ホストに入れ込んで多大な借金を背負い、風俗やパパ活へと落ちる若い女性が急増し社会問題化しているが、貢ぎ貢がれの“食物連鎖”にはさらにその下がいる。ホス狂に数百万円単位の金をだまし取られた男性が集英社オンラインに情報を提供してくれた。 年が離れていても女性アイドルの話で盛り上がり 男性への好意があることをほのめかし、お金をだまし取るマニュアルを販売した詐欺ほう助の疑いと、自身も「借金を払わなければ風俗店に体を売らないといけない」などと話し、男性2人から約1億5000万円を詐取した罪で「頂き女子りりちゃん」こと、渡辺真衣被告が逮捕・再逮捕されたのは今年8月。

渡辺被告はその金をホストに貢いでおり、10月、渡辺被告の担当ホストと勤務するホストクラブの責任者の男性ふたりも詐取したお金と知ったうえで受け取ったとして、組織犯罪処罰法違反の疑いで逮捕された。 昨今、悪質ホストにハマって身を滅ぼす若い女性が急増しているが、上記の事件のようにホス狂にハマる中高年の存在はあまりフィーチャーされない。そんななか、集英社オンラインに情報提供してくれたのは、自身が“ホス狂”狂いだった46歳の男性会社員、佐藤さん(仮名)だ。 “ホス狂”狂いとして自身の体験を話してくれた佐藤さん(撮影/集英社オンライン) 佐藤さんは、子どもの教育方針の違いから妻と5年前に離婚。現在は都内でひとり暮らしをしているが、元妻についていった子どもにも定期的に面会でき、仕事ではスマホ関連の商品開発における重要な役目を任されるなど、多忙でありながら充実した日々を過ごしていた。 「それでもふと寂しさを感じたことから昨年10月にマッチングアプリに登録したのです。そこで出会ったのが大学で児童福祉を学んでいるというアイコでした」 アイコの年齢は当時23歳。佐藤さんとは20歳以上の年齢差がありながらも、ともに応援している女性アイドルグループの話で盛り上がるなど、食事やお茶で楽しい時間をすごしていた。 「下心がなかったといったらになりますが、趣味も合うし、ボランティア活動に熱心に参加したり、先生になる夢を持つ彼女にしだいに惹かれていきました」 「学費が足りない」と打ち明けられ ある日、アイドルのライブDVDを一緒に見ることになったふたり。どこで見るかという話になり、「ホテルで見よっか?」と提案したのはアイコのほうからだった。 「誘われたときはドキッとしてしまいましたね。ベッドに寝転がりながらDVDを見てるとき、彼女のほうからくっついてきて。『キスしていい?』と聞くと『うん』というので、その後は流れに任せて……」 マッチングアプリで出会ったアイコ(佐藤さん提供) これで完全に骨抜きされてしまった佐藤さん。火照った体も冷めないうちに、恋人になることを前提に「アイコちゃんともっと仲よくなりたい」と漏らすと、彼女は“頂き女子”としての一面を垣間見せた。 「アイコは『私も仲よくなりたい。だから、これまで誰にも言えなかった悩み、聞いてくれる?』と言うのです。それまでは笑顔しか見たことがなかったから、何か悩みがあるとは思いませんでした。彼女の力になりたいと思い『何でも話して』と言いました」 そして、思い詰めた彼女の口から語られたのは「実は大学の学費の振込が間に合わなそうなの。アルバイトの給料じゃ無理だし、風俗で働くしかないかな」というもの。これは冒頭で説明した渡辺被告とまったく同じ手口だ。 「大学の学費の振込が間に合わない…」と佐藤さんに泣きついたアイコ(佐藤さん提供) 「私は彼女にそんなところで働いてほしくない。でも彼女は『こんなことはユウくん(佐藤さんのこと)にしか言えない』としつつも、決して自分から『お金を貸して』とは言わなかった。だから『僕が貸すよ。いくら必要?』と聞くのですが、『それはダメ、もう風俗で働く!』と突っぱねる。 私も『頼むから借りて』と譲らず、結局、26万円をその場で貸すことになりました。今思えば、これは(頂き女子の)りりちゃんと同じ手口ですね……」 1回のエッチで9万円返済という驚きの提案 しかし、このときの佐藤さんはそのことに気づかない。3日後、「どうしようどうしよう」と嗚咽しながら電話をかけてきたアイコは、今度は「生活費が足りない」と佐藤さんに訴える。訴えたとたんに「うわー!」と泣き叫ぶ彼女を放っておくこともできず、追加で6万円を渡した。さらに次に会ったときにはホストへの売掛があることも告白された。 「あさってまでに返さないと実家に突撃される」 「そうなったら大学を中退しないといけない」 「そもそも実家が厳しいから、バレたら半殺しにされる。死ぬしかない」 アイコが貢いでいるホスト(SNSより) インパクトのある言葉を次々に並べられ、佐藤さんはホストとの関係を断つことを約束にさらに120万円を貸してしまう。手を握られ、「ありがとう、本当にありがとう」と涙ながらに感謝されたが、その後、音信不通に。 焦った佐藤さんはアイコの行方を追うため、得ていた彼女の情報から徹底的にネットリサーチを行い、彼女が風俗で働いていることを突き止めた。 学費を貸した後、アイコから「(佐藤さんと)1回セックスしたら9万円返済したことにしたいな」という提案があった。冷静に考えればただのパパ活だが、「風俗で働いて他の男に抱かれるくらいなら」と佐藤さんは一度、その条件を飲んでしまう。だがその時、彼女はとっくに風俗に落ちていたのだ。 ラストソングとは、その日一番売上のよかったホストが閉店前に1曲歌うこと。アイコも担当ホストにさんざん貢献していたようだ(店舗サイトより) 「コケにされた気持ちを押し殺して、彼女が勤務する風俗店の前で待ち伏せして、1ヶ月ぶりに彼女と会えました。驚いた顔をしてましたが、そのままカフェに移動して話しました。すると、未収の売掛金が数百万円あり、さらに闇金にも手を出しているなど、深刻なホス狂であることがわかりました。 さらに、その返済のために地方の風俗に出稼ぎを繰り返し、無修正の同人アダルトビデオに出ていることも判明したのです」 だまされているとわかっていても… 「子どもに慕われる先生になりたい」と語っていたときのアイコのキラキラした瞳や純粋そうな表情など、佐藤さんが抱いていた彼女へのピュアなイメージがすべて崩れ去った。 「メンタルは崩壊し、1週間ほど仕事を休みました。その後も2ヶ月間は抗うつ剤を飲む日々でした。最近はようやく自分を取り戻せたので、この件について2人の弁護士に相談したのですが、ひとりからは『だまされるほうが悪い』と罵倒され、もうひとりからは苦笑されて相手にされませんでした」 メンタルが崩壊した佐藤さんはアイコの勤務する風俗店や出演したビデオをリスト化するなどネットストーカー化。悔しい思いをするだけとわかっていても、アイコの風俗写メ日記や担当ホストのSNS配信を見る手が止まらなくなっているという 佐藤さんは離婚した元妻にふたりの子どもの養育費として毎月30万円を支払っている。決して生活に余裕があるわけではないため、なんとしてもお金を取り返そうとアイコから毎月5万円の返済の約束を取り付けたが、期日に振り込まれないこともしばしばだ。 返済の振込が滞り、催促する佐藤さん(佐藤さんのSNSより) アイコは今、地方への出稼ぎで月100万円ほどの収入があるが、出稼ぎから帰ってきた翌日には担当ホストに貢いでしまっているようだという。 佐藤さんは「アイコはホスト遊びをやめるどころか、いまだに太客です。だまされているとわかっていても、この子は自分にしか救えないという思いに囚われ、『(ホスト通いを)やめるんだよ、絶対』と念を押して、さらに100万円を貸してしまいました。そうやって安易にお金を渡す私自身が悪いのはわかっているんですが……」と力なく笑い、こう続ける。 アイコの勤務する風俗店でのプロフィールページ 「ホス狂の女の子は同情される面もありますが、だまされるおじさんは『あんたが悪い!』と一蹴されるだけ。でも、こんな情けないおじさんもいることを知ってもらいたいんです……」 貸した総額は255万円。色恋営業の食物連鎖の末端で、佐藤さんの悲痛な叫びがむなしくこだまする。 ※「集英社オンライン」では、ホストや売掛金に関するトラブルに、情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(Twitter)まで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] X(Twitter) @shuon_news 取材・文/河合桃子 集英社オンライン編集部ニュース班
ホストに入れ込んで多大な借金を背負い、風俗やパパ活へと落ちる若い女性が急増し社会問題化しているが、貢ぎ貢がれの“食物連鎖”にはさらにその下がいる。ホス狂に数百万円単位の金をだまし取られた男性が集英社オンラインに情報を提供してくれた。
年が離れていても女性アイドルの話で盛り上がり 男性への好意があることをほのめかし、お金をだまし取るマニュアルを販売した詐欺ほう助の疑いと、自身も「借金を払わなければ風俗店に体を売らないといけない」などと話し、男性2人から約1億5000万円を詐取した罪で「頂き女子りりちゃん」こと、渡辺真衣被告が逮捕・再逮捕されたのは今年8月。

渡辺被告はその金をホストに貢いでおり、10月、渡辺被告の担当ホストと勤務するホストクラブの責任者の男性ふたりも詐取したお金と知ったうえで受け取ったとして、組織犯罪処罰法違反の疑いで逮捕された。 昨今、悪質ホストにハマって身を滅ぼす若い女性が急増しているが、上記の事件のようにホス狂にハマる中高年の存在はあまりフィーチャーされない。そんななか、集英社オンラインに情報提供してくれたのは、自身が“ホス狂”狂いだった46歳の男性会社員、佐藤さん(仮名)だ。 “ホス狂”狂いとして自身の体験を話してくれた佐藤さん(撮影/集英社オンライン) 佐藤さんは、子どもの教育方針の違いから妻と5年前に離婚。現在は都内でひとり暮らしをしているが、元妻についていった子どもにも定期的に面会でき、仕事ではスマホ関連の商品開発における重要な役目を任されるなど、多忙でありながら充実した日々を過ごしていた。 「それでもふと寂しさを感じたことから昨年10月にマッチングアプリに登録したのです。そこで出会ったのが大学で児童福祉を学んでいるというアイコでした」 アイコの年齢は当時23歳。佐藤さんとは20歳以上の年齢差がありながらも、ともに応援している女性アイドルグループの話で盛り上がるなど、食事やお茶で楽しい時間をすごしていた。 「下心がなかったといったらになりますが、趣味も合うし、ボランティア活動に熱心に参加したり、先生になる夢を持つ彼女にしだいに惹かれていきました」 「学費が足りない」と打ち明けられ ある日、アイドルのライブDVDを一緒に見ることになったふたり。どこで見るかという話になり、「ホテルで見よっか?」と提案したのはアイコのほうからだった。 「誘われたときはドキッとしてしまいましたね。ベッドに寝転がりながらDVDを見てるとき、彼女のほうからくっついてきて。『キスしていい?』と聞くと『うん』というので、その後は流れに任せて……」 マッチングアプリで出会ったアイコ(佐藤さん提供) これで完全に骨抜きされてしまった佐藤さん。火照った体も冷めないうちに、恋人になることを前提に「アイコちゃんともっと仲よくなりたい」と漏らすと、彼女は“頂き女子”としての一面を垣間見せた。 「アイコは『私も仲よくなりたい。だから、これまで誰にも言えなかった悩み、聞いてくれる?』と言うのです。それまでは笑顔しか見たことがなかったから、何か悩みがあるとは思いませんでした。彼女の力になりたいと思い『何でも話して』と言いました」 そして、思い詰めた彼女の口から語られたのは「実は大学の学費の振込が間に合わなそうなの。アルバイトの給料じゃ無理だし、風俗で働くしかないかな」というもの。これは冒頭で説明した渡辺被告とまったく同じ手口だ。 「大学の学費の振込が間に合わない…」と佐藤さんに泣きついたアイコ(佐藤さん提供) 「私は彼女にそんなところで働いてほしくない。でも彼女は『こんなことはユウくん(佐藤さんのこと)にしか言えない』としつつも、決して自分から『お金を貸して』とは言わなかった。だから『僕が貸すよ。いくら必要?』と聞くのですが、『それはダメ、もう風俗で働く!』と突っぱねる。 私も『頼むから借りて』と譲らず、結局、26万円をその場で貸すことになりました。今思えば、これは(頂き女子の)りりちゃんと同じ手口ですね……」 1回のエッチで9万円返済という驚きの提案 しかし、このときの佐藤さんはそのことに気づかない。3日後、「どうしようどうしよう」と嗚咽しながら電話をかけてきたアイコは、今度は「生活費が足りない」と佐藤さんに訴える。訴えたとたんに「うわー!」と泣き叫ぶ彼女を放っておくこともできず、追加で6万円を渡した。さらに次に会ったときにはホストへの売掛があることも告白された。 「あさってまでに返さないと実家に突撃される」 「そうなったら大学を中退しないといけない」 「そもそも実家が厳しいから、バレたら半殺しにされる。死ぬしかない」 アイコが貢いでいるホスト(SNSより) インパクトのある言葉を次々に並べられ、佐藤さんはホストとの関係を断つことを約束にさらに120万円を貸してしまう。手を握られ、「ありがとう、本当にありがとう」と涙ながらに感謝されたが、その後、音信不通に。 焦った佐藤さんはアイコの行方を追うため、得ていた彼女の情報から徹底的にネットリサーチを行い、彼女が風俗で働いていることを突き止めた。 学費を貸した後、アイコから「(佐藤さんと)1回セックスしたら9万円返済したことにしたいな」という提案があった。冷静に考えればただのパパ活だが、「風俗で働いて他の男に抱かれるくらいなら」と佐藤さんは一度、その条件を飲んでしまう。だがその時、彼女はとっくに風俗に落ちていたのだ。 ラストソングとは、その日一番売上のよかったホストが閉店前に1曲歌うこと。アイコも担当ホストにさんざん貢献していたようだ(店舗サイトより) 「コケにされた気持ちを押し殺して、彼女が勤務する風俗店の前で待ち伏せして、1ヶ月ぶりに彼女と会えました。驚いた顔をしてましたが、そのままカフェに移動して話しました。すると、未収の売掛金が数百万円あり、さらに闇金にも手を出しているなど、深刻なホス狂であることがわかりました。 さらに、その返済のために地方の風俗に出稼ぎを繰り返し、無修正の同人アダルトビデオに出ていることも判明したのです」 だまされているとわかっていても… 「子どもに慕われる先生になりたい」と語っていたときのアイコのキラキラした瞳や純粋そうな表情など、佐藤さんが抱いていた彼女へのピュアなイメージがすべて崩れ去った。 「メンタルは崩壊し、1週間ほど仕事を休みました。その後も2ヶ月間は抗うつ剤を飲む日々でした。最近はようやく自分を取り戻せたので、この件について2人の弁護士に相談したのですが、ひとりからは『だまされるほうが悪い』と罵倒され、もうひとりからは苦笑されて相手にされませんでした」 メンタルが崩壊した佐藤さんはアイコの勤務する風俗店や出演したビデオをリスト化するなどネットストーカー化。悔しい思いをするだけとわかっていても、アイコの風俗写メ日記や担当ホストのSNS配信を見る手が止まらなくなっているという 佐藤さんは離婚した元妻にふたりの子どもの養育費として毎月30万円を支払っている。決して生活に余裕があるわけではないため、なんとしてもお金を取り返そうとアイコから毎月5万円の返済の約束を取り付けたが、期日に振り込まれないこともしばしばだ。 返済の振込が滞り、催促する佐藤さん(佐藤さんのSNSより) アイコは今、地方への出稼ぎで月100万円ほどの収入があるが、出稼ぎから帰ってきた翌日には担当ホストに貢いでしまっているようだという。 佐藤さんは「アイコはホスト遊びをやめるどころか、いまだに太客です。だまされているとわかっていても、この子は自分にしか救えないという思いに囚われ、『(ホスト通いを)やめるんだよ、絶対』と念を押して、さらに100万円を貸してしまいました。そうやって安易にお金を渡す私自身が悪いのはわかっているんですが……」と力なく笑い、こう続ける。 アイコの勤務する風俗店でのプロフィールページ 「ホス狂の女の子は同情される面もありますが、だまされるおじさんは『あんたが悪い!』と一蹴されるだけ。でも、こんな情けないおじさんもいることを知ってもらいたいんです……」 貸した総額は255万円。色恋営業の食物連鎖の末端で、佐藤さんの悲痛な叫びがむなしくこだまする。 ※「集英社オンライン」では、ホストや売掛金に関するトラブルに、情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(Twitter)まで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] X(Twitter) @shuon_news 取材・文/河合桃子 集英社オンライン編集部ニュース班
年が離れていても女性アイドルの話で盛り上がり 男性への好意があることをほのめかし、お金をだまし取るマニュアルを販売した詐欺ほう助の疑いと、自身も「借金を払わなければ風俗店に体を売らないといけない」などと話し、男性2人から約1億5000万円を詐取した罪で「頂き女子りりちゃん」こと、渡辺真衣被告が逮捕・再逮捕されたのは今年8月。

