3月4日午後5時過ぎ、東京・北区の王子警察署の目の前で、自転車の男性とトラックが横断歩道上で衝突。その一部始終を、近くを通りかかった車のドライブレコーダーが捉えていた。
帰宅ラッシュの時間帯に起きた事故の瞬間を捉えた映像。
対向車側の前方からは自転車に乗った1人の男性が、画面手前側に向かって走っている。
そのまま数メートル走行し、交差点を通過しようとした次の瞬間、横断歩道を渡ろうとしたのか、急に進路を変更した自転車と後方から来たトラックが衝突、周辺に「ドンッ!」という音が響いた。
トラックにひかれた自転車の男性は、事故の衝撃で大きく飛ばされ道路上に横たわり、そのまま動く様子がなかった。周囲の人が心配そうに男性の元に駆け寄る様子もあった。
事故の瞬間について目撃した人は、「ガシャーンと音がした。3mぐらい飛んだ」と話し、「あっと一瞬のことだった。よくあれで無事だったなと思う」「(自転車の男性に)大丈夫か?頭打ってないか?って。反応があって、特にケガというケガはなかったみたいで…」と振り返る。その後、男性は救急車で搬送されたという。
事故はなぜ起きたのか?目撃者によると、自転車は2台のトラックの前方を走行。その後、信号のない交差点付近で横断歩道へ進路を変え、後ろにいたトラックと衝突したという。
目撃した人は「(自転車の男性は)イヤホンをしていた。トラックが近くにいるとか、周りの音は聞こえていなかったと思う」「(トラックの運転手は)『どうしようもなかった』と言っていた」と話した。
今回の事故の場合、専門家はトラックの方が過失が大きくなる可能性が高いと指摘した。
橋下綜合法律事務所・溝上宏司弁護士:自転車が道路の左端を走っている場合でも、横断してくるのではないかと車の方が予測して注意すべきであった。基本の過失割合は(自転車)3対7(車)。例えば(自転車が)イヤホンをつけて周りの音が聞こえない状態ですと、(自転車)4対6(車)になるかなと思います。(「イット!」 3月7日放送より)