岸田文雄首相は9日夜、東京・丸の内のホテル内の日本料理店で自民党の麻生太郎副総裁と会食した。首相が麻生氏と会食するのは2月20日以来。報道各社の世論調査で内閣支持率が低迷しており、今後の政権運営を巡り意見交換したとみられる。
【写真】腕組みをして天を仰ぐ首相… 関与否定相次いだ政倫審
自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件を受け、自民は17日の党大会で、議員の責任を厳格化する党則改正案を決定する方針。一方で、パーティー券収入のキックバック(還流)を受けるなどした議員の党内処分について、首相は党大会後に実施する方針を固めている。
告示が約1カ月後に迫る衆院3補選(4月16日告示、28日投開票)では、これまでに自民の公認候補予定者が決まったのは細田博之前衆院議長の死去に伴う島根1区補選のみだ。
会食では裏金事件や衆院補選への対応などが話題になった可能性がある。首相と麻生氏は2月20日夜の会食でもこの日と同じ店を利用した。【森口沙織】