石川県能登半島で発生した強い地震で、震度6強を観測した同県珠洲市で農家民宿を経営する奈良木美津子さん(75)は、何度も襲ってくる揺れに1人で耐えながら一晩を過ごした。「布団4枚を持ってトイレにこもっていた。体験したことのない地震だった」と振り返った。
【写真】海を背に逃げる車 津波警報の直後 民宿は同市の山沿いにあり、古民家を活用している。1日午後の地震発生時は立っていられないほどの揺れで急いでこたつに潜り込んだ。木造の母屋は倒れることはなかったが、物品が床に倒れ、断水もしている。 奈良木さんは避難することも考えているが、1メートルほど雪が積もっている場所もあるため、しばらくは自宅にとどまるという。タンクにためている飲用の水や食料の備蓄でしのいでいくといい、「周辺の住民も自宅に残っているようだ。夫は金沢の施設で暮らしており、無事を信じたい」と話した。【菅沼舞】
民宿は同市の山沿いにあり、古民家を活用している。1日午後の地震発生時は立っていられないほどの揺れで急いでこたつに潜り込んだ。木造の母屋は倒れることはなかったが、物品が床に倒れ、断水もしている。
奈良木さんは避難することも考えているが、1メートルほど雪が積もっている場所もあるため、しばらくは自宅にとどまるという。タンクにためている飲用の水や食料の備蓄でしのいでいくといい、「周辺の住民も自宅に残っているようだ。夫は金沢の施設で暮らしており、無事を信じたい」と話した。【菅沼舞】