渡辺被告はその金をホストに貢いでおり、10月、渡辺被告の担当ホストと勤務するホストクラブの責任者の男性ふたりも詐取したお金と知ったうえで受け取ったとして、組織犯罪処罰法違反の疑いで逮捕された。 昨今、悪質ホストにハマって身を滅ぼす若い女性が急増しているが、上記の事件のようにホス狂にハマる中高年の存在はあまりフィーチャーされない。そんななか、集英社オンラインに情報提供してくれたのは、自身が“ホス狂”狂いだった46歳の男性会社員、佐藤さん(仮名)だ。 “ホス狂”狂いとして自身の体験を話してくれた佐藤さん(撮影/集英社オンライン) 佐藤さんは、子どもの教育方針の違いから妻と5年前に離婚。現在は都内でひとり暮らしをしているが、元妻についていった子どもにも定期的に面会でき、仕事ではスマホ関連の商品開発における重要な役目を任されるなど、多忙でありながら充実した日々を過ごしていた。 「それでもふと寂しさを感じたことから昨年10月にマッチングアプリに登録したのです。そこで出会ったのが大学で児童福祉を学んでいるというアイコでした」 アイコの年齢は当時23歳。佐藤さんとは20歳以上の年齢差がありながらも、ともに応援している女性アイドルグループの話で盛り上がるなど、食事やお茶で楽しい時間をすごしていた。 「下心がなかったといったらになりますが、趣味も合うし、ボランティア活動に熱心に参加したり、先生になる夢を持つ彼女にしだいに惹かれていきました」 「学費が足りない」と打ち明けられ ある日、アイドルのライブDVDを一緒に見ることになったふたり。どこで見るかという話になり、「ホテルで見よっか?」と提案したのはアイコのほうからだった。 「誘われたときはドキッとしてしまいましたね。ベッドに寝転がりながらDVDを見てるとき、彼女のほうからくっついてきて。『キスしていい?』と聞くと『うん』というので、その後は流れに任せて……」 マッチングアプリで出会ったアイコ(佐藤さん提供) これで完全に骨抜きされてしまった佐藤さん。火照った体も冷めないうちに、恋人になることを前提に「アイコちゃんともっと仲よくなりたい」と漏らすと、彼女は“頂き女子”としての一面を垣間見せた。 「アイコは『私も仲よくなりたい。だから、これまで誰にも言えなかった悩み、聞いてくれる?』と言うのです。それまでは笑顔しか見たことがなかったから、何か悩みがあるとは思いませんでした。彼女の力になりたいと思い『何でも話して』と言いました」 そして、思い詰めた彼女の口から語られたのは「実は大学の学費の振込が間に合わなそうなの。アルバイトの給料じゃ無理だし、風俗で働くしかないかな」というもの。これは冒頭で説明した渡辺被告とまったく同じ手口だ。 「大学の学費の振込が間に合わない…」と佐藤さんに泣きついたアイコ(佐藤さん提供) 「私は彼女にそんなところで働いてほしくない。でも彼女は『こんなことはユウくん(佐藤さんのこと)にしか言えない』としつつも、決して自分から『お金を貸して』とは言わなかった。だから『僕が貸すよ。いくら必要?』と聞くのですが、『それはダメ、もう風俗で働く!』と突っぱねる。 私も『頼むから借りて』と譲らず、結局、26万円をその場で貸すことになりました。今思えば、これは(頂き女子の)りりちゃんと同じ手口ですね……」 1回のエッチで9万円返済という驚きの提案 しかし、このときの佐藤さんはそのことに気づかない。3日後、「どうしようどうしよう」と嗚咽しながら電話をかけてきたアイコは、今度は「生活費が足りない」と佐藤さんに訴える。訴えたとたんに「うわー!」と泣き叫ぶ彼女を放っておくこともできず、追加で6万円を渡した。さらに次に会ったときにはホストへの売掛があることも告白された。 「あさってまでに返さないと実家に突撃される」 「そうなったら大学を中退しないといけない」 「そもそも実家が厳しいから、バレたら半殺しにされる。死ぬしかない」 アイコが貢いでいるホスト(SNSより) インパクトのある言葉を次々に並べられ、佐藤さんはホストとの関係を断つことを約束にさらに120万円を貸してしまう。手を握られ、「ありがとう、本当にありがとう」と涙ながらに感謝されたが、その後、音信不通に。 焦った佐藤さんはアイコの行方を追うため、得ていた彼女の情報から徹底的にネットリサーチを行い、彼女が風俗で働いていることを突き止めた。 学費を貸した後、アイコから「(佐藤さんと)1回セックスしたら9万円返済したことにしたいな」という提案があった。冷静に考えればただのパパ活だが、「風俗で働いて他の男に抱かれるくらいなら」と佐藤さんは一度、その条件を飲んでしまう。だがその時、彼女はとっくに風俗に落ちていたのだ。 ラストソングとは、その日一番売上のよかったホストが閉店前に1曲歌うこと。アイコも担当ホストにさんざん貢献していたようだ(店舗サイトより) 「コケにされた気持ちを押し殺して、彼女が勤務する風俗店の前で待ち伏せして、1ヶ月ぶりに彼女と会えました。驚いた顔をしてましたが、そのままカフェに移動して話しました。すると、未収の売掛金が数百万円あり、さらに闇金にも手を出しているなど、深刻なホス狂であることがわかりました。 さらに、その返済のために地方の風俗に出稼ぎを繰り返し、無修正の同人アダルトビデオに出ていることも判明したのです」 だまされているとわかっていても… 「子どもに慕われる先生になりたい」と語っていたときのアイコのキラキラした瞳や純粋そうな表情など、佐藤さんが抱いていた彼女へのピュアなイメージがすべて崩れ去った。 「メンタルは崩壊し、1週間ほど仕事を休みました。その後も2ヶ月間は抗うつ剤を飲む日々でした。最近はようやく自分を取り戻せたので、この件について2人の弁護士に相談したのですが、ひとりからは『だまされるほうが悪い』と罵倒され、もうひとりからは苦笑されて相手にされませんでした」 メンタルが崩壊した佐藤さんはアイコの勤務する風俗店や出演したビデオをリスト化するなどネットストーカー化。悔しい思いをするだけとわかっていても、アイコの風俗写メ日記や担当ホストのSNS配信を見る手が止まらなくなっているという 佐藤さんは離婚した元妻にふたりの子どもの養育費として毎月30万円を支払っている。決して生活に余裕があるわけではないため、なんとしてもお金を取り返そうとアイコから毎月5万円の返済の約束を取り付けたが、期日に振り込まれないこともしばしばだ。 返済の振込が滞り、催促する佐藤さん(佐藤さんのSNSより) アイコは今、地方への出稼ぎで月100万円ほどの収入があるが、出稼ぎから帰ってきた翌日には担当ホストに貢いでしまっているようだという。 佐藤さんは「アイコはホスト遊びをやめるどころか、いまだに太客です。だまされているとわかっていても、この子は自分にしか救えないという思いに囚われ、『(ホスト通いを)やめるんだよ、絶対』と念を押して、さらに100万円を貸してしまいました。そうやって安易にお金を渡す私自身が悪いのはわかっているんですが……」と力なく笑い、こう続ける。 アイコの勤務する風俗店でのプロフィールページ 「ホス狂の女の子は同情される面もありますが、だまされるおじさんは『あんたが悪い!』と一蹴されるだけ。でも、こんな情けないおじさんもいることを知ってもらいたいんです……」 貸した総額は255万円。色恋営業の食物連鎖の末端で、佐藤さんの悲痛な叫びがむなしくこだまする。 ※「集英社オンライン」では、ホストや売掛金に関するトラブルに、情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(Twitter)まで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] X(Twitter) @shuon_news 取材・文/河合桃子 集英社オンライン編集部ニュース班
男性への好意があることをほのめかし、お金をだまし取るマニュアルを販売した詐欺ほう助の疑いと、自身も「借金を払わなければ風俗店に体を売らないといけない」などと話し、男性2人から約1億5000万円を詐取した罪で「頂き女子りりちゃん」こと、渡辺真衣被告が逮捕・再逮捕されたのは今年8月。

渡辺被告はその金をホストに貢いでおり、10月、渡辺被告の担当ホストと勤務するホストクラブの責任者の男性ふたりも詐取したお金と知ったうえで受け取ったとして、組織犯罪処罰法違反の疑いで逮捕された。 昨今、悪質ホストにハマって身を滅ぼす若い女性が急増しているが、上記の事件のようにホス狂にハマる中高年の存在はあまりフィーチャーされない。そんななか、集英社オンラインに情報提供してくれたのは、自身が“ホス狂”狂いだった46歳の男性会社員、佐藤さん(仮名)だ。 “ホス狂”狂いとして自身の体験を話してくれた佐藤さん(撮影/集英社オンライン) 佐藤さんは、子どもの教育方針の違いから妻と5年前に離婚。現在は都内でひとり暮らしをしているが、元妻についていった子どもにも定期的に面会でき、仕事ではスマホ関連の商品開発における重要な役目を任されるなど、多忙でありながら充実した日々を過ごしていた。 「それでもふと寂しさを感じたことから昨年10月にマッチングアプリに登録したのです。そこで出会ったのが大学で児童福祉を学んでいるというアイコでした」 アイコの年齢は当時23歳。佐藤さんとは20歳以上の年齢差がありながらも、ともに応援している女性アイドルグループの話で盛り上がるなど、食事やお茶で楽しい時間をすごしていた。 「下心がなかったといったらになりますが、趣味も合うし、ボランティア活動に熱心に参加したり、先生になる夢を持つ彼女にしだいに惹かれていきました」 「学費が足りない」と打ち明けられ ある日、アイドルのライブDVDを一緒に見ることになったふたり。どこで見るかという話になり、「ホテルで見よっか?」と提案したのはアイコのほうからだった。 「誘われたときはドキッとしてしまいましたね。ベッドに寝転がりながらDVDを見てるとき、彼女のほうからくっついてきて。『キスしていい?』と聞くと『うん』というので、その後は流れに任せて……」 マッチングアプリで出会ったアイコ(佐藤さん提供) これで完全に骨抜きされてしまった佐藤さん。火照った体も冷めないうちに、恋人になることを前提に「アイコちゃんともっと仲よくなりたい」と漏らすと、彼女は“頂き女子”としての一面を垣間見せた。 「アイコは『私も仲よくなりたい。だから、これまで誰にも言えなかった悩み、聞いてくれる?』と言うのです。それまでは笑顔しか見たことがなかったから、何か悩みがあるとは思いませんでした。彼女の力になりたいと思い『何でも話して』と言いました」 そして、思い詰めた彼女の口から語られたのは「実は大学の学費の振込が間に合わなそうなの。アルバイトの給料じゃ無理だし、風俗で働くしかないかな」というもの。これは冒頭で説明した渡辺被告とまったく同じ手口だ。 「大学の学費の振込が間に合わない…」と佐藤さんに泣きついたアイコ(佐藤さん提供) 「私は彼女にそんなところで働いてほしくない。でも彼女は『こんなことはユウくん(佐藤さんのこと)にしか言えない』としつつも、決して自分から『お金を貸して』とは言わなかった。だから『僕が貸すよ。いくら必要?』と聞くのですが、『それはダメ、もう風俗で働く!』と突っぱねる。 私も『頼むから借りて』と譲らず、結局、26万円をその場で貸すことになりました。今思えば、これは(頂き女子の)りりちゃんと同じ手口ですね……」 1回のエッチで9万円返済という驚きの提案 しかし、このときの佐藤さんはそのことに気づかない。3日後、「どうしようどうしよう」と嗚咽しながら電話をかけてきたアイコは、今度は「生活費が足りない」と佐藤さんに訴える。訴えたとたんに「うわー!」と泣き叫ぶ彼女を放っておくこともできず、追加で6万円を渡した。さらに次に会ったときにはホストへの売掛があることも告白された。 「あさってまでに返さないと実家に突撃される」 「そうなったら大学を中退しないといけない」 「そもそも実家が厳しいから、バレたら半殺しにされる。死ぬしかない」 アイコが貢いでいるホスト(SNSより) インパクトのある言葉を次々に並べられ、佐藤さんはホストとの関係を断つことを約束にさらに120万円を貸してしまう。手を握られ、「ありがとう、本当にありがとう」と涙ながらに感謝されたが、その後、音信不通に。 焦った佐藤さんはアイコの行方を追うため、得ていた彼女の情報から徹底的にネットリサーチを行い、彼女が風俗で働いていることを突き止めた。 学費を貸した後、アイコから「(佐藤さんと)1回セックスしたら9万円返済したことにしたいな」という提案があった。冷静に考えればただのパパ活だが、「風俗で働いて他の男に抱かれるくらいなら」と佐藤さんは一度、その条件を飲んでしまう。だがその時、彼女はとっくに風俗に落ちていたのだ。 ラストソングとは、その日一番売上のよかったホストが閉店前に1曲歌うこと。アイコも担当ホストにさんざん貢献していたようだ(店舗サイトより) 「コケにされた気持ちを押し殺して、彼女が勤務する風俗店の前で待ち伏せして、1ヶ月ぶりに彼女と会えました。驚いた顔をしてましたが、そのままカフェに移動して話しました。すると、未収の売掛金が数百万円あり、さらに闇金にも手を出しているなど、深刻なホス狂であることがわかりました。 さらに、その返済のために地方の風俗に出稼ぎを繰り返し、無修正の同人アダルトビデオに出ていることも判明したのです」 だまされているとわかっていても… 「子どもに慕われる先生になりたい」と語っていたときのアイコのキラキラした瞳や純粋そうな表情など、佐藤さんが抱いていた彼女へのピュアなイメージがすべて崩れ去った。 「メンタルは崩壊し、1週間ほど仕事を休みました。その後も2ヶ月間は抗うつ剤を飲む日々でした。最近はようやく自分を取り戻せたので、この件について2人の弁護士に相談したのですが、ひとりからは『だまされるほうが悪い』と罵倒され、もうひとりからは苦笑されて相手にされませんでした」 メンタルが崩壊した佐藤さんはアイコの勤務する風俗店や出演したビデオをリスト化するなどネットストーカー化。悔しい思いをするだけとわかっていても、アイコの風俗写メ日記や担当ホストのSNS配信を見る手が止まらなくなっているという 佐藤さんは離婚した元妻にふたりの子どもの養育費として毎月30万円を支払っている。決して生活に余裕があるわけではないため、なんとしてもお金を取り返そうとアイコから毎月5万円の返済の約束を取り付けたが、期日に振り込まれないこともしばしばだ。 返済の振込が滞り、催促する佐藤さん(佐藤さんのSNSより) アイコは今、地方への出稼ぎで月100万円ほどの収入があるが、出稼ぎから帰ってきた翌日には担当ホストに貢いでしまっているようだという。 佐藤さんは「アイコはホスト遊びをやめるどころか、いまだに太客です。だまされているとわかっていても、この子は自分にしか救えないという思いに囚われ、『(ホスト通いを)やめるんだよ、絶対』と念を押して、さらに100万円を貸してしまいました。そうやって安易にお金を渡す私自身が悪いのはわかっているんですが……」と力なく笑い、こう続ける。 アイコの勤務する風俗店でのプロフィールページ 「ホス狂の女の子は同情される面もありますが、だまされるおじさんは『あんたが悪い!』と一蹴されるだけ。でも、こんな情けないおじさんもいることを知ってもらいたいんです……」 貸した総額は255万円。色恋営業の食物連鎖の末端で、佐藤さんの悲痛な叫びがむなしくこだまする。 ※「集英社オンライン」では、ホストや売掛金に関するトラブルに、情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(Twitter)まで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] X(Twitter) @shuon_news 取材・文/河合桃子 集英社オンライン編集部ニュース班
男性への好意があることをほのめかし、お金をだまし取るマニュアルを販売した詐欺ほう助の疑いと、自身も「借金を払わなければ風俗店に体を売らないといけない」などと話し、男性2人から約1億5000万円を詐取した罪で「頂き女子りりちゃん」こと、渡辺真衣被告が逮捕・再逮捕されたのは今年8月。
渡辺被告はその金をホストに貢いでおり、10月、渡辺被告の担当ホストと勤務するホストクラブの責任者の男性ふたりも詐取したお金と知ったうえで受け取ったとして、組織犯罪処罰法違反の疑いで逮捕された。 昨今、悪質ホストにハマって身を滅ぼす若い女性が急増しているが、上記の事件のようにホス狂にハマる中高年の存在はあまりフィーチャーされない。そんななか、集英社オンラインに情報提供してくれたのは、自身が“ホス狂”狂いだった46歳の男性会社員、佐藤さん(仮名)だ。 “ホス狂”狂いとして自身の体験を話してくれた佐藤さん(撮影/集英社オンライン) 佐藤さんは、子どもの教育方針の違いから妻と5年前に離婚。現在は都内でひとり暮らしをしているが、元妻についていった子どもにも定期的に面会でき、仕事ではスマホ関連の商品開発における重要な役目を任されるなど、多忙でありながら充実した日々を過ごしていた。 「それでもふと寂しさを感じたことから昨年10月にマッチングアプリに登録したのです。そこで出会ったのが大学で児童福祉を学んでいるというアイコでした」 アイコの年齢は当時23歳。佐藤さんとは20歳以上の年齢差がありながらも、ともに応援している女性アイドルグループの話で盛り上がるなど、食事やお茶で楽しい時間をすごしていた。 「下心がなかったといったらになりますが、趣味も合うし、ボランティア活動に熱心に参加したり、先生になる夢を持つ彼女にしだいに惹かれていきました」 「学費が足りない」と打ち明けられ ある日、アイドルのライブDVDを一緒に見ることになったふたり。どこで見るかという話になり、「ホテルで見よっか?」と提案したのはアイコのほうからだった。 「誘われたときはドキッとしてしまいましたね。ベッドに寝転がりながらDVDを見てるとき、彼女のほうからくっついてきて。『キスしていい?』と聞くと『うん』というので、その後は流れに任せて……」 マッチングアプリで出会ったアイコ(佐藤さん提供) これで完全に骨抜きされてしまった佐藤さん。火照った体も冷めないうちに、恋人になることを前提に「アイコちゃんともっと仲よくなりたい」と漏らすと、彼女は“頂き女子”としての一面を垣間見せた。 「アイコは『私も仲よくなりたい。だから、これまで誰にも言えなかった悩み、聞いてくれる?』と言うのです。それまでは笑顔しか見たことがなかったから、何か悩みがあるとは思いませんでした。彼女の力になりたいと思い『何でも話して』と言いました」 そして、思い詰めた彼女の口から語られたのは「実は大学の学費の振込が間に合わなそうなの。アルバイトの給料じゃ無理だし、風俗で働くしかないかな」というもの。これは冒頭で説明した渡辺被告とまったく同じ手口だ。 「大学の学費の振込が間に合わない…」と佐藤さんに泣きついたアイコ(佐藤さん提供) 「私は彼女にそんなところで働いてほしくない。でも彼女は『こんなことはユウくん(佐藤さんのこと)にしか言えない』としつつも、決して自分から『お金を貸して』とは言わなかった。だから『僕が貸すよ。いくら必要?』と聞くのですが、『それはダメ、もう風俗で働く!』と突っぱねる。 私も『頼むから借りて』と譲らず、結局、26万円をその場で貸すことになりました。今思えば、これは(頂き女子の)りりちゃんと同じ手口ですね……」 1回のエッチで9万円返済という驚きの提案 しかし、このときの佐藤さんはそのことに気づかない。3日後、「どうしようどうしよう」と嗚咽しながら電話をかけてきたアイコは、今度は「生活費が足りない」と佐藤さんに訴える。訴えたとたんに「うわー!」と泣き叫ぶ彼女を放っておくこともできず、追加で6万円を渡した。さらに次に会ったときにはホストへの売掛があることも告白された。 「あさってまでに返さないと実家に突撃される」 「そうなったら大学を中退しないといけない」 「そもそも実家が厳しいから、バレたら半殺しにされる。死ぬしかない」 アイコが貢いでいるホスト(SNSより) インパクトのある言葉を次々に並べられ、佐藤さんはホストとの関係を断つことを約束にさらに120万円を貸してしまう。手を握られ、「ありがとう、本当にありがとう」と涙ながらに感謝されたが、その後、音信不通に。 焦った佐藤さんはアイコの行方を追うため、得ていた彼女の情報から徹底的にネットリサーチを行い、彼女が風俗で働いていることを突き止めた。 学費を貸した後、アイコから「(佐藤さんと)1回セックスしたら9万円返済したことにしたいな」という提案があった。冷静に考えればただのパパ活だが、「風俗で働いて他の男に抱かれるくらいなら」と佐藤さんは一度、その条件を飲んでしまう。だがその時、彼女はとっくに風俗に落ちていたのだ。 ラストソングとは、その日一番売上のよかったホストが閉店前に1曲歌うこと。アイコも担当ホストにさんざん貢献していたようだ(店舗サイトより) 「コケにされた気持ちを押し殺して、彼女が勤務する風俗店の前で待ち伏せして、1ヶ月ぶりに彼女と会えました。驚いた顔をしてましたが、そのままカフェに移動して話しました。すると、未収の売掛金が数百万円あり、さらに闇金にも手を出しているなど、深刻なホス狂であることがわかりました。 さらに、その返済のために地方の風俗に出稼ぎを繰り返し、無修正の同人アダルトビデオに出ていることも判明したのです」 だまされているとわかっていても… 「子どもに慕われる先生になりたい」と語っていたときのアイコのキラキラした瞳や純粋そうな表情など、佐藤さんが抱いていた彼女へのピュアなイメージがすべて崩れ去った。 「メンタルは崩壊し、1週間ほど仕事を休みました。その後も2ヶ月間は抗うつ剤を飲む日々でした。最近はようやく自分を取り戻せたので、この件について2人の弁護士に相談したのですが、ひとりからは『だまされるほうが悪い』と罵倒され、もうひとりからは苦笑されて相手にされませんでした」 メンタルが崩壊した佐藤さんはアイコの勤務する風俗店や出演したビデオをリスト化するなどネットストーカー化。悔しい思いをするだけとわかっていても、アイコの風俗写メ日記や担当ホストのSNS配信を見る手が止まらなくなっているという 佐藤さんは離婚した元妻にふたりの子どもの養育費として毎月30万円を支払っている。決して生活に余裕があるわけではないため、なんとしてもお金を取り返そうとアイコから毎月5万円の返済の約束を取り付けたが、期日に振り込まれないこともしばしばだ。 返済の振込が滞り、催促する佐藤さん(佐藤さんのSNSより) アイコは今、地方への出稼ぎで月100万円ほどの収入があるが、出稼ぎから帰ってきた翌日には担当ホストに貢いでしまっているようだという。 佐藤さんは「アイコはホスト遊びをやめるどころか、いまだに太客です。だまされているとわかっていても、この子は自分にしか救えないという思いに囚われ、『(ホスト通いを)やめるんだよ、絶対』と念を押して、さらに100万円を貸してしまいました。そうやって安易にお金を渡す私自身が悪いのはわかっているんですが……」と力なく笑い、こう続ける。 アイコの勤務する風俗店でのプロフィールページ 「ホス狂の女の子は同情される面もありますが、だまされるおじさんは『あんたが悪い!』と一蹴されるだけ。でも、こんな情けないおじさんもいることを知ってもらいたいんです……」 貸した総額は255万円。色恋営業の食物連鎖の末端で、佐藤さんの悲痛な叫びがむなしくこだまする。 ※「集英社オンライン」では、ホストや売掛金に関するトラブルに、情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(Twitter)まで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] X(Twitter) @shuon_news 取材・文/河合桃子 集英社オンライン編集部ニュース班
