けて、調べを進めています。
(「グッド!モーニング」2024年5月17日放送分より)