国民民主党の玉木雄一郎代表は27日、東京地検特捜部が政治資金規正法違反の疑いで自民党の池田佳隆衆院議員の関係先を家宅捜索したことを受けてコメントを出した。
特捜部は池田氏の東京・千代田区の衆議院第2議員会館の事務所や議員宿舎、名古屋市にある地元事務所などを長時間に亘って捜索した。
池田氏は同党最大派閥・安倍派所属。5年間で4000万円を超えるキックバック(還流)を受け、同氏側の政治団体が収支報告書に収入として記載されていない疑いが持たれている。
これまで特捜部は安倍派事務所や幹部に対する任意聴取を行ってきていたが、議員側に強制捜査が入るのは今回が初めてとなった。
玉木氏は「議員会館に捜索が入ること自体深刻かつ異例の事態だが、8月の洋上風力発電汚職、今月14日の区長選挙違反に続き、今年3回目というのも異常事態だ。国民の政治に対する信頼を著しく失墜させた自民党の責任は重い」とコメントした。
さらに「今回のパーティー券裏金問題は組織的な関与が疑われており、自民党総裁である岸田総理は、自らが先頭に立って全容解明に向けた指導力を発揮すべきだ」とクギを刺した。