〈到着が遅れることに関しては、鬼の首を取ったような言い方でクレームをされます〉(原文ママ)
航空会社のCAに対する横柄な態度を吉幾三(71)に暴露されたことをきっかけに出るわ出るわ……自民党の長谷川岳参院議員(53)が大炎上している。
「騒動を受けて北海道庁が調査したところ、長谷川氏に脱炭素化などの説明をするために道庁幹部が昨年度だけで62回も出張していたことが判明しました。札幌市の人事を巡り、『ありがとうもない! (中略)誰だおまえは、って感じだよね?』と市職員を恫喝する音声も流出しており、パワハラ議員と言われても否定はできない状態です」(全国紙政治部デスク)
長谷川氏のハラスメント気質は道内ではよく知られていたという。
地元政界関係者が語る。
「圧力をかけて市民団体のシンポジウムを延期させた、札幌市東京事務所の責任者をわずか数ヵ月で交代させたなど、数々の疑惑が”余罪”として取り沙汰されている。道内では政財界を中心に『やっと明るみになった』との声が聞こえています」
長谷川氏の″問題行動″は、威圧的言動にとどまらない。FRIDAYは’20年3月20日号でコロナ禍での長谷川氏の不倫疑惑を報じている。一緒に食事をした女性が長谷川氏の自宅マンションを訪ねる姿を何度も目撃されているにもかかわらず、FRIDAYの取材に対し「(女性が)僕の部屋に泊まっているんですか? 部屋の中に入った証拠があるんだったら、ぜひお示しいただきたい」と長谷川氏は逆ギレした。
もはや政治家としての資質が問われるレベルだが、長谷川氏は、一連の騒動にどう責任をとるのか。
都内の自宅から国会へと向かう本人に、FRIDAYは「パワハラ騒動に関して、辞職は考えていないのですか?」と問うたが、「うん?」と記者を一瞥しただけで送迎車に乗り込んだ。
元自民党本部職員で、政治アナリストの伊藤惇夫氏も呆れるばかりだ。
「議員バッジを付けて先生、先生と呼ばれるようになると、自分が特権階級であるかのように勘違いしてしまう議員がたまにいますが、彼はその典型ですよね。権力を人に見せつけたいという歪んだ精神は理解できません」
一連の威圧的な言動を巡り、長谷川氏は自身のブログで〈私の表現方法が時代にそぐわないものであることを痛感いたしました。以後、時代に即した表現方法に変えて参ります〉と、ズレた言い訳をしている。その後、地元北海道メディアのインタビュー取材に応じた際も、同様のスタンスは崩さなかった。
これまで数々の疑惑が持ち上がってもなお、長谷川氏は聞く耳を持たなかった。「表現方法」だけでなく、「根本的な態度」が変わる日は来るのだろうか。
『FRIDAY』2024年5月3日号より