渡辺被告はその金をホストに貢いでおり、10月、渡辺被告の担当ホストと勤務するホストクラブの責任者の男性ふたりも詐取したお金と知ったうえで受け取ったとして、組織犯罪処罰法違反の疑いで逮捕された。
昨今、悪質ホストにハマって身を滅ぼす若い女性が急増しているが、上記の事件のようにホス狂にハマる中高年の存在はあまりフィーチャーされない。そんななか、集英社オンラインに情報提供してくれたのは、自身が“ホス狂”狂いだった46歳の男性会社員、佐藤さん(仮名)だ。 “ホス狂”狂いとして自身の体験を話してくれた佐藤さん(撮影/集英社オンライン) 佐藤さんは、子どもの教育方針の違いから妻と5年前に離婚。現在は都内でひとり暮らしをしているが、元妻についていった子どもにも定期的に面会でき、仕事ではスマホ関連の商品開発における重要な役目を任されるなど、多忙でありながら充実した日々を過ごしていた。 「それでもふと寂しさを感じたことから昨年10月にマッチングアプリに登録したのです。そこで出会ったのが大学で児童福祉を学んでいるというアイコでした」 アイコの年齢は当時23歳。佐藤さんとは20歳以上の年齢差がありながらも、ともに応援している女性アイドルグループの話で盛り上がるなど、食事やお茶で楽しい時間をすごしていた。 「下心がなかったといったらになりますが、趣味も合うし、ボランティア活動に熱心に参加したり、先生になる夢を持つ彼女にしだいに惹かれていきました」 「学費が足りない」と打ち明けられ ある日、アイドルのライブDVDを一緒に見ることになったふたり。どこで見るかという話になり、「ホテルで見よっか?」と提案したのはアイコのほうからだった。 「誘われたときはドキッとしてしまいましたね。ベッドに寝転がりながらDVDを見てるとき、彼女のほうからくっついてきて。『キスしていい?』と聞くと『うん』というので、その後は流れに任せて……」 マッチングアプリで出会ったアイコ(佐藤さん提供) これで完全に骨抜きされてしまった佐藤さん。火照った体も冷めないうちに、恋人になることを前提に「アイコちゃんともっと仲よくなりたい」と漏らすと、彼女は“頂き女子”としての一面を垣間見せた。 「アイコは『私も仲よくなりたい。だから、これまで誰にも言えなかった悩み、聞いてくれる?』と言うのです。それまでは笑顔しか見たことがなかったから、何か悩みがあるとは思いませんでした。彼女の力になりたいと思い『何でも話して』と言いました」 そして、思い詰めた彼女の口から語られたのは「実は大学の学費の振込が間に合わなそうなの。アルバイトの給料じゃ無理だし、風俗で働くしかないかな」というもの。これは冒頭で説明した渡辺被告とまったく同じ手口だ。 「大学の学費の振込が間に合わない…」と佐藤さんに泣きついたアイコ(佐藤さん提供) 「私は彼女にそんなところで働いてほしくない。でも彼女は『こんなことはユウくん(佐藤さんのこと)にしか言えない』としつつも、決して自分から『お金を貸して』とは言わなかった。だから『僕が貸すよ。いくら必要?』と聞くのですが、『それはダメ、もう風俗で働く!』と突っぱねる。 私も『頼むから借りて』と譲らず、結局、26万円をその場で貸すことになりました。今思えば、これは(頂き女子の)りりちゃんと同じ手口ですね……」 1回のエッチで9万円返済という驚きの提案 しかし、このときの佐藤さんはそのことに気づかない。3日後、「どうしようどうしよう」と嗚咽しながら電話をかけてきたアイコは、今度は「生活費が足りない」と佐藤さんに訴える。訴えたとたんに「うわー!」と泣き叫ぶ彼女を放っておくこともできず、追加で6万円を渡した。さらに次に会ったときにはホストへの売掛があることも告白された。 「あさってまでに返さないと実家に突撃される」 「そうなったら大学を中退しないといけない」 「そもそも実家が厳しいから、バレたら半殺しにされる。死ぬしかない」 アイコが貢いでいるホスト(SNSより) インパクトのある言葉を次々に並べられ、佐藤さんはホストとの関係を断つことを約束にさらに120万円を貸してしまう。手を握られ、「ありがとう、本当にありがとう」と涙ながらに感謝されたが、その後、音信不通に。 焦った佐藤さんはアイコの行方を追うため、得ていた彼女の情報から徹底的にネットリサーチを行い、彼女が風俗で働いていることを突き止めた。 学費を貸した後、アイコから「(佐藤さんと)1回セックスしたら9万円返済したことにしたいな」という提案があった。冷静に考えればただのパパ活だが、「風俗で働いて他の男に抱かれるくらいなら」と佐藤さんは一度、その条件を飲んでしまう。だがその時、彼女はとっくに風俗に落ちていたのだ。 ラストソングとは、その日一番売上のよかったホストが閉店前に1曲歌うこと。アイコも担当ホストにさんざん貢献していたようだ(店舗サイトより) 「コケにされた気持ちを押し殺して、彼女が勤務する風俗店の前で待ち伏せして、1ヶ月ぶりに彼女と会えました。驚いた顔をしてましたが、そのままカフェに移動して話しました。すると、未収の売掛金が数百万円あり、さらに闇金にも手を出しているなど、深刻なホス狂であることがわかりました。 さらに、その返済のために地方の風俗に出稼ぎを繰り返し、無修正の同人アダルトビデオに出ていることも判明したのです」 だまされているとわかっていても… 「子どもに慕われる先生になりたい」と語っていたときのアイコのキラキラした瞳や純粋そうな表情など、佐藤さんが抱いていた彼女へのピュアなイメージがすべて崩れ去った。 「メンタルは崩壊し、1週間ほど仕事を休みました。その後も2ヶ月間は抗うつ剤を飲む日々でした。最近はようやく自分を取り戻せたので、この件について2人の弁護士に相談したのですが、ひとりからは『だまされるほうが悪い』と罵倒され、もうひとりからは苦笑されて相手にされませんでした」 メンタルが崩壊した佐藤さんはアイコの勤務する風俗店や出演したビデオをリスト化するなどネットストーカー化。悔しい思いをするだけとわかっていても、アイコの風俗写メ日記や担当ホストのSNS配信を見る手が止まらなくなっているという 佐藤さんは離婚した元妻にふたりの子どもの養育費として毎月30万円を支払っている。決して生活に余裕があるわけではないため、なんとしてもお金を取り返そうとアイコから毎月5万円の返済の約束を取り付けたが、期日に振り込まれないこともしばしばだ。 返済の振込が滞り、催促する佐藤さん(佐藤さんのSNSより) アイコは今、地方への出稼ぎで月100万円ほどの収入があるが、出稼ぎから帰ってきた翌日には担当ホストに貢いでしまっているようだという。 佐藤さんは「アイコはホスト遊びをやめるどころか、いまだに太客です。だまされているとわかっていても、この子は自分にしか救えないという思いに囚われ、『(ホスト通いを)やめるんだよ、絶対』と念を押して、さらに100万円を貸してしまいました。そうやって安易にお金を渡す私自身が悪いのはわかっているんですが……」と力なく笑い、こう続ける。 アイコの勤務する風俗店でのプロフィールページ 「ホス狂の女の子は同情される面もありますが、だまされるおじさんは『あんたが悪い!』と一蹴されるだけ。でも、こんな情けないおじさんもいることを知ってもらいたいんです……」 貸した総額は255万円。色恋営業の食物連鎖の末端で、佐藤さんの悲痛な叫びがむなしくこだまする。 ※「集英社オンライン」では、ホストや売掛金に関するトラブルに、情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(Twitter)まで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] X(Twitter) @shuon_news 取材・文/河合桃子 集英社オンライン編集部ニュース班
昨今、悪質ホストにハマって身を滅ぼす若い女性が急増しているが、上記の事件のようにホス狂にハマる中高年の存在はあまりフィーチャーされない。そんななか、集英社オンラインに情報提供してくれたのは、自身が“ホス狂”狂いだった46歳の男性会社員、佐藤さん(仮名)だ。
“ホス狂”狂いとして自身の体験を話してくれた佐藤さん(撮影/集英社オンライン) 佐藤さんは、子どもの教育方針の違いから妻と5年前に離婚。現在は都内でひとり暮らしをしているが、元妻についていった子どもにも定期的に面会でき、仕事ではスマホ関連の商品開発における重要な役目を任されるなど、多忙でありながら充実した日々を過ごしていた。 「それでもふと寂しさを感じたことから昨年10月にマッチングアプリに登録したのです。そこで出会ったのが大学で児童福祉を学んでいるというアイコでした」 アイコの年齢は当時23歳。佐藤さんとは20歳以上の年齢差がありながらも、ともに応援している女性アイドルグループの話で盛り上がるなど、食事やお茶で楽しい時間をすごしていた。 「下心がなかったといったらになりますが、趣味も合うし、ボランティア活動に熱心に参加したり、先生になる夢を持つ彼女にしだいに惹かれていきました」 「学費が足りない」と打ち明けられ ある日、アイドルのライブDVDを一緒に見ることになったふたり。どこで見るかという話になり、「ホテルで見よっか?」と提案したのはアイコのほうからだった。 「誘われたときはドキッとしてしまいましたね。ベッドに寝転がりながらDVDを見てるとき、彼女のほうからくっついてきて。『キスしていい?』と聞くと『うん』というので、その後は流れに任せて……」 マッチングアプリで出会ったアイコ(佐藤さん提供) これで完全に骨抜きされてしまった佐藤さん。火照った体も冷めないうちに、恋人になることを前提に「アイコちゃんともっと仲よくなりたい」と漏らすと、彼女は“頂き女子”としての一面を垣間見せた。 「アイコは『私も仲よくなりたい。だから、これまで誰にも言えなかった悩み、聞いてくれる?』と言うのです。それまでは笑顔しか見たことがなかったから、何か悩みがあるとは思いませんでした。彼女の力になりたいと思い『何でも話して』と言いました」 そして、思い詰めた彼女の口から語られたのは「実は大学の学費の振込が間に合わなそうなの。アルバイトの給料じゃ無理だし、風俗で働くしかないかな」というもの。これは冒頭で説明した渡辺被告とまったく同じ手口だ。 「大学の学費の振込が間に合わない…」と佐藤さんに泣きついたアイコ(佐藤さん提供) 「私は彼女にそんなところで働いてほしくない。でも彼女は『こんなことはユウくん(佐藤さんのこと)にしか言えない』としつつも、決して自分から『お金を貸して』とは言わなかった。だから『僕が貸すよ。いくら必要?』と聞くのですが、『それはダメ、もう風俗で働く!』と突っぱねる。 私も『頼むから借りて』と譲らず、結局、26万円をその場で貸すことになりました。今思えば、これは(頂き女子の)りりちゃんと同じ手口ですね……」 1回のエッチで9万円返済という驚きの提案 しかし、このときの佐藤さんはそのことに気づかない。3日後、「どうしようどうしよう」と嗚咽しながら電話をかけてきたアイコは、今度は「生活費が足りない」と佐藤さんに訴える。訴えたとたんに「うわー!」と泣き叫ぶ彼女を放っておくこともできず、追加で6万円を渡した。さらに次に会ったときにはホストへの売掛があることも告白された。 「あさってまでに返さないと実家に突撃される」 「そうなったら大学を中退しないといけない」 「そもそも実家が厳しいから、バレたら半殺しにされる。死ぬしかない」 アイコが貢いでいるホスト(SNSより) インパクトのある言葉を次々に並べられ、佐藤さんはホストとの関係を断つことを約束にさらに120万円を貸してしまう。手を握られ、「ありがとう、本当にありがとう」と涙ながらに感謝されたが、その後、音信不通に。 焦った佐藤さんはアイコの行方を追うため、得ていた彼女の情報から徹底的にネットリサーチを行い、彼女が風俗で働いていることを突き止めた。 学費を貸した後、アイコから「(佐藤さんと)1回セックスしたら9万円返済したことにしたいな」という提案があった。冷静に考えればただのパパ活だが、「風俗で働いて他の男に抱かれるくらいなら」と佐藤さんは一度、その条件を飲んでしまう。だがその時、彼女はとっくに風俗に落ちていたのだ。 ラストソングとは、その日一番売上のよかったホストが閉店前に1曲歌うこと。アイコも担当ホストにさんざん貢献していたようだ(店舗サイトより) 「コケにされた気持ちを押し殺して、彼女が勤務する風俗店の前で待ち伏せして、1ヶ月ぶりに彼女と会えました。驚いた顔をしてましたが、そのままカフェに移動して話しました。すると、未収の売掛金が数百万円あり、さらに闇金にも手を出しているなど、深刻なホス狂であることがわかりました。 さらに、その返済のために地方の風俗に出稼ぎを繰り返し、無修正の同人アダルトビデオに出ていることも判明したのです」 だまされているとわかっていても… 「子どもに慕われる先生になりたい」と語っていたときのアイコのキラキラした瞳や純粋そうな表情など、佐藤さんが抱いていた彼女へのピュアなイメージがすべて崩れ去った。 「メンタルは崩壊し、1週間ほど仕事を休みました。その後も2ヶ月間は抗うつ剤を飲む日々でした。最近はようやく自分を取り戻せたので、この件について2人の弁護士に相談したのですが、ひとりからは『だまされるほうが悪い』と罵倒され、もうひとりからは苦笑されて相手にされませんでした」 メンタルが崩壊した佐藤さんはアイコの勤務する風俗店や出演したビデオをリスト化するなどネットストーカー化。悔しい思いをするだけとわかっていても、アイコの風俗写メ日記や担当ホストのSNS配信を見る手が止まらなくなっているという 佐藤さんは離婚した元妻にふたりの子どもの養育費として毎月30万円を支払っている。決して生活に余裕があるわけではないため、なんとしてもお金を取り返そうとアイコから毎月5万円の返済の約束を取り付けたが、期日に振り込まれないこともしばしばだ。 返済の振込が滞り、催促する佐藤さん(佐藤さんのSNSより) アイコは今、地方への出稼ぎで月100万円ほどの収入があるが、出稼ぎから帰ってきた翌日には担当ホストに貢いでしまっているようだという。 佐藤さんは「アイコはホスト遊びをやめるどころか、いまだに太客です。だまされているとわかっていても、この子は自分にしか救えないという思いに囚われ、『(ホスト通いを)やめるんだよ、絶対』と念を押して、さらに100万円を貸してしまいました。そうやって安易にお金を渡す私自身が悪いのはわかっているんですが……」と力なく笑い、こう続ける。 アイコの勤務する風俗店でのプロフィールページ 「ホス狂の女の子は同情される面もありますが、だまされるおじさんは『あんたが悪い!』と一蹴されるだけ。でも、こんな情けないおじさんもいることを知ってもらいたいんです……」 貸した総額は255万円。色恋営業の食物連鎖の末端で、佐藤さんの悲痛な叫びがむなしくこだまする。 ※「集英社オンライン」では、ホストや売掛金に関するトラブルに、情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(Twitter)まで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] X(Twitter) @shuon_news 取材・文/河合桃子 集英社オンライン編集部ニュース班
“ホス狂”狂いとして自身の体験を話してくれた佐藤さん(撮影/集英社オンライン) 佐藤さんは、子どもの教育方針の違いから妻と5年前に離婚。現在は都内でひとり暮らしをしているが、元妻についていった子どもにも定期的に面会でき、仕事ではスマホ関連の商品開発における重要な役目を任されるなど、多忙でありながら充実した日々を過ごしていた。 「それでもふと寂しさを感じたことから昨年10月にマッチングアプリに登録したのです。そこで出会ったのが大学で児童福祉を学んでいるというアイコでした」 アイコの年齢は当時23歳。佐藤さんとは20歳以上の年齢差がありながらも、ともに応援している女性アイドルグループの話で盛り上がるなど、食事やお茶で楽しい時間をすごしていた。 「下心がなかったといったらになりますが、趣味も合うし、ボランティア活動に熱心に参加したり、先生になる夢を持つ彼女にしだいに惹かれていきました」 「学費が足りない」と打ち明けられ ある日、アイドルのライブDVDを一緒に見ることになったふたり。どこで見るかという話になり、「ホテルで見よっか?」と提案したのはアイコのほうからだった。 「誘われたときはドキッとしてしまいましたね。ベッドに寝転がりながらDVDを見てるとき、彼女のほうからくっついてきて。『キスしていい?』と聞くと『うん』というので、その後は流れに任せて……」 マッチングアプリで出会ったアイコ(佐藤さん提供) これで完全に骨抜きされてしまった佐藤さん。火照った体も冷めないうちに、恋人になることを前提に「アイコちゃんともっと仲よくなりたい」と漏らすと、彼女は“頂き女子”としての一面を垣間見せた。 「アイコは『私も仲よくなりたい。だから、これまで誰にも言えなかった悩み、聞いてくれる?』と言うのです。それまでは笑顔しか見たことがなかったから、何か悩みがあるとは思いませんでした。彼女の力になりたいと思い『何でも話して』と言いました」 そして、思い詰めた彼女の口から語られたのは「実は大学の学費の振込が間に合わなそうなの。アルバイトの給料じゃ無理だし、風俗で働くしかないかな」というもの。これは冒頭で説明した渡辺被告とまったく同じ手口だ。 「大学の学費の振込が間に合わない…」と佐藤さんに泣きついたアイコ(佐藤さん提供) 「私は彼女にそんなところで働いてほしくない。でも彼女は『こんなことはユウくん(佐藤さんのこと)にしか言えない』としつつも、決して自分から『お金を貸して』とは言わなかった。だから『僕が貸すよ。いくら必要?』と聞くのですが、『それはダメ、もう風俗で働く!』と突っぱねる。 私も『頼むから借りて』と譲らず、結局、26万円をその場で貸すことになりました。今思えば、これは(頂き女子の)りりちゃんと同じ手口ですね……」 1回のエッチで9万円返済という驚きの提案 しかし、このときの佐藤さんはそのことに気づかない。3日後、「どうしようどうしよう」と嗚咽しながら電話をかけてきたアイコは、今度は「生活費が足りない」と佐藤さんに訴える。訴えたとたんに「うわー!」と泣き叫ぶ彼女を放っておくこともできず、追加で6万円を渡した。さらに次に会ったときにはホストへの売掛があることも告白された。 「あさってまでに返さないと実家に突撃される」 「そうなったら大学を中退しないといけない」 「そもそも実家が厳しいから、バレたら半殺しにされる。死ぬしかない」 アイコが貢いでいるホスト(SNSより) インパクトのある言葉を次々に並べられ、佐藤さんはホストとの関係を断つことを約束にさらに120万円を貸してしまう。手を握られ、「ありがとう、本当にありがとう」と涙ながらに感謝されたが、その後、音信不通に。 焦った佐藤さんはアイコの行方を追うため、得ていた彼女の情報から徹底的にネットリサーチを行い、彼女が風俗で働いていることを突き止めた。 学費を貸した後、アイコから「(佐藤さんと)1回セックスしたら9万円返済したことにしたいな」という提案があった。冷静に考えればただのパパ活だが、「風俗で働いて他の男に抱かれるくらいなら」と佐藤さんは一度、その条件を飲んでしまう。