警察庁では初めて総合職、いわゆる「キャリア官僚」の中途採用が始まり、4月1日、2人が入庁した。
初めて警察庁にキャリア官僚として中途採用されたのは、20代の男性2人で、いずれも係長級。
1人は、25歳で私大を卒業後、金融関係の企業で3年の勤務経験があり、総合職警察官の警部として採用された。もう1人は29歳で、国立大学の大学院を卒業後、大手メーカーに4年勤務していて、総合職技官として入庁した。
警察庁によると、今回の中途採用には、民間企業、自治体、他の省庁や国際機関に勤務する800人以上から応募があり、年齢は20代から50代で、2割弱が女性だったということだ。
新卒採用の国家公務員試験とは異なり、警察庁独自の採用試験で、一次で職歴などの書類審査で数十人に絞られ、二次で面接や論文考査が実施された。
入庁した2人は今後警察大学校での研修を経て、都道府県警察などでの現場経験を踏まえ、正式に配属される。
警察庁の担当者は、「新卒時には警察庁に興味がなかったが、社会人経験を経て入庁を希望したという人がたくさんいた」と話していて、今後も熱意ある優秀な人材の採用に向けて中途採用活動を強化するとしている。