「マネキンのようなものが燃えている」──4月16日午前7時ごろ、栃木県警に耳を疑うような情報が寄せられた。第一発見者は地元森林組合の職員だった。組合の関係者が話す。
【写真】現場となった林道は車がすれ違うのも難しく、行き止まりになっている
「スギやヒノキの伐採をするために職員が現場近くを通ったのは午前7時ごろだったと聞いています。人通りがほとんどないような場所ですが、その林道から少し離れた場所に煙が上がっているのを見つけたんです。
河川敷にマネキンのようなものが見えるという話でした。山火事も疑われるので、近くの民家の電話から事務所に電話をかけてきました。携帯の電波も届かないようなところなので……。そのあと地元の駐在所に行き、警察に連絡しました」
通報を受けて駆けつけた捜査員。そこで燃えていたのは2つの遺体だった──。
全国紙社会部記者が語る。
「現場は車がすれ違うのも難しいような林道の脇の河川敷でした。9時頃、通報を受けた那須塩原署員が現場を確認したところ、そこにあったのは煙をあげて燃えていた2人の遺体でした。遺体は両手を結束バンドで縛られ、顔には粘着テープが巻かれていたそうです。
性別や年齢はまだわかりませんが、遺体は全身焼損しています。遺体の状況から自殺の可能性は低く、何者かが死体を遺棄したとみて、県警は捜査本部を設置して捜査を進めています。県警は遺体の身元を調べるとともに、周辺住民らへの聞き込みを続けています」
現場は那須町の中心部から南東に10キロほど離れた山あいで、近くにはゴルフ場などがある人気のない場所だ。近隣住民はこう話す。
「今朝、警察が来ましたが何のことだかさっぱりで……。ここらへんは家も3つしかないし、何か異変があればすぐにわかる。人が燃えていたっていうのは確かにうちの奥のほうだけど、あそこは行き止まりになっていて、地元の人以外は近寄るような場所じゃないです」
前出の組合関係者は、前日も同じ現場で作業をしていたと語る。
「昨日も担当者は同じ林道を通っていますが、そのときには何も変わったことはなかったと聞いています」
人気のリゾート地で突如起きた猟奇的な事件。捜査の進展が待たれる。
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