だがその時、彼女はとっくに風俗に落ちていたのだ。 ラストソングとは、その日一番売上のよかったホストが閉店前に1曲歌うこと。アイコも担当ホストにさんざん貢献していたようだ(店舗サイトより) 「コケにされた気持ちを押し殺して、彼女が勤務する風俗店の前で待ち伏せして、1ヶ月ぶりに彼女と会えました。驚いた顔をしてましたが、そのままカフェに移動して話しました。すると、未収の売掛金が数百万円あり、さらに闇金にも手を出しているなど、深刻なホス狂であることがわかりました。 さらに、その返済のために地方の風俗に出稼ぎを繰り返し、無修正の同人アダルトビデオに出ていることも判明したのです」 だまされているとわかっていても… 「子どもに慕われる先生になりたい」と語っていたときのアイコのキラキラした瞳や純粋そうな表情など、佐藤さんが抱いていた彼女へのピュアなイメージがすべて崩れ去った。 「メンタルは崩壊し、1週間ほど仕事を休みました。その後も2ヶ月間は抗うつ剤を飲む日々でした。最近はようやく自分を取り戻せたので、この件について2人の弁護士に相談したのですが、ひとりからは『だまされるほうが悪い』と罵倒され、もうひとりからは苦笑されて相手にされませんでした」 メンタルが崩壊した佐藤さんはアイコの勤務する風俗店や出演したビデオをリスト化するなどネットストーカー化。悔しい思いをするだけとわかっていても、アイコの風俗写メ日記や担当ホストのSNS配信を見る手が止まらなくなっているという 佐藤さんは離婚した元妻にふたりの子どもの養育費として毎月30万円を支払っている。決して生活に余裕があるわけではないため、なんとしてもお金を取り返そうとアイコから毎月5万円の返済の約束を取り付けたが、期日に振り込まれないこともしばしばだ。 返済の振込が滞り、催促する佐藤さん(佐藤さんのSNSより) アイコは今、地方への出稼ぎで月100万円ほどの収入があるが、出稼ぎから帰ってきた翌日には担当ホストに貢いでしまっているようだという。 佐藤さんは「アイコはホスト遊びをやめるどころか、いまだに太客です。だまされているとわかっていても、この子は自分にしか救えないという思いに囚われ、『(ホスト通いを)やめるんだよ、絶対』と念を押して、さらに100万円を貸してしまいました。そうやって安易にお金を渡す私自身が悪いのはわかっているんですが……」と力なく笑い、こう続ける。 アイコの勤務する風俗店でのプロフィールページ 「ホス狂の女の子は同情される面もありますが、だまされるおじさんは『あんたが悪い!』と一蹴されるだけ。でも、こんな情けないおじさんもいることを知ってもらいたいんです……」 貸した総額は255万円。色恋営業の食物連鎖の末端で、佐藤さんの悲痛な叫びがむなしくこだまする。 ※「集英社オンライン」では、ホストや売掛金に関するトラブルに、情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(Twitter)まで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] X(Twitter) @shuon_news 取材・文/河合桃子 集英社オンライン編集部ニュース班
“ホス狂”狂いとして自身の体験を話してくれた佐藤さん(撮影/集英社オンライン)
“ホス狂”狂いとして自身の体験を話してくれた佐藤さん(撮影/集英社オンライン)

佐藤さんは、子どもの教育方針の違いから妻と5年前に離婚。現在は都内でひとり暮らしをしているが、元妻についていった子どもにも定期的に面会でき、仕事ではスマホ関連の商品開発における重要な役目を任されるなど、多忙でありながら充実した日々を過ごしていた。 「それでもふと寂しさを感じたことから昨年10月にマッチングアプリに登録したのです。そこで出会ったのが大学で児童福祉を学んでいるというアイコでした」 アイコの年齢は当時23歳。佐藤さんとは20歳以上の年齢差がありながらも、ともに応援している女性アイドルグループの話で盛り上がるなど、食事やお茶で楽しい時間をすごしていた。 「下心がなかったといったらになりますが、趣味も合うし、ボランティア活動に熱心に参加したり、先生になる夢を持つ彼女にしだいに惹かれていきました」 「学費が足りない」と打ち明けられ ある日、アイドルのライブDVDを一緒に見ることになったふたり。どこで見るかという話になり、「ホテルで見よっか?」と提案したのはアイコのほうからだった。 「誘われたときはドキッとしてしまいましたね。ベッドに寝転がりながらDVDを見てるとき、彼女のほうからくっついてきて。『キスしていい?』と聞くと『うん』というので、その後は流れに任せて……」 マッチングアプリで出会ったアイコ(佐藤さん提供) これで完全に骨抜きされてしまった佐藤さん。火照った体も冷めないうちに、恋人になることを前提に「アイコちゃんともっと仲よくなりたい」と漏らすと、彼女は“頂き女子”としての一面を垣間見せた。 「アイコは『私も仲よくなりたい。だから、これまで誰にも言えなかった悩み、聞いてくれる?』と言うのです。それまでは笑顔しか見たことがなかったから、何か悩みがあるとは思いませんでした。彼女の力になりたいと思い『何でも話して』と言いました」 そして、思い詰めた彼女の口から語られたのは「実は大学の学費の振込が間に合わなそうなの。アルバイトの給料じゃ無理だし、風俗で働くしかないかな」というもの。これは冒頭で説明した渡辺被告とまったく同じ手口だ。 「大学の学費の振込が間に合わない…」と佐藤さんに泣きついたアイコ(佐藤さん提供) 「私は彼女にそんなところで働いてほしくない。でも彼女は『こんなことはユウくん(佐藤さんのこと)にしか言えない』としつつも、決して自分から『お金を貸して』とは言わなかった。だから『僕が貸すよ。いくら必要?』と聞くのですが、『それはダメ、もう風俗で働く!』と突っぱねる。 私も『頼むから借りて』と譲らず、結局、26万円をその場で貸すことになりました。今思えば、これは(頂き女子の)りりちゃんと同じ手口ですね……」 1回のエッチで9万円返済という驚きの提案 しかし、このときの佐藤さんはそのことに気づかない。3日後、「どうしようどうしよう」と嗚咽しながら電話をかけてきたアイコは、今度は「生活費が足りない」と佐藤さんに訴える。訴えたとたんに「うわー!」と泣き叫ぶ彼女を放っておくこともできず、追加で6万円を渡した。さらに次に会ったときにはホストへの売掛があることも告白された。 「あさってまでに返さないと実家に突撃される」 「そうなったら大学を中退しないといけない」 「そもそも実家が厳しいから、バレたら半殺しにされる。死ぬしかない」 アイコが貢いでいるホスト(SNSより) インパクトのある言葉を次々に並べられ、佐藤さんはホストとの関係を断つことを約束にさらに120万円を貸してしまう。手を握られ、「ありがとう、本当にありがとう」と涙ながらに感謝されたが、その後、音信不通に。 焦った佐藤さんはアイコの行方を追うため、得ていた彼女の情報から徹底的にネットリサーチを行い、彼女が風俗で働いていることを突き止めた。 学費を貸した後、アイコから「(佐藤さんと)1回セックスしたら9万円返済したことにしたいな」という提案があった。冷静に考えればただのパパ活だが、「風俗で働いて他の男に抱かれるくらいなら」と佐藤さんは一度、その条件を飲んでしまう。だがその時、彼女はとっくに風俗に落ちていたのだ。 ラストソングとは、その日一番売上のよかったホストが閉店前に1曲歌うこと。アイコも担当ホストにさんざん貢献していたようだ(店舗サイトより) 「コケにされた気持ちを押し殺して、彼女が勤務する風俗店の前で待ち伏せして、1ヶ月ぶりに彼女と会えました。驚いた顔をしてましたが、そのままカフェに移動して話しました。すると、未収の売掛金が数百万円あり、さらに闇金にも手を出しているなど、深刻なホス狂であることがわかりました。 さらに、その返済のために地方の風俗に出稼ぎを繰り返し、無修正の同人アダルトビデオに出ていることも判明したのです」 だまされているとわかっていても… 「子どもに慕われる先生になりたい」と語っていたときのアイコのキラキラした瞳や純粋そうな表情など、佐藤さんが抱いていた彼女へのピュアなイメージがすべて崩れ去った。 「メンタルは崩壊し、1週間ほど仕事を休みました。その後も2ヶ月間は抗うつ剤を飲む日々でした。最近はようやく自分を取り戻せたので、この件について2人の弁護士に相談したのですが、ひとりからは『だまされるほうが悪い』と罵倒され、もうひとりからは苦笑されて相手にされませんでした」 メンタルが崩壊した佐藤さんはアイコの勤務する風俗店や出演したビデオをリスト化するなどネットストーカー化。悔しい思いをするだけとわかっていても、アイコの風俗写メ日記や担当ホストのSNS配信を見る手が止まらなくなっているという 佐藤さんは離婚した元妻にふたりの子どもの養育費として毎月30万円を支払っている。決して生活に余裕があるわけではないため、なんとしてもお金を取り返そうとアイコから毎月5万円の返済の約束を取り付けたが、期日に振り込まれないこともしばしばだ。 返済の振込が滞り、催促する佐藤さん(佐藤さんのSNSより) アイコは今、地方への出稼ぎで月100万円ほどの収入があるが、出稼ぎから帰ってきた翌日には担当ホストに貢いでしまっているようだという。 佐藤さんは「アイコはホスト遊びをやめるどころか、いまだに太客です。だまされているとわかっていても、この子は自分にしか救えないという思いに囚われ、『(ホスト通いを)やめるんだよ、絶対』と念を押して、さらに100万円を貸してしまいました。そうやって安易にお金を渡す私自身が悪いのはわかっているんですが……」と力なく笑い、こう続ける。 アイコの勤務する風俗店でのプロフィールページ 「ホス狂の女の子は同情される面もありますが、だまされるおじさんは『あんたが悪い!』と一蹴されるだけ。でも、こんな情けないおじさんもいることを知ってもらいたいんです……」 貸した総額は255万円。色恋営業の食物連鎖の末端で、佐藤さんの悲痛な叫びがむなしくこだまする。 ※「集英社オンライン」では、ホストや売掛金に関するトラブルに、情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(Twitter)まで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] X(Twitter) @shuon_news 取材・文/河合桃子 集英社オンライン編集部ニュース班
佐藤さんは、子どもの教育方針の違いから妻と5年前に離婚。現在は都内でひとり暮らしをしているが、元妻についていった子どもにも定期的に面会でき、仕事ではスマホ関連の商品開発における重要な役目を任されるなど、多忙でありながら充実した日々を過ごしていた。
「それでもふと寂しさを感じたことから昨年10月にマッチングアプリに登録したのです。そこで出会ったのが大学で児童福祉を学んでいるというアイコでした」 アイコの年齢は当時23歳。佐藤さんとは20歳以上の年齢差がありながらも、ともに応援している女性アイドルグループの話で盛り上がるなど、食事やお茶で楽しい時間をすごしていた。 「下心がなかったといったらになりますが、趣味も合うし、ボランティア活動に熱心に参加したり、先生になる夢を持つ彼女にしだいに惹かれていきました」 「学費が足りない」と打ち明けられ ある日、アイドルのライブDVDを一緒に見ることになったふたり。どこで見るかという話になり、「ホテルで見よっか?」と提案したのはアイコのほうからだった。 「誘われたときはドキッとしてしまいましたね。ベッドに寝転がりながらDVDを見てるとき、彼女のほうからくっついてきて。『キスしていい?』と聞くと『うん』というので、その後は流れに任せて……」 マッチングアプリで出会ったアイコ(佐藤さん提供) これで完全に骨抜きされてしまった佐藤さん。火照った体も冷めないうちに、恋人になることを前提に「アイコちゃんともっと仲よくなりたい」と漏らすと、彼女は“頂き女子”としての一面を垣間見せた。 「アイコは『私も仲よくなりたい。だから、これまで誰にも言えなかった悩み、聞いてくれる?』と言うのです。それまでは笑顔しか見たことがなかったから、何か悩みがあるとは思いませんでした。彼女の力になりたいと思い『何でも話して』と言いました」 そして、思い詰めた彼女の口から語られたのは「実は大学の学費の振込が間に合わなそうなの。アルバイトの給料じゃ無理だし、風俗で働くしかないかな」というもの。これは冒頭で説明した渡辺被告とまったく同じ手口だ。 「大学の学費の振込が間に合わない…」と佐藤さんに泣きついたアイコ(佐藤さん提供) 「私は彼女にそんなところで働いてほしくない。でも彼女は『こんなことはユウくん(佐藤さんのこと)にしか言えない』としつつも、決して自分から『お金を貸して』とは言わなかった。だから『僕が貸すよ。いくら必要?』と聞くのですが、『それはダメ、もう風俗で働く!』と突っぱねる。 私も『頼むから借りて』と譲らず、結局、26万円をその場で貸すことになりました。今思えば、これは(頂き女子の)りりちゃんと同じ手口ですね……」 1回のエッチで9万円返済という驚きの提案 しかし、このときの佐藤さんはそのことに気づかない。3日後、「どうしようどうしよう」と嗚咽しながら電話をかけてきたアイコは、今度は「生活費が足りない」と佐藤さんに訴える。訴えたとたんに「うわー!」と泣き叫ぶ彼女を放っておくこともできず、追加で6万円を渡した。さらに次に会ったときにはホストへの売掛があることも告白された。 「あさってまでに返さないと実家に突撃される」 「そうなったら大学を中退しないといけない」 「そもそも実家が厳しいから、バレたら半殺しにされる。死ぬしかない」 アイコが貢いでいるホスト(SNSより) インパクトのある言葉を次々に並べられ、佐藤さんはホストとの関係を断つことを約束にさらに120万円を貸してしまう。手を握られ、「ありがとう、本当にありがとう」と涙ながらに感謝されたが、その後、音信不通に。 焦った佐藤さんはアイコの行方を追うため、得ていた彼女の情報から徹底的にネットリサーチを行い、彼女が風俗で働いていることを突き止めた。 学費を貸した後、アイコから「(佐藤さんと)1回セックスしたら9万円返済したことにしたいな」という提案があった。冷静に考えればただのパパ活だが、「風俗で働いて他の男に抱かれるくらいなら」と佐藤さんは一度、その条件を飲んでしまう。だがその時、彼女はとっくに風俗に落ちていたのだ。 ラストソングとは、その日一番売上のよかったホストが閉店前に1曲歌うこと。アイコも担当ホストにさんざん貢献していたようだ(店舗サイトより) 「コケにされた気持ちを押し殺して、彼女が勤務する風俗店の前で待ち伏せして、1ヶ月ぶりに彼女と会えました。驚いた顔をしてましたが、そのままカフェに移動して話しました。すると、未収の売掛金が数百万円あり、さらに闇金にも手を出しているなど、深刻なホス狂であることがわかりました。 さらに、その返済のために地方の風俗に出稼ぎを繰り返し、無修正の同人アダルトビデオに出ていることも判明したのです」 だまされているとわかっていても… 「子どもに慕われる先生になりたい」と語っていたときのアイコのキラキラした瞳や純粋そうな表情など、佐藤さんが抱いていた彼女へのピュアなイメージがすべて崩れ去った。 「メンタルは崩壊し、1週間ほど仕事を休みました。その後も2ヶ月間は抗うつ剤を飲む日々でした。最近はようやく自分を取り戻せたので、この件について2人の弁護士に相談したのですが、ひとりからは『だまされるほうが悪い』と罵倒され、もうひとりからは苦笑されて相手にされませんでした」 メンタルが崩壊した佐藤さんはアイコの勤務する風俗店や出演したビデオをリスト化するなどネットストーカー化。悔しい思いをするだけとわかっていても、アイコの風俗写メ日記や担当ホストのSNS配信を見る手が止まらなくなっているという 佐藤さんは離婚した元妻にふたりの子どもの養育費として毎月30万円を支払っている。決して生活に余裕があるわけではないため、なんとしてもお金を取り返そうとアイコから毎月5万円の返済の約束を取り付けたが、期日に振り込まれないこともしばしばだ。 返済の振込が滞り、催促する佐藤さん(佐藤さんのSNSより) アイコは今、地方への出稼ぎで月100万円ほどの収入があるが、出稼ぎから帰ってきた翌日には担当ホストに貢いでしまっているようだという。 佐藤さんは「アイコはホスト遊びをやめるどころか、いまだに太客です。だまされているとわかっていても、この子は自分にしか救えないという思いに囚われ、『(ホスト通いを)やめるんだよ、絶対』と念を押して、さらに100万円を貸してしまいました。そうやって安易にお金を渡す私自身が悪いのはわかっているんですが……」と力なく笑い、こう続ける。 アイコの勤務する風俗店でのプロフィールページ 「ホス狂の女の子は同情される面もありますが、だまされるおじさんは『あんたが悪い!』と一蹴されるだけ。でも、こんな情けないおじさんもいることを知ってもらいたいんです……」 貸した総額は255万円。色恋営業の食物連鎖の末端で、佐藤さんの悲痛な叫びがむなしくこだまする。 ※「集英社オンライン」では、ホストや売掛金に関するトラブルに、情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(Twitter)まで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] X(Twitter) @shuon_news 取材・文/河合桃子 集英社オンライン編集部ニュース班
「それでもふと寂しさを感じたことから昨年10月にマッチングアプリに登録したのです。そこで出会ったのが大学で児童福祉を学んでいるというアイコでした」
