神奈川県相模原市で、自宅に58歳の長男とみられる遺体を放置したとして、90歳の男が逮捕されました。男は「葬式をあげるカネがなかった」と供述しているということです。
死体遺棄の疑いで逮捕されたのは、相模原市の無職・菊地利彦容疑者(90)で、団地の自分が住んでいる部屋に男性の遺体を放置した疑いがもたれています。
警察によりますと、この部屋には菊地容疑者と58歳の長男が2人で暮らしていて、きのう午後、巡回中の警察官が部屋を訪ねた際、腐敗臭があり遺体が見つかったということです。
取り調べに対し菊地容疑者は、「息子は去年の暮れから体調を崩し、年を越せずに死亡した。葬式をあげるカネがなく、誰にも言えなかった」などと供述しているということです。
遺体に目立った外傷はなく、警察は遺体が菊地容疑者の長男とみて、身元の確認を急ぐとともに死因などについて調べを進めています。