新潟市内の道路で、トラックから外れた2本のタイヤが道路上を猛スピードで転がる事故があり、トラックの前方を走っていた車のドライブレコーダーが、その瞬間を捉えていた。
事故が起きたのは6日午後2時過ぎ。新潟市秋葉区にかかる「夕映えの跨線橋」を家族を乗せて走行していた男性が、その瞬間を目撃した。
男性は問題のトラックについて「違和感はなかったです。普通に走っていたと思うんですけど」と振り返る。
男性の車が坂を下り右折車線へ入ると、後ろを走っているトラックをのタイヤが突然外れた。
勢いよく下り坂を転がる2本のタイヤは、途中で何度かバウンドし、そのまま交差点を転がっていった。
バックミラーで非常事態に気づいた男性は、「おお! タイヤ転がっている! 怖い怖い怖い。あんなの人に当たったら死ぬよ…」と叫び声を上げた。当時の状況について、「すごい勢いで自転車が下ってきているのかなと思った。でも自転車は走っていなかったと思いなおしてよく見たら、タイヤが2つ転がってきていた」と話す。
7日、現場を取材すると、道路脇の壁にはタイヤがこすれたような跡があった。
さらに、転がってきた2つのタイヤのうち、1つは中央分離帯にあるポットに当たり、もう1つのタイヤは川の中に落ちてしまったという。
走行中のトラックからタイヤが2本同時に外れたこの事故について、交通事故鑑定人の中島博史さんは、“ダブルタイヤ”と呼ばれる、横に並んで取り付けられた2本のタイヤが同時に外れたと推測した。
また、外れた原因については、「冬のタイヤに交換して3カ月ほど運転している間に、徐々に徐々に緩んで、脱落するまでに至った可能性がある」と分析した。
警察によると、この事故によるけが人はなく、トラックの運転手は当時の状況を「突然ガクッとなった」と話しているという。
警察は、タイヤが外れた原因を調べている。