アイコの年齢は当時23歳。佐藤さんとは20歳以上の年齢差がありながらも、ともに応援している女性アイドルグループの話で盛り上がるなど、食事やお茶で楽しい時間をすごしていた。 「下心がなかったといったらになりますが、趣味も合うし、ボランティア活動に熱心に参加したり、先生になる夢を持つ彼女にしだいに惹かれていきました」 「学費が足りない」と打ち明けられ ある日、アイドルのライブDVDを一緒に見ることになったふたり。どこで見るかという話になり、「ホテルで見よっか?」と提案したのはアイコのほうからだった。 「誘われたときはドキッとしてしまいましたね。ベッドに寝転がりながらDVDを見てるとき、彼女のほうからくっついてきて。『キスしていい?』と聞くと『うん』というので、その後は流れに任せて……」 マッチングアプリで出会ったアイコ(佐藤さん提供) これで完全に骨抜きされてしまった佐藤さん。火照った体も冷めないうちに、恋人になることを前提に「アイコちゃんともっと仲よくなりたい」と漏らすと、彼女は“頂き女子”としての一面を垣間見せた。 「アイコは『私も仲よくなりたい。だから、これまで誰にも言えなかった悩み、聞いてくれる?』と言うのです。それまでは笑顔しか見たことがなかったから、何か悩みがあるとは思いませんでした。彼女の力になりたいと思い『何でも話して』と言いました」 そして、思い詰めた彼女の口から語られたのは「実は大学の学費の振込が間に合わなそうなの。アルバイトの給料じゃ無理だし、風俗で働くしかないかな」というもの。これは冒頭で説明した渡辺被告とまったく同じ手口だ。 「大学の学費の振込が間に合わない…」と佐藤さんに泣きついたアイコ(佐藤さん提供) 「私は彼女にそんなところで働いてほしくない。でも彼女は『こんなことはユウくん(佐藤さんのこと)にしか言えない』としつつも、決して自分から『お金を貸して』とは言わなかった。だから『僕が貸すよ。いくら必要?』と聞くのですが、『それはダメ、もう風俗で働く!』と突っぱねる。 私も『頼むから借りて』と譲らず、結局、26万円をその場で貸すことになりました。今思えば、これは(頂き女子の)りりちゃんと同じ手口ですね……」 1回のエッチで9万円返済という驚きの提案 しかし、このときの佐藤さんはそのことに気づかない。3日後、「どうしようどうしよう」と嗚咽しながら電話をかけてきたアイコは、今度は「生活費が足りない」と佐藤さんに訴える。訴えたとたんに「うわー!」と泣き叫ぶ彼女を放っておくこともできず、追加で6万円を渡した。さらに次に会ったときにはホストへの売掛があることも告白された。 「あさってまでに返さないと実家に突撃される」 「そうなったら大学を中退しないといけない」 「そもそも実家が厳しいから、バレたら半殺しにされる。死ぬしかない」 アイコが貢いでいるホスト(SNSより) インパクトのある言葉を次々に並べられ、佐藤さんはホストとの関係を断つことを約束にさらに120万円を貸してしまう。手を握られ、「ありがとう、本当にありがとう」と涙ながらに感謝されたが、その後、音信不通に。 焦った佐藤さんはアイコの行方を追うため、得ていた彼女の情報から徹底的にネットリサーチを行い、彼女が風俗で働いていることを突き止めた。 学費を貸した後、アイコから「(佐藤さんと)1回セックスしたら9万円返済したことにしたいな」という提案があった。冷静に考えればただのパパ活だが、「風俗で働いて他の男に抱かれるくらいなら」と佐藤さんは一度、その条件を飲んでしまう。だがその時、彼女はとっくに風俗に落ちていたのだ。 ラストソングとは、その日一番売上のよかったホストが閉店前に1曲歌うこと。アイコも担当ホストにさんざん貢献していたようだ(店舗サイトより) 「コケにされた気持ちを押し殺して、彼女が勤務する風俗店の前で待ち伏せして、1ヶ月ぶりに彼女と会えました。驚いた顔をしてましたが、そのままカフェに移動して話しました。すると、未収の売掛金が数百万円あり、さらに闇金にも手を出しているなど、深刻なホス狂であることがわかりました。 さらに、その返済のために地方の風俗に出稼ぎを繰り返し、無修正の同人アダルトビデオに出ていることも判明したのです」 だまされているとわかっていても… 「子どもに慕われる先生になりたい」と語っていたときのアイコのキラキラした瞳や純粋そうな表情など、佐藤さんが抱いていた彼女へのピュアなイメージがすべて崩れ去った。 「メンタルは崩壊し、1週間ほど仕事を休みました。その後も2ヶ月間は抗うつ剤を飲む日々でした。最近はようやく自分を取り戻せたので、この件について2人の弁護士に相談したのですが、ひとりからは『だまされるほうが悪い』と罵倒され、もうひとりからは苦笑されて相手にされませんでした」 メンタルが崩壊した佐藤さんはアイコの勤務する風俗店や出演したビデオをリスト化するなどネットストーカー化。悔しい思いをするだけとわかっていても、アイコの風俗写メ日記や担当ホストのSNS配信を見る手が止まらなくなっているという 佐藤さんは離婚した元妻にふたりの子どもの養育費として毎月30万円を支払っている。決して生活に余裕があるわけではないため、なんとしてもお金を取り返そうとアイコから毎月5万円の返済の約束を取り付けたが、期日に振り込まれないこともしばしばだ。 返済の振込が滞り、催促する佐藤さん(佐藤さんのSNSより) アイコは今、地方への出稼ぎで月100万円ほどの収入があるが、出稼ぎから帰ってきた翌日には担当ホストに貢いでしまっているようだという。 佐藤さんは「アイコはホスト遊びをやめるどころか、いまだに太客です。だまされているとわかっていても、この子は自分にしか救えないという思いに囚われ、『(ホスト通いを)やめるんだよ、絶対』と念を押して、さらに100万円を貸してしまいました。そうやって安易にお金を渡す私自身が悪いのはわかっているんですが……」と力なく笑い、こう続ける。 アイコの勤務する風俗店でのプロフィールページ 「ホス狂の女の子は同情される面もありますが、だまされるおじさんは『あんたが悪い!』と一蹴されるだけ。でも、こんな情けないおじさんもいることを知ってもらいたいんです……」 貸した総額は255万円。色恋営業の食物連鎖の末端で、佐藤さんの悲痛な叫びがむなしくこだまする。 ※「集英社オンライン」では、ホストや売掛金に関するトラブルに、情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(Twitter)まで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] X(Twitter) @shuon_news 取材・文/河合桃子 集英社オンライン編集部ニュース班
アイコの年齢は当時23歳。佐藤さんとは20歳以上の年齢差がありながらも、ともに応援している女性アイドルグループの話で盛り上がるなど、食事やお茶で楽しい時間をすごしていた。
「下心がなかったといったらになりますが、趣味も合うし、ボランティア活動に熱心に参加したり、先生になる夢を持つ彼女にしだいに惹かれていきました」 「学費が足りない」と打ち明けられ ある日、アイドルのライブDVDを一緒に見ることになったふたり。どこで見るかという話になり、「ホテルで見よっか?」と提案したのはアイコのほうからだった。 「誘われたときはドキッとしてしまいましたね。ベッドに寝転がりながらDVDを見てるとき、彼女のほうからくっついてきて。『キスしていい?』と聞くと『うん』というので、その後は流れに任せて……」 マッチングアプリで出会ったアイコ(佐藤さん提供) これで完全に骨抜きされてしまった佐藤さん。火照った体も冷めないうちに、恋人になることを前提に「アイコちゃんともっと仲よくなりたい」と漏らすと、彼女は“頂き女子”としての一面を垣間見せた。 「アイコは『私も仲よくなりたい。だから、これまで誰にも言えなかった悩み、聞いてくれる?』と言うのです。それまでは笑顔しか見たことがなかったから、何か悩みがあるとは思いませんでした。彼女の力になりたいと思い『何でも話して』と言いました」 そして、思い詰めた彼女の口から語られたのは「実は大学の学費の振込が間に合わなそうなの。アルバイトの給料じゃ無理だし、風俗で働くしかないかな」というもの。これは冒頭で説明した渡辺被告とまったく同じ手口だ。 「大学の学費の振込が間に合わない…」と佐藤さんに泣きついたアイコ(佐藤さん提供) 「私は彼女にそんなところで働いてほしくない。でも彼女は『こんなことはユウくん(佐藤さんのこと)にしか言えない』としつつも、決して自分から『お金を貸して』とは言わなかった。だから『僕が貸すよ。いくら必要?』と聞くのですが、『それはダメ、もう風俗で働く!』と突っぱねる。 私も『頼むから借りて』と譲らず、結局、26万円をその場で貸すことになりました。今思えば、これは(頂き女子の)りりちゃんと同じ手口ですね……」 1回のエッチで9万円返済という驚きの提案 しかし、このときの佐藤さんはそのことに気づかない。3日後、「どうしようどうしよう」と嗚咽しながら電話をかけてきたアイコは、今度は「生活費が足りない」と佐藤さんに訴える。訴えたとたんに「うわー!」と泣き叫ぶ彼女を放っておくこともできず、追加で6万円を渡した。さらに次に会ったときにはホストへの売掛があることも告白された。 「あさってまでに返さないと実家に突撃される」 「そうなったら大学を中退しないといけない」 「そもそも実家が厳しいから、バレたら半殺しにされる。死ぬしかない」 アイコが貢いでいるホスト(SNSより) インパクトのある言葉を次々に並べられ、佐藤さんはホストとの関係を断つことを約束にさらに120万円を貸してしまう。手を握られ、「ありがとう、本当にありがとう」と涙ながらに感謝されたが、その後、音信不通に。 焦った佐藤さんはアイコの行方を追うため、得ていた彼女の情報から徹底的にネットリサーチを行い、彼女が風俗で働いていることを突き止めた。 学費を貸した後、アイコから「(佐藤さんと)1回セックスしたら9万円返済したことにしたいな」という提案があった。冷静に考えればただのパパ活だが、「風俗で働いて他の男に抱かれるくらいなら」と佐藤さんは一度、その条件を飲んでしまう。だがその時、彼女はとっくに風俗に落ちていたのだ。 ラストソングとは、その日一番売上のよかったホストが閉店前に1曲歌うこと。アイコも担当ホストにさんざん貢献していたようだ(店舗サイトより) 「コケにされた気持ちを押し殺して、彼女が勤務する風俗店の前で待ち伏せして、1ヶ月ぶりに彼女と会えました。驚いた顔をしてましたが、そのままカフェに移動して話しました。すると、未収の売掛金が数百万円あり、さらに闇金にも手を出しているなど、深刻なホス狂であることがわかりました。 さらに、その返済のために地方の風俗に出稼ぎを繰り返し、無修正の同人アダルトビデオに出ていることも判明したのです」 だまされているとわかっていても… 「子どもに慕われる先生になりたい」と語っていたときのアイコのキラキラした瞳や純粋そうな表情など、佐藤さんが抱いていた彼女へのピュアなイメージがすべて崩れ去った。 「メンタルは崩壊し、1週間ほど仕事を休みました。その後も2ヶ月間は抗うつ剤を飲む日々でした。最近はようやく自分を取り戻せたので、この件について2人の弁護士に相談したのですが、ひとりからは『だまされるほうが悪い』と罵倒され、もうひとりからは苦笑されて相手にされませんでした」 メンタルが崩壊した佐藤さんはアイコの勤務する風俗店や出演したビデオをリスト化するなどネットストーカー化。悔しい思いをするだけとわかっていても、アイコの風俗写メ日記や担当ホストのSNS配信を見る手が止まらなくなっているという 佐藤さんは離婚した元妻にふたりの子どもの養育費として毎月30万円を支払っている。決して生活に余裕があるわけではないため、なんとしてもお金を取り返そうとアイコから毎月5万円の返済の約束を取り付けたが、期日に振り込まれないこともしばしばだ。 返済の振込が滞り、催促する佐藤さん(佐藤さんのSNSより) アイコは今、地方への出稼ぎで月100万円ほどの収入があるが、出稼ぎから帰ってきた翌日には担当ホストに貢いでしまっているようだという。 佐藤さんは「アイコはホスト遊びをやめるどころか、いまだに太客です。だまされているとわかっていても、この子は自分にしか救えないという思いに囚われ、『(ホスト通いを)やめるんだよ、絶対』と念を押して、さらに100万円を貸してしまいました。そうやって安易にお金を渡す私自身が悪いのはわかっているんですが……」と力なく笑い、こう続ける。 アイコの勤務する風俗店でのプロフィールページ 「ホス狂の女の子は同情される面もありますが、だまされるおじさんは『あんたが悪い!』と一蹴されるだけ。でも、こんな情けないおじさんもいることを知ってもらいたいんです……」 貸した総額は255万円。色恋営業の食物連鎖の末端で、佐藤さんの悲痛な叫びがむなしくこだまする。 ※「集英社オンライン」では、ホストや売掛金に関するトラブルに、情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(Twitter)まで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] X(Twitter) @shuon_news 取材・文/河合桃子 集英社オンライン編集部ニュース班
「下心がなかったといったらになりますが、趣味も合うし、ボランティア活動に熱心に参加したり、先生になる夢を持つ彼女にしだいに惹かれていきました」
「学費が足りない」と打ち明けられ ある日、アイドルのライブDVDを一緒に見ることになったふたり。どこで見るかという話になり、「ホテルで見よっか?」と提案したのはアイコのほうからだった。 「誘われたときはドキッとしてしまいましたね。ベッドに寝転がりながらDVDを見てるとき、彼女のほうからくっついてきて。『キスしていい?』と聞くと『うん』というので、その後は流れに任せて……」 マッチングアプリで出会ったアイコ(佐藤さん提供) これで完全に骨抜きされてしまった佐藤さん。火照った体も冷めないうちに、恋人になることを前提に「アイコちゃんともっと仲よくなりたい」と漏らすと、彼女は“頂き女子”としての一面を垣間見せた。 「アイコは『私も仲よくなりたい。だから、これまで誰にも言えなかった悩み、聞いてくれる?』と言うのです。それまでは笑顔しか見たことがなかったから、何か悩みがあるとは思いませんでした。彼女の力になりたいと思い『何でも話して』と言いました」 そして、思い詰めた彼女の口から語られたのは「実は大学の学費の振込が間に合わなそうなの。アルバイトの給料じゃ無理だし、風俗で働くしかないかな」というもの。これは冒頭で説明した渡辺被告とまったく同じ手口だ。 「大学の学費の振込が間に合わない…」と佐藤さんに泣きついたアイコ(佐藤さん提供) 「私は彼女にそんなところで働いてほしくない。でも彼女は『こんなことはユウくん(佐藤さんのこと)にしか言えない』としつつも、決して自分から『お金を貸して』とは言わなかった。だから『僕が貸すよ。いくら必要?』と聞くのですが、『それはダメ、もう風俗で働く!』と突っぱねる。 私も『頼むから借りて』と譲らず、結局、26万円をその場で貸すことになりました。今思えば、これは(頂き女子の)りりちゃんと同じ手口ですね……」 1回のエッチで9万円返済という驚きの提案 しかし、このときの佐藤さんはそのことに気づかない。3日後、「どうしようどうしよう」と嗚咽しながら電話をかけてきたアイコは、今度は「生活費が足りない」と佐藤さんに訴える。訴えたとたんに「うわー!」と泣き叫ぶ彼女を放っておくこともできず、追加で6万円を渡した。さらに次に会ったときにはホストへの売掛があることも告白された。 「あさってまでに返さないと実家に突撃される」 「そうなったら大学を中退しないといけない」 「そもそも実家が厳しいから、バレたら半殺しにされる。死ぬしかない」 アイコが貢いでいるホスト(SNSより) インパクトのある言葉を次々に並べられ、佐藤さんはホストとの関係を断つことを約束にさらに120万円を貸してしまう。手を握られ、「ありがとう、本当にありがとう」と涙ながらに感謝されたが、その後、音信不通に。 焦った佐藤さんはアイコの行方を追うため、得ていた彼女の情報から徹底的にネットリサーチを行い、彼女が風俗で働いていることを突き止めた。 学費を貸した後、アイコから「(佐藤さんと)1回セックスしたら9万円返済したことにしたいな」という提案があった。冷静に考えればただのパパ活だが、「風俗で働いて他の男に抱かれるくらいなら」と佐藤さんは一度、その条件を飲んでしまう。だがその時、彼女はとっくに風俗に落ちていたのだ。 ラストソングとは、その日一番売上のよかったホストが閉店前に1曲歌うこと。アイコも担当ホストにさんざん貢献していたようだ(店舗サイトより) 「コケにされた気持ちを押し殺して、彼女が勤務する風俗店の前で待ち伏せして、1ヶ月ぶりに彼女と会えました。驚いた顔をしてましたが、そのままカフェに移動して話しました。すると、未収の売掛金が数百万円あり、さらに闇金にも手を出しているなど、深刻なホス狂であることがわかりました。 さらに、その返済のために地方の風俗に出稼ぎを繰り返し、無修正の同人アダルトビデオに出ていることも判明したのです」 だまされているとわかっていても… 「子どもに慕われる先生になりたい」と語っていたときのアイコのキラキラした瞳や純粋そうな表情など、佐藤さんが抱いていた彼女へのピュアなイメージがすべて崩れ去った。 「メンタルは崩壊し、1週間ほど仕事を休みました。その後も2ヶ月間は抗うつ剤を飲む日々でした。最近はようやく自分を取り戻せたので、この件について2人の弁護士に相談したのですが、ひとりからは『だまされるほうが悪い』と罵倒され、もうひとりからは苦笑されて相手にされませんでした」 メンタルが崩壊した佐藤さんはアイコの勤務する風俗店や出演したビデオをリスト化するなどネットストーカー化。悔しい思いをするだけとわかっていても、アイコの風俗写メ日記や担当ホストのSNS配信を見る手が止まらなくなっているという 佐藤さんは離婚した元妻にふたりの子どもの養育費として毎月30万円を支払っている。決して生活に余裕があるわけではないため、なんとしてもお金を取り返そうとアイコから毎月5万円の返済の約束を取り付けたが、期日に振り込まれないこともしばしばだ。 返済の振込が滞り、催促する佐藤さん(佐藤さんのSNSより) アイコは今、地方への出稼ぎで月100万円ほどの収入があるが、出稼ぎから帰ってきた翌日には担当ホストに貢いでしまっているようだという。 佐藤さんは「アイコはホスト遊びをやめるどころか、いまだに太客です。だまされているとわかっていても、この子は自分にしか救えないという思いに囚われ、『(ホスト通いを)やめるんだよ、絶対』と念を押して、さらに100万円を貸してしまいました。そうやって安易にお金を渡す私自身が悪いのはわかっているんですが……」と力なく笑い、こう続ける。 アイコの勤務する風俗店でのプロフィールページ 「ホス狂の女の子は同情される面もありますが、だまされるおじさんは『あんたが悪い!』と一蹴されるだけ。でも、こんな情けないおじさんもいることを知ってもらいたいんです……」 貸した総額は255万円。色恋営業の食物連鎖の末端で、佐藤さんの悲痛な叫びがむなしくこだまする。 ※「集英社オンライン」では、ホストや売掛金に関するトラブルに、情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(Twitter)まで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] X(Twitter) @shuon_news 取材・文/河合桃子 集英社オンライン編集部ニュース班
