1949年に旧国鉄の中央線三鷹駅で無人電車が暴走し、6人が死亡した「三鷹事件」を巡り、電車転覆致死罪で死刑が確定した竹内景助元死刑囚(病死)の遺族が裁判のやり直しを求めた再審請求審で、最高裁第2小法廷(三浦守裁判長)は15日付の決定で、遺族側の特別抗告を棄却した。
再審開始を認めなかった東京高裁の判断が確定した。
元死刑囚は50年に1審・東京地裁で無期懲役となったが、51年に2審・東京高裁で死刑とされ、55年に最高裁で確定。67年に収容先の東京拘置所で病死した。長男が2011年に今回の再審請求を申し立てたが、同高裁は19年に請求を棄却し、22年の同高裁の異議審もこれを支持した。