勤務先の山口県岩国市の認定こども園に爆破を予告する紙を置いたとして、威力業務妨害罪に問われた市職員で保育教諭の被告(24)に対し、山口地裁岩国支部(小川暁(あきら)裁判官)は15日、懲役1年、執行猶予2年(求刑・懲役1年)の判決を言い渡した。
判決によると、年長クラスの担任だった被告は昨年11月10日朝、園の正門に「爆弾を仕掛けた」などと書いた紙を置いて休園させるなど、業務を妨害した。
小川裁判官は、被告が発表会の予行練習で上司から厳しく指導されることを恐れ、予行練習を延期させたかったという動機について、「不安を解消する手段は他にもあった。安易に逃れようとしており、短絡的な犯行」と指摘した。