「学費が足りない」と打ち明けられ ある日、アイドルのライブDVDを一緒に見ることになったふたり。どこで見るかという話になり、「ホテルで見よっか?」と提案したのはアイコのほうからだった。 「誘われたときはドキッとしてしまいましたね。ベッドに寝転がりながらDVDを見てるとき、彼女のほうからくっついてきて。『キスしていい?』と聞くと『うん』というので、その後は流れに任せて……」 マッチングアプリで出会ったアイコ(佐藤さん提供) これで完全に骨抜きされてしまった佐藤さん。火照った体も冷めないうちに、恋人になることを前提に「アイコちゃんともっと仲よくなりたい」と漏らすと、彼女は“頂き女子”としての一面を垣間見せた。 「アイコは『私も仲よくなりたい。だから、これまで誰にも言えなかった悩み、聞いてくれる?』と言うのです。それまでは笑顔しか見たことがなかったから、何か悩みがあるとは思いませんでした。彼女の力になりたいと思い『何でも話して』と言いました」 そして、思い詰めた彼女の口から語られたのは「実は大学の学費の振込が間に合わなそうなの。アルバイトの給料じゃ無理だし、風俗で働くしかないかな」というもの。これは冒頭で説明した渡辺被告とまったく同じ手口だ。 「大学の学費の振込が間に合わない…」と佐藤さんに泣きついたアイコ(佐藤さん提供) 「私は彼女にそんなところで働いてほしくない。でも彼女は『こんなことはユウくん(佐藤さんのこと)にしか言えない』としつつも、決して自分から『お金を貸して』とは言わなかった。だから『僕が貸すよ。いくら必要?』と聞くのですが、『それはダメ、もう風俗で働く!』と突っぱねる。 私も『頼むから借りて』と譲らず、結局、26万円をその場で貸すことになりました。今思えば、これは(頂き女子の)りりちゃんと同じ手口ですね……」 1回のエッチで9万円返済という驚きの提案 しかし、このときの佐藤さんはそのことに気づかない。3日後、「どうしようどうしよう」と嗚咽しながら電話をかけてきたアイコは、今度は「生活費が足りない」と佐藤さんに訴える。訴えたとたんに「うわー!」と泣き叫ぶ彼女を放っておくこともできず、追加で6万円を渡した。さらに次に会ったときにはホストへの売掛があることも告白された。 「あさってまでに返さないと実家に突撃される」 「そうなったら大学を中退しないといけない」 「そもそも実家が厳しいから、バレたら半殺しにされる。死ぬしかない」 アイコが貢いでいるホスト(SNSより) インパクトのある言葉を次々に並べられ、佐藤さんはホストとの関係を断つことを約束にさらに120万円を貸してしまう。手を握られ、「ありがとう、本当にありがとう」と涙ながらに感謝されたが、その後、音信不通に。 焦った佐藤さんはアイコの行方を追うため、得ていた彼女の情報から徹底的にネットリサーチを行い、彼女が風俗で働いていることを突き止めた。 学費を貸した後、アイコから「(佐藤さんと)1回セックスしたら9万円返済したことにしたいな」という提案があった。冷静に考えればただのパパ活だが、「風俗で働いて他の男に抱かれるくらいなら」と佐藤さんは一度、その条件を飲んでしまう。だがその時、彼女はとっくに風俗に落ちていたのだ。 ラストソングとは、その日一番売上のよかったホストが閉店前に1曲歌うこと。アイコも担当ホストにさんざん貢献していたようだ(店舗サイトより) 「コケにされた気持ちを押し殺して、彼女が勤務する風俗店の前で待ち伏せして、1ヶ月ぶりに彼女と会えました。驚いた顔をしてましたが、そのままカフェに移動して話しました。すると、未収の売掛金が数百万円あり、さらに闇金にも手を出しているなど、深刻なホス狂であることがわかりました。 さらに、その返済のために地方の風俗に出稼ぎを繰り返し、無修正の同人アダルトビデオに出ていることも判明したのです」 だまされているとわかっていても… 「子どもに慕われる先生になりたい」と語っていたときのアイコのキラキラした瞳や純粋そうな表情など、佐藤さんが抱いていた彼女へのピュアなイメージがすべて崩れ去った。 「メンタルは崩壊し、1週間ほど仕事を休みました。その後も2ヶ月間は抗うつ剤を飲む日々でした。最近はようやく自分を取り戻せたので、この件について2人の弁護士に相談したのですが、ひとりからは『だまされるほうが悪い』と罵倒され、もうひとりからは苦笑されて相手にされませんでした」 メンタルが崩壊した佐藤さんはアイコの勤務する風俗店や出演したビデオをリスト化するなどネットストーカー化。悔しい思いをするだけとわかっていても、アイコの風俗写メ日記や担当ホストのSNS配信を見る手が止まらなくなっているという 佐藤さんは離婚した元妻にふたりの子どもの養育費として毎月30万円を支払っている。決して生活に余裕があるわけではないため、なんとしてもお金を取り返そうとアイコから毎月5万円の返済の約束を取り付けたが、期日に振り込まれないこともしばしばだ。 返済の振込が滞り、催促する佐藤さん(佐藤さんのSNSより) アイコは今、地方への出稼ぎで月100万円ほどの収入があるが、出稼ぎから帰ってきた翌日には担当ホストに貢いでしまっているようだという。 佐藤さんは「アイコはホスト遊びをやめるどころか、いまだに太客です。だまされているとわかっていても、この子は自分にしか救えないという思いに囚われ、『(ホスト通いを)やめるんだよ、絶対』と念を押して、さらに100万円を貸してしまいました。そうやって安易にお金を渡す私自身が悪いのはわかっているんですが……」と力なく笑い、こう続ける。 アイコの勤務する風俗店でのプロフィールページ 「ホス狂の女の子は同情される面もありますが、だまされるおじさんは『あんたが悪い!』と一蹴されるだけ。でも、こんな情けないおじさんもいることを知ってもらいたいんです……」 貸した総額は255万円。色恋営業の食物連鎖の末端で、佐藤さんの悲痛な叫びがむなしくこだまする。 ※「集英社オンライン」では、ホストや売掛金に関するトラブルに、情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(Twitter)まで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] X(Twitter) @shuon_news 取材・文/河合桃子 集英社オンライン編集部ニュース班
ある日、アイドルのライブDVDを一緒に見ることになったふたり。どこで見るかという話になり、「ホテルで見よっか?」と提案したのはアイコのほうからだった。 「誘われたときはドキッとしてしまいましたね。ベッドに寝転がりながらDVDを見てるとき、彼女のほうからくっついてきて。『キスしていい?』と聞くと『うん』というので、その後は流れに任せて……」 マッチングアプリで出会ったアイコ(佐藤さん提供) これで完全に骨抜きされてしまった佐藤さん。火照った体も冷めないうちに、恋人になることを前提に「アイコちゃんともっと仲よくなりたい」と漏らすと、彼女は“頂き女子”としての一面を垣間見せた。 「アイコは『私も仲よくなりたい。だから、これまで誰にも言えなかった悩み、聞いてくれる?』と言うのです。それまでは笑顔しか見たことがなかったから、何か悩みがあるとは思いませんでした。彼女の力になりたいと思い『何でも話して』と言いました」 そして、思い詰めた彼女の口から語られたのは「実は大学の学費の振込が間に合わなそうなの。アルバイトの給料じゃ無理だし、風俗で働くしかないかな」というもの。これは冒頭で説明した渡辺被告とまったく同じ手口だ。 「大学の学費の振込が間に合わない…」と佐藤さんに泣きついたアイコ(佐藤さん提供) 「私は彼女にそんなところで働いてほしくない。でも彼女は『こんなことはユウくん(佐藤さんのこと)にしか言えない』としつつも、決して自分から『お金を貸して』とは言わなかった。だから『僕が貸すよ。いくら必要?』と聞くのですが、『それはダメ、もう風俗で働く!』と突っぱねる。 私も『頼むから借りて』と譲らず、結局、26万円をその場で貸すことになりました。今思えば、これは(頂き女子の)りりちゃんと同じ手口ですね……」 1回のエッチで9万円返済という驚きの提案 しかし、このときの佐藤さんはそのことに気づかない。3日後、「どうしようどうしよう」と嗚咽しながら電話をかけてきたアイコは、今度は「生活費が足りない」と佐藤さんに訴える。訴えたとたんに「うわー!」と泣き叫ぶ彼女を放っておくこともできず、追加で6万円を渡した。さらに次に会ったときにはホストへの売掛があることも告白された。 「あさってまでに返さないと実家に突撃される」 「そうなったら大学を中退しないといけない」 「そもそも実家が厳しいから、バレたら半殺しにされる。死ぬしかない」 アイコが貢いでいるホスト(SNSより) インパクトのある言葉を次々に並べられ、佐藤さんはホストとの関係を断つことを約束にさらに120万円を貸してしまう。手を握られ、「ありがとう、本当にありがとう」と涙ながらに感謝されたが、その後、音信不通に。 焦った佐藤さんはアイコの行方を追うため、得ていた彼女の情報から徹底的にネットリサーチを行い、彼女が風俗で働いていることを突き止めた。 学費を貸した後、アイコから「(佐藤さんと)1回セックスしたら9万円返済したことにしたいな」という提案があった。冷静に考えればただのパパ活だが、「風俗で働いて他の男に抱かれるくらいなら」と佐藤さんは一度、その条件を飲んでしまう。だがその時、彼女はとっくに風俗に落ちていたのだ。 ラストソングとは、その日一番売上のよかったホストが閉店前に1曲歌うこと。アイコも担当ホストにさんざん貢献していたようだ(店舗サイトより) 「コケにされた気持ちを押し殺して、彼女が勤務する風俗店の前で待ち伏せして、1ヶ月ぶりに彼女と会えました。驚いた顔をしてましたが、そのままカフェに移動して話しました。すると、未収の売掛金が数百万円あり、さらに闇金にも手を出しているなど、深刻なホス狂であることがわかりました。 さらに、その返済のために地方の風俗に出稼ぎを繰り返し、無修正の同人アダルトビデオに出ていることも判明したのです」 だまされているとわかっていても… 「子どもに慕われる先生になりたい」と語っていたときのアイコのキラキラした瞳や純粋そうな表情など、佐藤さんが抱いていた彼女へのピュアなイメージがすべて崩れ去った。 「メンタルは崩壊し、1週間ほど仕事を休みました。その後も2ヶ月間は抗うつ剤を飲む日々でした。最近はようやく自分を取り戻せたので、この件について2人の弁護士に相談したのですが、ひとりからは『だまされるほうが悪い』と罵倒され、もうひとりからは苦笑されて相手にされませんでした」 メンタルが崩壊した佐藤さんはアイコの勤務する風俗店や出演したビデオをリスト化するなどネットストーカー化。悔しい思いをするだけとわかっていても、アイコの風俗写メ日記や担当ホストのSNS配信を見る手が止まらなくなっているという 佐藤さんは離婚した元妻にふたりの子どもの養育費として毎月30万円を支払っている。決して生活に余裕があるわけではないため、なんとしてもお金を取り返そうとアイコから毎月5万円の返済の約束を取り付けたが、期日に振り込まれないこともしばしばだ。 返済の振込が滞り、催促する佐藤さん(佐藤さんのSNSより) アイコは今、地方への出稼ぎで月100万円ほどの収入があるが、出稼ぎから帰ってきた翌日には担当ホストに貢いでしまっているようだという。 佐藤さんは「アイコはホスト遊びをやめるどころか、いまだに太客です。だまされているとわかっていても、この子は自分にしか救えないという思いに囚われ、『(ホスト通いを)やめるんだよ、絶対』と念を押して、さらに100万円を貸してしまいました。そうやって安易にお金を渡す私自身が悪いのはわかっているんですが……」と力なく笑い、こう続ける。 アイコの勤務する風俗店でのプロフィールページ 「ホス狂の女の子は同情される面もありますが、だまされるおじさんは『あんたが悪い!』と一蹴されるだけ。でも、こんな情けないおじさんもいることを知ってもらいたいんです……」 貸した総額は255万円。色恋営業の食物連鎖の末端で、佐藤さんの悲痛な叫びがむなしくこだまする。 ※「集英社オンライン」では、ホストや売掛金に関するトラブルに、情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(Twitter)まで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] X(Twitter) @shuon_news 取材・文/河合桃子 集英社オンライン編集部ニュース班
ある日、アイドルのライブDVDを一緒に見ることになったふたり。どこで見るかという話になり、「ホテルで見よっか?」と提案したのはアイコのほうからだった。
「誘われたときはドキッとしてしまいましたね。ベッドに寝転がりながらDVDを見てるとき、彼女のほうからくっついてきて。『キスしていい?』と聞くと『うん』というので、その後は流れに任せて……」 マッチングアプリで出会ったアイコ(佐藤さん提供) これで完全に骨抜きされてしまった佐藤さん。火照った体も冷めないうちに、恋人になることを前提に「アイコちゃんともっと仲よくなりたい」と漏らすと、彼女は“頂き女子”としての一面を垣間見せた。 「アイコは『私も仲よくなりたい。だから、これまで誰にも言えなかった悩み、聞いてくれる?』と言うのです。それまでは笑顔しか見たことがなかったから、何か悩みがあるとは思いませんでした。彼女の力になりたいと思い『何でも話して』と言いました」 そして、思い詰めた彼女の口から語られたのは「実は大学の学費の振込が間に合わなそうなの。アルバイトの給料じゃ無理だし、風俗で働くしかないかな」というもの。これは冒頭で説明した渡辺被告とまったく同じ手口だ。 「大学の学費の振込が間に合わない…」と佐藤さんに泣きついたアイコ(佐藤さん提供) 「私は彼女にそんなところで働いてほしくない。でも彼女は『こんなことはユウくん(佐藤さんのこと)にしか言えない』としつつも、決して自分から『お金を貸して』とは言わなかった。だから『僕が貸すよ。いくら必要?』と聞くのですが、『それはダメ、もう風俗で働く!』と突っぱねる。 私も『頼むから借りて』と譲らず、結局、26万円をその場で貸すことになりました。今思えば、これは(頂き女子の)りりちゃんと同じ手口ですね……」 1回のエッチで9万円返済という驚きの提案 しかし、このときの佐藤さんはそのことに気づかない。3日後、「どうしようどうしよう」と嗚咽しながら電話をかけてきたアイコは、今度は「生活費が足りない」と佐藤さんに訴える。訴えたとたんに「うわー!」と泣き叫ぶ彼女を放っておくこともできず、追加で6万円を渡した。さらに次に会ったときにはホストへの売掛があることも告白された。 「あさってまでに返さないと実家に突撃される」 「そうなったら大学を中退しないといけない」 「そもそも実家が厳しいから、バレたら半殺しにされる。死ぬしかない」 アイコが貢いでいるホスト(SNSより) インパクトのある言葉を次々に並べられ、佐藤さんはホストとの関係を断つことを約束にさらに120万円を貸してしまう。手を握られ、「ありがとう、本当にありがとう」と涙ながらに感謝されたが、その後、音信不通に。 焦った佐藤さんはアイコの行方を追うため、得ていた彼女の情報から徹底的にネットリサーチを行い、彼女が風俗で働いていることを突き止めた。 学費を貸した後、アイコから「(佐藤さんと)1回セックスしたら9万円返済したことにしたいな」という提案があった。冷静に考えればただのパパ活だが、「風俗で働いて他の男に抱かれるくらいなら」と佐藤さんは一度、その条件を飲んでしまう。だがその時、彼女はとっくに風俗に落ちていたのだ。 ラストソングとは、その日一番売上のよかったホストが閉店前に1曲歌うこと。アイコも担当ホストにさんざん貢献していたようだ(店舗サイトより) 「コケにされた気持ちを押し殺して、彼女が勤務する風俗店の前で待ち伏せして、1ヶ月ぶりに彼女と会えました。驚いた顔をしてましたが、そのままカフェに移動して話しました。すると、未収の売掛金が数百万円あり、さらに闇金にも手を出しているなど、深刻なホス狂であることがわかりました。 さらに、その返済のために地方の風俗に出稼ぎを繰り返し、無修正の同人アダルトビデオに出ていることも判明したのです」 だまされているとわかっていても… 「子どもに慕われる先生になりたい」と語っていたときのアイコのキラキラした瞳や純粋そうな表情など、佐藤さんが抱いていた彼女へのピュアなイメージがすべて崩れ去った。 「メンタルは崩壊し、1週間ほど仕事を休みました。その後も2ヶ月間は抗うつ剤を飲む日々でした。最近はようやく自分を取り戻せたので、この件について2人の弁護士に相談したのですが、ひとりからは『だまされるほうが悪い』と罵倒され、もうひとりからは苦笑されて相手にされませんでした」 メンタルが崩壊した佐藤さんはアイコの勤務する風俗店や出演したビデオをリスト化するなどネットストーカー化。悔しい思いをするだけとわかっていても、アイコの風俗写メ日記や担当ホストのSNS配信を見る手が止まらなくなっているという 佐藤さんは離婚した元妻にふたりの子どもの養育費として毎月30万円を支払っている。決して生活に余裕があるわけではないため、なんとしてもお金を取り返そうとアイコから毎月5万円の返済の約束を取り付けたが、期日に振り込まれないこともしばしばだ。 返済の振込が滞り、催促する佐藤さん(佐藤さんのSNSより) アイコは今、地方への出稼ぎで月100万円ほどの収入があるが、出稼ぎから帰ってきた翌日には担当ホストに貢いでしまっているようだという。 佐藤さんは「アイコはホスト遊びをやめるどころか、いまだに太客です。だまされているとわかっていても、この子は自分にしか救えないという思いに囚われ、『(ホスト通いを)やめるんだよ、絶対』と念を押して、さらに100万円を貸してしまいました。そうやって安易にお金を渡す私自身が悪いのはわかっているんですが……」と力なく笑い、こう続ける。 アイコの勤務する風俗店でのプロフィールページ 「ホス狂の女の子は同情される面もありますが、だまされるおじさんは『あんたが悪い!』と一蹴されるだけ。でも、こんな情けないおじさんもいることを知ってもらいたいんです……」 貸した総額は255万円。色恋営業の食物連鎖の末端で、佐藤さんの悲痛な叫びがむなしくこだまする。 ※「集英社オンライン」では、ホストや売掛金に関するトラブルに、情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(Twitter)まで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] X(Twitter) @shuon_news 取材・文/河合桃子 集英社オンライン編集部ニュース班
「誘われたときはドキッとしてしまいましたね。ベッドに寝転がりながらDVDを見てるとき、彼女のほうからくっついてきて。『キスしていい?』と聞くと『うん』というので、その後は流れに任せて……」
マッチングアプリで出会ったアイコ(佐藤さん提供) これで完全に骨抜きされてしまった佐藤さん。火照った体も冷めないうちに、恋人になることを前提に「アイコちゃんともっと仲よくなりたい」と漏らすと、彼女は“頂き女子”としての一面を垣間見せた。 「アイコは『私も仲よくなりたい。だから、これまで誰にも言えなかった悩み、聞いてくれる?』と言うのです。それまでは笑顔しか見たことがなかったから、何か悩みがあるとは思いませんでした。彼女の力になりたいと思い『何でも話して』と言いました」 そして、思い詰めた彼女の口から語られたのは「実は大学の学費の振込が間に合わなそうなの。アルバイトの給料じゃ無理だし、風俗で働くしかないかな」というもの。これは冒頭で説明した渡辺被告とまったく同じ手口だ。 「大学の学費の振込が間に合わない…」と佐藤さんに泣きついたアイコ(佐藤さん提供) 「私は彼女にそんなところで働いてほしくない。でも彼女は『こんなことはユウくん(佐藤さんのこと)にしか言えない』としつつも、決して自分から『お金を貸して』とは言わなかった。だから『僕が貸すよ。いくら必要?』と聞くのですが、『それはダメ、もう風俗で働く!』と突っぱねる。 私も『頼むから借りて』と譲らず、結局、26万円をその場で貸すことになりました。今思えば、これは(頂き女子の)りりちゃんと同じ手口ですね……」 1回のエッチで9万円返済という驚きの提案 しかし、このときの佐藤さんはそのことに気づかない。3日後、「どうしようどうしよう」と嗚咽しながら電話をかけてきたアイコは、今度は「生活費が足りない」と佐藤さんに訴える。訴えたとたんに「うわー!」と泣き叫ぶ彼女を放っておくこともできず、追加で6万円を渡した。さらに次に会ったときにはホストへの売掛があることも告白された。 「あさってまでに返さないと実家に突撃される」 「そうなったら大学を中退しないといけない」 「そもそも実家が厳しいから、バレたら半殺しにされる。死ぬしかない」 アイコが貢いでいるホスト(SNSより) インパクトのある言葉を次々に並べられ、佐藤さんはホストとの関係を断つことを約束にさらに120万円を貸してしまう。手を握られ、「ありがとう、本当にありがとう」と涙ながらに感謝されたが、その後、音信不通に。 焦った佐藤さんはアイコの行方を追うため、得ていた彼女の情報から徹底的にネットリサーチを行い、彼女が風俗で働いていることを突き止めた。 学費を貸した後、アイコから「(佐藤さんと)1回セックスしたら9万円返済したことにしたいな」という提案があった。冷静に考えればただのパパ活だが、「風俗で働いて他の男に抱かれるくらいなら」と佐藤さんは一度、その条件を飲んでしまう。だがその時、彼女はとっくに風俗に落ちていたのだ。 ラストソングとは、その日一番売上のよかったホストが閉店前に1曲歌うこと。アイコも担当ホストにさんざん貢献していたようだ(店舗サイトより) 「コケにされた気持ちを押し殺して、彼女が勤務する風俗店の前で待ち伏せして、1ヶ月ぶりに彼女と会えました。驚いた顔をしてましたが、そのままカフェに移動して話しました。すると、未収の売掛金が数百万円あり、さらに闇金にも手を出しているなど、深刻なホス狂であることがわかりました。 さらに、その返済のために地方の風俗に出稼ぎを繰り返し、無修正の同人アダルトビデオに出ていることも判明したのです」 だまされているとわかっていても… 「子どもに慕われる先生になりたい」と語っていたときのアイコのキラキラした瞳や純粋そうな表情など、佐藤さんが抱いていた彼女へのピュアなイメージがすべて崩れ去った。 「メンタルは崩壊し、1週間ほど仕事を休みました。その後も2ヶ月間は抗うつ剤を飲む日々でした。最近はようやく自分を取り戻せたので、この件について2人の弁護士に相談したのですが、ひとりからは『だまされるほうが悪い』と罵倒され、もうひとりからは苦笑されて相手にされませんでした」 メンタルが崩壊した佐藤さんはアイコの勤務する風俗店や出演したビデオをリスト化するなどネットストーカー化。悔しい思いをするだけとわかっていても、アイコの風俗写メ日記や担当ホストのSNS配信を見る手が止まらなくなっているという 佐藤さんは離婚した元妻にふたりの子どもの養育費として毎月30万円を支払っている。決して生活に余裕があるわけではないため、なんとしてもお金を取り返そうとアイコから毎月5万円の返済の約束を取り付けたが、期日に振り込まれないこともしばしばだ。 返済の振込が滞り、催促する佐藤さん(佐藤さんのSNSより) アイコは今、地方への出稼ぎで月100万円ほどの収入があるが、出稼ぎから帰ってきた翌日には担当ホストに貢いでしまっているようだという。 佐藤さんは「アイコはホスト遊びをやめるどころか、いまだに太客です。だまされているとわかっていても、この子は自分にしか救えないという思いに囚われ、『(ホスト通いを)やめるんだよ、絶対』と念を押して、さらに100万円を貸してしまいました。そうやって安易にお金を渡す私自身が悪いのはわかっているんですが……」と力なく笑い、こう続ける。 アイコの勤務する風俗店でのプロフィールページ 「ホス狂の女の子は同情される面もありますが、だまされるおじさんは『あんたが悪い!』と一蹴されるだけ。でも、こんな情けないおじさんもいることを知ってもらいたいんです……」 貸した総額は255万円。色恋営業の食物連鎖の末端で、佐藤さんの悲痛な叫びがむなしくこだまする。 ※「集英社オンライン」では、ホストや売掛金に関するトラブルに、情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(Twitter)まで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] X(Twitter) @shuon_news 取材・文/河合桃子 集英社オンライン編集部ニュース班
マッチングアプリで出会ったアイコ(佐藤さん提供) これで完全に骨抜きされてしまった佐藤さん。火照った体も冷めないうちに、恋人になることを前提に「アイコちゃんともっと仲よくなりたい」と漏らすと、彼女は“頂き女子”としての一面を垣間見せた。 「アイコは『私も仲よくなりたい。だから、これまで誰にも言えなかった悩み、聞いてくれる?』と言うのです。それまでは笑顔しか見たことがなかったから、何か悩みがあるとは思いませんでした。彼女の力になりたいと思い『何でも話して』と言いました」 そして、思い詰めた彼女の口から語られたのは「実は大学の学費の振込が間に合わなそうなの。アルバイトの給料じゃ無理だし、風俗で働くしかないかな」というもの。これは冒頭で説明した渡辺被告とまったく同じ手口だ。 「大学の学費の振込が間に合わない…」と佐藤さんに泣きついたアイコ(佐藤さん提供) 「私は彼女にそんなところで働いてほしくない。でも彼女は『こんなことはユウくん(佐藤さんのこと)にしか言えない』としつつも、決して自分から『お金を貸して』とは言わなかった。だから『僕が貸すよ。いくら必要?』と聞くのですが、『それはダメ、もう風俗で働く!』と突っぱねる。 私も『頼むから借りて』と譲らず、結局、26万円をその場で貸すことになりました。今思えば、これは(頂き女子の)りりちゃんと同じ手口ですね……」 1回のエッチで9万円返済という驚きの提案 しかし、このときの佐藤さんはそのことに気づかない。3日後、「どうしようどうしよう」と嗚咽しながら電話をかけてきたアイコは、今度は「生活費が足りない」と佐藤さんに訴える。訴えたとたんに「うわー!」と泣き叫ぶ彼女を放っておくこともできず、追加で6万円を渡した。さらに次に会ったときにはホストへの売掛があることも告白された。 「あさってまでに返さないと実家に突撃される」 「そうなったら大学を中退しないといけない」 「そもそも実家が厳しいから、バレたら半殺しにされる。死ぬしかない」 アイコが貢いでいるホスト(SNSより) インパクトのある言葉を次々に並べられ、佐藤さんはホストとの関係を断つことを約束にさらに120万円を貸してしまう。手を握られ、「ありがとう、本当にありがとう」と涙ながらに感謝されたが、その後、音信不通に。 焦った佐藤さんはアイコの行方を追うため、得ていた彼女の情報から徹底的にネットリサーチを行い、彼女が風俗で働いていることを突き止めた。 学費を貸した後、アイコから「(佐藤さんと)1回セックスしたら9万円返済したことにしたいな」という提案があった。冷静に考えればただのパパ活だが、「風俗で働いて他の男に抱かれるくらいなら」と佐藤さんは一度、その条件を飲んでしまう。だがその時、彼女はとっくに風俗に落ちていたのだ。 ラストソングとは、その日一番売上のよかったホストが閉店前に1曲歌うこと。アイコも担当ホストにさんざん貢献していたようだ(店舗サイトより) 「コケにされた気持ちを押し殺して、彼女が勤務する風俗店の前で待ち伏せして、1ヶ月ぶりに彼女と会えました。驚いた顔をしてましたが、そのままカフェに移動して話しました。すると、未収の売掛金が数百万円あり、さらに闇金にも手を出しているなど、深刻なホス狂であることがわかりました。 さらに、その返済のために地方の風俗に出稼ぎを繰り返し、無修正の同人アダルトビデオに出ていることも判明したのです」 だまされているとわかっていても… 「子どもに慕われる先生になりたい」と語っていたときのアイコのキラキラした瞳や純粋そうな表情など、佐藤さんが抱いていた彼女へのピュアなイメージがすべて崩れ去った。 「メンタルは崩壊し、1週間ほど仕事を休みました。その後も2ヶ月間は抗うつ剤を飲む日々でした。最近はようやく自分を取り戻せたので、この件について2人の弁護士に相談したのですが、ひとりからは『だまされるほうが悪い』と罵倒され、もうひとりからは苦笑されて相手にされませんでした」 メンタルが崩壊した佐藤さんはアイコの勤務する風俗店や出演したビデオをリスト化するなどネットストーカー化。悔しい思いをするだけとわかっていても、アイコの風俗写メ日記や担当ホストのSNS配信を見る手が止まらなくなっているという 佐藤さんは離婚した元妻にふたりの子どもの養育費として毎月30万円を支払っている。決して生活に余裕があるわけではないため、なんとしてもお金を取り返そうとアイコから毎月5万円の返済の約束を取り付けたが、期日に振り込まれないこともしばしばだ。 返済の振込が滞り、催促する佐藤さん(佐藤さんのSNSより) アイコは今、地方への出稼ぎで月100万円ほどの収入があるが、出稼ぎから帰ってきた翌日には担当ホストに貢いでしまっているようだという。 佐藤さんは「アイコはホスト遊びをやめるどころか、いまだに太客です。だまされているとわかっていても、この子は自分にしか救えないという思いに囚われ、『(ホスト通いを)やめるんだよ、絶対』と念を押して、さらに100万円を貸してしまいました。そうやって安易にお金を渡す私自身が悪いのはわかっているんですが……」と力なく笑い、こう続ける。 アイコの勤務する風俗店でのプロフィールページ 「ホス狂の女の子は同情される面もありますが、だまされるおじさんは『あんたが悪い!』と一蹴されるだけ。でも、こんな情けないおじさんもいることを知ってもらいたいんです……」 貸した総額は255万円。色恋営業の食物連鎖の末端で、佐藤さんの悲痛な叫びがむなしくこだまする。 ※「集英社オンライン」では、ホストや売掛金に関するトラブルに、情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(Twitter)まで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] X(Twitter) @shuon_news 取材・文/河合桃子 集英社オンライン編集部ニュース班
マッチングアプリで出会ったアイコ(佐藤さん提供)
マッチングアプリで出会ったアイコ(佐藤さん提供)

これで完全に骨抜きされてしまった佐藤さん。火照った体も冷めないうちに、恋人になることを前提に「アイコちゃんともっと仲よくなりたい」と漏らすと、彼女は“頂き女子”としての一面を垣間見せた。 「アイコは『私も仲よくなりたい。だから、これまで誰にも言えなかった悩み、聞いてくれる?』と言うのです。それまでは笑顔しか見たことがなかったから、何か悩みがあるとは思いませんでした。彼女の力になりたいと思い『何でも話して』と言いました」 そして、思い詰めた彼女の口から語られたのは「実は大学の学費の振込が間に合わなそうなの。アルバイトの給料じゃ無理だし、風俗で働くしかないかな」というもの。これは冒頭で説明した渡辺被告とまったく同じ手口だ。 「大学の学費の振込が間に合わない…」と佐藤さんに泣きついたアイコ(佐藤さん提供) 「私は彼女にそんなところで働いてほしくない。でも彼女は『こんなことはユウくん(佐藤さんのこと)にしか言えない』としつつも、決して自分から『お金を貸して』とは言わなかった。だから『僕が貸すよ。いくら必要?』と聞くのですが、『それはダメ、もう風俗で働く!』と突っぱねる。 私も『頼むから借りて』と譲らず、結局、26万円をその場で貸すことになりました。今思えば、これは(頂き女子の)りりちゃんと同じ手口ですね……」 1回のエッチで9万円返済という驚きの提案 しかし、このときの佐藤さんはそのことに気づかない。3日後、「どうしようどうしよう」と嗚咽しながら電話をかけてきたアイコは、今度は「生活費が足りない」と佐藤さんに訴える。訴えたとたんに「うわー!」と泣き叫ぶ彼女を放っておくこともできず、追加で6万円を渡した。さらに次に会ったときにはホストへの売掛があることも告白された。 「あさってまでに返さないと実家に突撃される」 「そうなったら大学を中退しないといけない」 「そもそも実家が厳しいから、バレたら半殺しにされる。死ぬしかない」 アイコが貢いでいるホスト(SNSより) インパクトのある言葉を次々に並べられ、佐藤さんはホストとの関係を断つことを約束にさらに120万円を貸してしまう。手を握られ、「ありがとう、本当にありがとう」と涙ながらに感謝されたが、その後、音信不通に。 焦った佐藤さんはアイコの行方を追うため、得ていた彼女の情報から徹底的にネットリサーチを行い、彼女が風俗で働いていることを突き止めた。 学費を貸した後、アイコから「(佐藤さんと)1回セックスしたら9万円返済したことにしたいな」という提案があった。冷静に考えればただのパパ活だが、「風俗で働いて他の男に抱かれるくらいなら」と佐藤さんは一度、その条件を飲んでしまう。だがその時、彼女はとっくに風俗に落ちていたのだ。 ラストソングとは、その日一番売上のよかったホストが閉店前に1曲歌うこと。アイコも担当ホストにさんざん貢献していたようだ(店舗サイトより) 「コケにされた気持ちを押し殺して、彼女が勤務する風俗店の前で待ち伏せして、1ヶ月ぶりに彼女と会えました。驚いた顔をしてましたが、そのままカフェに移動して話しました。すると、未収の売掛金が数百万円あり、さらに闇金にも手を出しているなど、深刻なホス狂であることがわかりました。 さらに、その返済のために地方の風俗に出稼ぎを繰り返し、無修正の同人アダルトビデオに出ていることも判明したのです」 だまされているとわかっていても… 「子どもに慕われる先生になりたい」と語っていたときのアイコのキラキラした瞳や純粋そうな表情など、佐藤さんが抱いていた彼女へのピュアなイメージがすべて崩れ去った。 「メンタルは崩壊し、1週間ほど仕事を休みました。その後も2ヶ月間は抗うつ剤を飲む日々でした。最近はようやく自分を取り戻せたので、この件について2人の弁護士に相談したのですが、ひとりからは『だまされるほうが悪い』と罵倒され、もうひとりからは苦笑されて相手にされませんでした」 メンタルが崩壊した佐藤さんはアイコの勤務する風俗店や出演したビデオをリスト化するなどネットストーカー化。悔しい思いをするだけとわかっていても、アイコの風俗写メ日記や担当ホストのSNS配信を見る手が止まらなくなっているという 佐藤さんは離婚した元妻にふたりの子どもの養育費として毎月30万円を支払っている。決して生活に余裕があるわけではないため、なんとしてもお金を取り返そうとアイコから毎月5万円の返済の約束を取り付けたが、期日に振り込まれないこともしばしばだ。 返済の振込が滞り、催促する佐藤さん(佐藤さんのSNSより) アイコは今、地方への出稼ぎで月100万円ほどの収入があるが、出稼ぎから帰ってきた翌日には担当ホストに貢いでしまっているようだという。 佐藤さんは「アイコはホスト遊びをやめるどころか、いまだに太客です。だまされているとわかっていても、この子は自分にしか救えないという思いに囚われ、『(ホスト通いを)やめるんだよ、絶対』と念を押して、さらに100万円を貸してしまいました。そうやって安易にお金を渡す私自身が悪いのはわかっているんですが……」と力なく笑い、こう続ける。 アイコの勤務する風俗店でのプロフィールページ 「ホス狂の女の子は同情される面もありますが、だまされるおじさんは『あんたが悪い!』と一蹴されるだけ。でも、こんな情けないおじさんもいることを知ってもらいたいんです……」 貸した総額は255万円。色恋営業の食物連鎖の末端で、佐藤さんの悲痛な叫びがむなしくこだまする。 ※「集英社オンライン」では、ホストや売掛金に関するトラブルに、情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(Twitter)まで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] X(Twitter) @shuon_news 取材・文/河合桃子 集英社オンライン編集部ニュース班
これで完全に骨抜きされてしまった佐藤さん。火照った体も冷めないうちに、恋人になることを前提に「アイコちゃんともっと仲よくなりたい」と漏らすと、彼女は“頂き女子”としての一面を垣間見せた。
「アイコは『私も仲よくなりたい。だから、これまで誰にも言えなかった悩み、聞いてくれる?』と言うのです。それまでは笑顔しか見たことがなかったから、何か悩みがあるとは思いませんでした。彼女の力になりたいと思い『何でも話して』と言いました」 そして、思い詰めた彼女の口から語られたのは「実は大学の学費の振込が間に合わなそうなの。アルバイトの給料じゃ無理だし、風俗で働くしかないかな」というもの。これは冒頭で説明した渡辺被告とまったく同じ手口だ。 「大学の学費の振込が間に合わない…」と佐藤さんに泣きついたアイコ(佐藤さん提供) 「私は彼女にそんなところで働いてほしくない。でも彼女は『こんなことはユウくん(佐藤さんのこと)にしか言えない』としつつも、決して自分から『お金を貸して』とは言わなかった。だから『僕が貸すよ。いくら必要?』と聞くのですが、『それはダメ、もう風俗で働く!』と突っぱねる。 私も『頼むから借りて』と譲らず、結局、26万円をその場で貸すことになりました。今思えば、これは(頂き女子の)りりちゃんと同じ手口ですね……」 1回のエッチで9万円返済という驚きの提案 しかし、このときの佐藤さんはそのことに気づかない。3日後、「どうしようどうしよう」と嗚咽しながら電話をかけてきたアイコは、今度は「生活費が足りない」と佐藤さんに訴える。訴えたとたんに「うわー!」と泣き叫ぶ彼女を放っておくこともできず、追加で6万円を渡した。さらに次に会ったときにはホストへの売掛があることも告白された。 「あさってまでに返さないと実家に突撃される」 「そうなったら大学を中退しないといけない」 「そもそも実家が厳しいから、バレたら半殺しにされる。死ぬしかない」 アイコが貢いでいるホスト(SNSより) インパクトのある言葉を次々に並べられ、佐藤さんはホストとの関係を断つことを約束にさらに120万円を貸してしまう。手を握られ、「ありがとう、本当にありがとう」と涙ながらに感謝されたが、その後、音信不通に。 焦った佐藤さんはアイコの行方を追うため、得ていた彼女の情報から徹底的にネットリサーチを行い、彼女が風俗で働いていることを突き止めた。 学費を貸した後、アイコから「(佐藤さんと)1回セックスしたら9万円返済したことにしたいな」という提案があった。冷静に考えればただのパパ活だが、「風俗で働いて他の男に抱かれるくらいなら」と佐藤さんは一度、その条件を飲んでしまう。だがその時、彼女はとっくに風俗に落ちていたのだ。 ラストソングとは、その日一番売上のよかったホストが閉店前に1曲歌うこと。アイコも担当ホストにさんざん貢献していたようだ(店舗サイトより) 「コケにされた気持ちを押し殺して、彼女が勤務する風俗店の前で待ち伏せして、1ヶ月ぶりに彼女と会えました。驚いた顔をしてましたが、そのままカフェに移動して話しました。すると、未収の売掛金が数百万円あり、さらに闇金にも手を出しているなど、深刻なホス狂であることがわかりました。 さらに、その返済のために地方の風俗に出稼ぎを繰り返し、無修正の同人アダルトビデオに出ていることも判明したのです」 だまされているとわかっていても… 「子どもに慕われる先生になりたい」と語っていたときのアイコのキラキラした瞳や純粋そうな表情など、佐藤さんが抱いていた彼女へのピュアなイメージがすべて崩れ去った。 「メンタルは崩壊し、1週間ほど仕事を休みました。その後も2ヶ月間は抗うつ剤を飲む日々でした。最近はようやく自分を取り戻せたので、この件について2人の弁護士に相談したのですが、ひとりからは『だまされるほうが悪い』と罵倒され、もうひとりからは苦笑されて相手にされませんでした」 メンタルが崩壊した佐藤さんはアイコの勤務する風俗店や出演したビデオをリスト化するなどネットストーカー化。悔しい思いをするだけとわかっていても、アイコの風俗写メ日記や担当ホストのSNS配信を見る手が止まらなくなっているという 佐藤さんは離婚した元妻にふたりの子どもの養育費として毎月30万円を支払っている。決して生活に余裕があるわけではないため、なんとしてもお金を取り返そうとアイコから毎月5万円の返済の約束を取り付けたが、期日に振り込まれないこともしばしばだ。 返済の振込が滞り、催促する佐藤さん(佐藤さんのSNSより) アイコは今、地方への出稼ぎで月100万円ほどの収入があるが、出稼ぎから帰ってきた翌日には担当ホストに貢いでしまっているようだという。 佐藤さんは「アイコはホスト遊びをやめるどころか、いまだに太客です。だまされているとわかっていても、この子は自分にしか救えないという思いに囚われ、『(ホスト通いを)やめるんだよ、絶対』と念を押して、さらに100万円を貸してしまいました。そうやって安易にお金を渡す私自身が悪いのはわかっているんですが……」と力なく笑い、こう続ける。 アイコの勤務する風俗店でのプロフィールページ 「ホス狂の女の子は同情される面もありますが、だまされるおじさんは『あんたが悪い!』と一蹴されるだけ。でも、こんな情けないおじさんもいることを知ってもらいたいんです……」 貸した総額は255万円。色恋営業の食物連鎖の末端で、佐藤さんの悲痛な叫びがむなしくこだまする。 ※「集英社オンライン」では、ホストや売掛金に関するトラブルに、情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(Twitter)まで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] X(Twitter) @shuon_news 取材・文/河合桃子 集英社オンライン編集部ニュース班
「アイコは『私も仲よくなりたい。だから、これまで誰にも言えなかった悩み、聞いてくれる?』と言うのです。それまでは笑顔しか見たことがなかったから、何か悩みがあるとは思いませんでした。彼女の力になりたいと思い『何でも話して』と言いました」
そして、思い詰めた彼女の口から語られたのは「実は大学の学費の振込が間に合わなそうなの。アルバイトの給料じゃ無理だし、風俗で働くしかないかな」というもの。これは冒頭で説明した渡辺被告とまったく同じ手口だ。 「大学の学費の振込が間に合わない…」と佐藤さんに泣きついたアイコ(佐藤さん提供) 「私は彼女にそんなところで働いてほしくない。でも彼女は『こんなことはユウくん(佐藤さんのこと)にしか言えない』としつつも、決して自分から『お金を貸して』とは言わなかった。だから『僕が貸すよ。いくら必要?』と聞くのですが、『それはダメ、もう風俗で働く!』と突っぱねる。 私も『頼むから借りて』と譲らず、結局、26万円をその場で貸すことになりました。今思えば、これは(頂き女子の)りりちゃんと同じ手口ですね……」 1回のエッチで9万円返済という驚きの提案 しかし、このときの佐藤さんはそのことに気づかない。3日後、「どうしようどうしよう」と嗚咽しながら電話をかけてきたアイコは、今度は「生活費が足りない」と佐藤さんに訴える。訴えたとたんに「うわー!」と泣き叫ぶ彼女を放っておくこともできず、追加で6万円を渡した。さらに次に会ったときにはホストへの売掛があることも告白された。 「あさってまでに返さないと実家に突撃される」 「そうなったら大学を中退しないといけない」 「そもそも実家が厳しいから、バレたら半殺しにされる。死ぬしかない」 アイコが貢いでいるホスト(SNSより) インパクトのある言葉を次々に並べられ、佐藤さんはホストとの関係を断つことを約束にさらに120万円を貸してしまう。手を握られ、「ありがとう、本当にありがとう」と涙ながらに感謝されたが、その後、音信不通に。 焦った佐藤さんはアイコの行方を追うため、得ていた彼女の情報から徹底的にネットリサーチを行い、彼女が風俗で働いていることを突き止めた。 学費を貸した後、アイコから「(佐藤さんと)1回セックスしたら9万円返済したことにしたいな」という提案があった。冷静に考えればただのパパ活だが、「風俗で働いて他の男に抱かれるくらいなら」と佐藤さんは一度、その条件を飲んでしまう。だがその時、彼女はとっくに風俗に落ちていたのだ。 ラストソングとは、その日一番売上のよかったホストが閉店前に1曲歌うこと。アイコも担当ホストにさんざん貢献していたようだ(店舗サイトより) 「コケにされた気持ちを押し殺して、彼女が勤務する風俗店の前で待ち伏せして、1ヶ月ぶりに彼女と会えました。驚いた顔をしてましたが、そのままカフェに移動して話しました。すると、未収の売掛金が数百万円あり、さらに闇金にも手を出しているなど、深刻なホス狂であることがわかりました。 さらに、その返済のために地方の風俗に出稼ぎを繰り返し、無修正の同人アダルトビデオに出ていることも判明したのです」 だまされているとわかっていても… 「子どもに慕われる先生になりたい」と語っていたときのアイコのキラキラした瞳や純粋そうな表情など、佐藤さんが抱いていた彼女へのピュアなイメージがすべて崩れ去った。 「メンタルは崩壊し、1週間ほど仕事を休みました。その後も2ヶ月間は抗うつ剤を飲む日々でした。最近はようやく自分を取り戻せたので、この件について2人の弁護士に相談したのですが、ひとりからは『だまされるほうが悪い』と罵倒され、もうひとりからは苦笑されて相手にされませんでした」 メンタルが崩壊した佐藤さんはアイコの勤務する風俗店や出演したビデオをリスト化するなどネットストーカー化。悔しい思いをするだけとわかっていても、アイコの風俗写メ日記や担当ホストのSNS配信を見る手が止まらなくなっているという 佐藤さんは離婚した元妻にふたりの子どもの養育費として毎月30万円を支払っている。決して生活に余裕があるわけではないため、なんとしてもお金を取り返そうとアイコから毎月5万円の返済の約束を取り付けたが、期日に振り込まれないこともしばしばだ。 返済の振込が滞り、催促する佐藤さん(佐藤さんのSNSより) アイコは今、地方への出稼ぎで月100万円ほどの収入があるが、出稼ぎから帰ってきた翌日には担当ホストに貢いでしまっているようだという。 佐藤さんは「アイコはホスト遊びをやめるどころか、いまだに太客です。だまされているとわかっていても、この子は自分にしか救えないという思いに囚われ、『(ホスト通いを)やめるんだよ、絶対』と念を押して、さらに100万円を貸してしまいました。そうやって安易にお金を渡す私自身が悪いのはわかっているんですが……」と力なく笑い、こう続ける。 アイコの勤務する風俗店でのプロフィールページ 「ホス狂の女の子は同情される面もありますが、だまされるおじさんは『あんたが悪い!』と一蹴されるだけ。でも、こんな情けないおじさんもいることを知ってもらいたいんです……」 貸した総額は255万円。色恋営業の食物連鎖の末端で、佐藤さんの悲痛な叫びがむなしくこだまする。 ※「集英社オンライン」では、ホストや売掛金に関するトラブルに、情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(Twitter)まで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] X(Twitter) @shuon_news 取材・文/河合桃子 集英社オンライン編集部ニュース班
そして、思い詰めた彼女の口から語られたのは「実は大学の学費の振込が間に合わなそうなの。アルバイトの給料じゃ無理だし、風俗で働くしかないかな」というもの。これは冒頭で説明した渡辺被告とまったく同じ手口だ。
「大学の学費の振込が間に合わない…」と佐藤さんに泣きついたアイコ(佐藤さん提供) 「私は彼女にそんなところで働いてほしくない。でも彼女は『こんなことはユウくん(佐藤さんのこと)にしか言えない』としつつも、決して自分から『お金を貸して』とは言わなかった。だから『僕が貸すよ。いくら必要?』と聞くのですが、『それはダメ、もう風俗で働く!』と突っぱねる。 私も『頼むから借りて』と譲らず、結局、26万円をその場で貸すことになりました。今思えば、これは(頂き女子の)りりちゃんと同じ手口ですね……」 1回のエッチで9万円返済という驚きの提案 しかし、このときの佐藤さんはそのことに気づかない。3日後、「どうしようどうしよう」と嗚咽しながら電話をかけてきたアイコは、今度は「生活費が足りない」と佐藤さんに訴える。訴えたとたんに「うわー!」と泣き叫ぶ彼女を放っておくこともできず、追加で6万円を渡した。さらに次に会ったときにはホストへの売掛があることも告白された。 「あさってまでに返さないと実家に突撃される」 「そうなったら大学を中退しないといけない」 「そもそも実家が厳しいから、バレたら半殺しにされる。死ぬしかない」 アイコが貢いでいるホスト(SNSより) インパクトのある言葉を次々に並べられ、佐藤さんはホストとの関係を断つことを約束にさらに120万円を貸してしまう。手を握られ、「ありがとう、本当にありがとう」と涙ながらに感謝されたが、その後、音信不通に。 焦った佐藤さんはアイコの行方を追うため、得ていた彼女の情報から徹底的にネットリサーチを行い、彼女が風俗で働いていることを突き止めた。 学費を貸した後、アイコから「(佐藤さんと)1回セックスしたら9万円返済したことにしたいな」という提案があった。冷静に考えればただのパパ活だが、「風俗で働いて他の男に抱かれるくらいなら」と佐藤さんは一度、その条件を飲んでしまう。だがその時、彼女はとっくに風俗に落ちていたのだ。 ラストソングとは、その日一番売上のよかったホストが閉店前に1曲歌うこと。アイコも担当ホストにさんざん貢献していたようだ(店舗サイトより) 「コケにされた気持ちを押し殺して、彼女が勤務する風俗店の前で待ち伏せして、1ヶ月ぶりに彼女と会えました。驚いた顔をしてましたが、そのままカフェに移動して話しました。すると、未収の売掛金が数百万円あり、さらに闇金にも手を出しているなど、深刻なホス狂であることがわかりました。 さらに、その返済のために地方の風俗に出稼ぎを繰り返し、無修正の同人アダルトビデオに出ていることも判明したのです」 だまされているとわかっていても… 「子どもに慕われる先生になりたい」と語っていたときのアイコのキラキラした瞳や純粋そうな表情など、佐藤さんが抱いていた彼女へのピュアなイメージがすべて崩れ去った。 「メンタルは崩壊し、1週間ほど仕事を休みました。その後も2ヶ月間は抗うつ剤を飲む日々でした。最近はようやく自分を取り戻せたので、この件について2人の弁護士に相談したのですが、ひとりからは『だまされるほうが悪い』と罵倒され、もうひとりからは苦笑されて相手にされませんでした」 メンタルが崩壊した佐藤さんはアイコの勤務する風俗店や出演したビデオをリスト化するなどネットストーカー化。悔しい思いをするだけとわかっていても、アイコの風俗写メ日記や担当ホストのSNS配信を見る手が止まらなくなっているという 佐藤さんは離婚した元妻にふたりの子どもの養育費として毎月30万円を支払っている。決して生活に余裕があるわけではないため、なんとしてもお金を取り返そうとアイコから毎月5万円の返済の約束を取り付けたが、期日に振り込まれないこともしばしばだ。 返済の振込が滞り、催促する佐藤さん(佐藤さんのSNSより) アイコは今、地方への出稼ぎで月100万円ほどの収入があるが、出稼ぎから帰ってきた翌日には担当ホストに貢いでしまっているようだという。 佐藤さんは「アイコはホスト遊びをやめるどころか、いまだに太客です。だまされているとわかっていても、この子は自分にしか救えないという思いに囚われ、『(ホスト通いを)やめるんだよ、絶対』と念を押して、さらに100万円を貸してしまいました。そうやって安易にお金を渡す私自身が悪いのはわかっているんですが……」と力なく笑い、こう続ける。 アイコの勤務する風俗店でのプロフィールページ 「ホス狂の女の子は同情される面もありますが、だまされるおじさんは『あんたが悪い!』と一蹴されるだけ。でも、こんな情けないおじさんもいることを知ってもらいたいんです……」 貸した総額は255万円。色恋営業の食物連鎖の末端で、佐藤さんの悲痛な叫びがむなしくこだまする。 ※「集英社オンライン」では、ホストや売掛金に関するトラブルに、情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(Twitter)まで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] X(Twitter) @shuon_news 取材・文/河合桃子 集英社オンライン編集部ニュース班
「大学の学費の振込が間に合わない…」と佐藤さんに泣きついたアイコ(佐藤さん提供) 「私は彼女にそんなところで働いてほしくない。でも彼女は『こんなことはユウくん(佐藤さんのこと)にしか言えない』としつつも、決して自分から『お金を貸して』とは言わなかった。だから『僕が貸すよ。いくら必要?』と聞くのですが、『それはダメ、もう風俗で働く!』と突っぱねる。 私も『頼むから借りて』と譲らず、結局、26万円をその場で貸すことになりました。今思えば、これは(頂き女子の)りりちゃんと同じ手口ですね……」 1回のエッチで9万円返済という驚きの提案 しかし、このときの佐藤さんはそのことに気づかない。3日後、「どうしようどうしよう」と嗚咽しながら電話をかけてきたアイコは、今度は「生活費が足りない」と佐藤さんに訴える。訴えたとたんに「うわー!」と泣き叫ぶ彼女を放っておくこともできず、追加で6万円を渡した。さらに次に会ったときにはホストへの売掛があることも告白された。 「あさってまでに返さないと実家に突撃される」 「そうなったら大学を中退しないといけない」 「そもそも実家が厳しいから、バレたら半殺しにされる。死ぬしかない」 アイコが貢いでいるホスト(SNSより) インパクトのある言葉を次々に並べられ、佐藤さんはホストとの関係を断つことを約束にさらに120万円を貸してしまう。手を握られ、「ありがとう、本当にありがとう」と涙ながらに感謝されたが、その後、音信不通に。 焦った佐藤さんはアイコの行方を追うため、得ていた彼女の情報から徹底的にネットリサーチを行い、彼女が風俗で働いていることを突き止めた。 学費を貸した後、アイコから「(佐藤さんと)1回セックスしたら9万円返済したことにしたいな」という提案があった。冷静に考えればただのパパ活だが、「風俗で働いて他の男に抱かれるくらいなら」と佐藤さんは一度、その条件を飲んでしまう。だがその時、彼女はとっくに風俗に落ちていたのだ。 ラストソングとは、その日一番売上のよかったホストが閉店前に1曲歌うこと。アイコも担当ホストにさんざん貢献していたようだ(店舗サイトより) 「コケにされた気持ちを押し殺して、彼女が勤務する風俗店の前で待ち伏せして、1ヶ月ぶりに彼女と会えました。驚いた顔をしてましたが、そのままカフェに移動して話しました。すると、未収の売掛金が数百万円あり、さらに闇金にも手を出しているなど、深刻なホス狂であることがわかりました。 さらに、その返済のために地方の風俗に出稼ぎを繰り返し、無修正の同人アダルトビデオに出ていることも判明したのです」 だまされているとわかっていても… 「子どもに慕われる先生になりたい」と語っていたときのアイコのキラキラした瞳や純粋そうな表情など、佐藤さんが抱いていた彼女へのピュアなイメージがすべて崩れ去った。 「メンタルは崩壊し、1週間ほど仕事を休みました。その後も2ヶ月間は抗うつ剤を飲む日々でした。最近はようやく自分を取り戻せたので、この件について2人の弁護士に相談したのですが、ひとりからは『だまされるほうが悪い』と罵倒され、もうひとりからは苦笑されて相手にされませんでした」 メンタルが崩壊した佐藤さんはアイコの勤務する風俗店や出演したビデオをリスト化するなどネットストーカー化。悔しい思いをするだけとわかっていても、アイコの風俗写メ日記や担当ホストのSNS配信を見る手が止まらなくなっているという 佐藤さんは離婚した元妻にふたりの子どもの養育費として毎月30万円を支払っている。決して生活に余裕があるわけではないため、なんとしてもお金を取り返そうとアイコから毎月5万円の返済の約束を取り付けたが、期日に振り込まれないこともしばしばだ。 返済の振込が滞り、催促する佐藤さん(佐藤さんのSNSより) アイコは今、地方への出稼ぎで月100万円ほどの収入があるが、出稼ぎから帰ってきた翌日には担当ホストに貢いでしまっているようだという。 佐藤さんは「アイコはホスト遊びをやめるどころか、いまだに太客です。だまされているとわかっていても、この子は自分にしか救えないという思いに囚われ、『(ホスト通いを)やめるんだよ、絶対』と念を押して、さらに100万円を貸してしまいました。そうやって安易にお金を渡す私自身が悪いのはわかっているんですが……」と力なく笑い、こう続ける。 アイコの勤務する風俗店でのプロフィールページ 「ホス狂の女の子は同情される面もありますが、だまされるおじさんは『あんたが悪い!』と一蹴されるだけ。でも、こんな情けないおじさんもいることを知ってもらいたいんです……」 貸した総額は255万円。色恋営業の食物連鎖の末端で、佐藤さんの悲痛な叫びがむなしくこだまする。 ※「集英社オンライン」では、ホストや売掛金に関するトラブルに、情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(Twitter)まで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] X(Twitter) @shuon_news 取材・文/河合桃子 集英社オンライン編集部ニュース班
「大学の学費の振込が間に合わない…」と佐藤さんに泣きついたアイコ(佐藤さん提供)
「大学の学費の振込が間に合わない…」と佐藤さんに泣きついたアイコ(佐藤さん提供)

「私は彼女にそんなところで働いてほしくない。でも彼女は『こんなことはユウくん(佐藤さんのこと)にしか言えない』としつつも、決して自分から『お金を貸して』とは言わなかった。だから『僕が貸すよ。いくら必要?』と聞くのですが、『それはダメ、もう風俗で働く!』と突っぱねる。 私も『頼むから借りて』と譲らず、結局、26万円をその場で貸すことになりました。今思えば、これは(頂き女子の)りりちゃんと同じ手口ですね……」 1回のエッチで9万円返済という驚きの提案 しかし、このときの佐藤さんはそのことに気づかない。3日後、「どうしようどうしよう」と嗚咽しながら電話をかけてきたアイコは、今度は「生活費が足りない」と佐藤さんに訴える。訴えたとたんに「うわー!」と泣き叫ぶ彼女を放っておくこともできず、追加で6万円を渡した。さらに次に会ったときにはホストへの売掛があることも告白された。 「あさってまでに返さないと実家に突撃される」 「そうなったら大学を中退しないといけない」 「そもそも実家が厳しいから、バレたら半殺しにされる。死ぬしかない」 アイコが貢いでいるホスト(SNSより) インパクトのある言葉を次々に並べられ、佐藤さんはホストとの関係を断つことを約束にさらに120万円を貸してしまう。手を握られ、「ありがとう、本当にありがとう」と涙ながらに感謝されたが、その後、音信不通に。 焦った佐藤さんはアイコの行方を追うため、得ていた彼女の情報から徹底的にネットリサーチを行い、彼女が風俗で働いていることを突き止めた。 学費を貸した後、アイコから「(佐藤さんと)1回セックスしたら9万円返済したことにしたいな」という提案があった。冷静に考えればただのパパ活だが、「風俗で働いて他の男に抱かれるくらいなら」と佐藤さんは一度、その条件を飲んでしまう。だがその時、彼女はとっくに風俗に落ちていたのだ。 ラストソングとは、その日一番売上のよかったホストが閉店前に1曲歌うこと。アイコも担当ホストにさんざん貢献していたようだ(店舗サイトより) 「コケにされた気持ちを押し殺して、彼女が勤務する風俗店の前で待ち伏せして、1ヶ月ぶりに彼女と会えました。驚いた顔をしてましたが、そのままカフェに移動して話しました。すると、未収の売掛金が数百万円あり、さらに闇金にも手を出しているなど、深刻なホス狂であることがわかりました。 さらに、その返済のために地方の風俗に出稼ぎを繰り返し、無修正の同人アダルトビデオに出ていることも判明したのです」 だまされているとわかっていても… 「子どもに慕われる先生になりたい」と語っていたときのアイコのキラキラした瞳や純粋そうな表情など、佐藤さんが抱いていた彼女へのピュアなイメージがすべて崩れ去った。 「メンタルは崩壊し、1週間ほど仕事を休みました。その後も2ヶ月間は抗うつ剤を飲む日々でした。最近はようやく自分を取り戻せたので、この件について2人の弁護士に相談したのですが、ひとりからは『だまされるほうが悪い』と罵倒され、もうひとりからは苦笑されて相手にされませんでした」 メンタルが崩壊した佐藤さんはアイコの勤務する風俗店や出演したビデオをリスト化するなどネットストーカー化。悔しい思いをするだけとわかっていても、アイコの風俗写メ日記や担当ホストのSNS配信を見る手が止まらなくなっているという 佐藤さんは離婚した元妻にふたりの子どもの養育費として毎月30万円を支払っている。決して生活に余裕があるわけではないため、なんとしてもお金を取り返そうとアイコから毎月5万円の返済の約束を取り付けたが、期日に振り込まれないこともしばしばだ。 返済の振込が滞り、催促する佐藤さん(佐藤さんのSNSより) アイコは今、地方への出稼ぎで月100万円ほどの収入があるが、出稼ぎから帰ってきた翌日には担当ホストに貢いでしまっているようだという。 佐藤さんは「アイコはホスト遊びをやめるどころか、いまだに太客です。だまされているとわかっていても、この子は自分にしか救えないという思いに囚われ、『(ホスト通いを)やめるんだよ、絶対』と念を押して、さらに100万円を貸してしまいました。そうやって安易にお金を渡す私自身が悪いのはわかっているんですが……」と力なく笑い、こう続ける。 アイコの勤務する風俗店でのプロフィールページ 「ホス狂の女の子は同情される面もありますが、だまされるおじさんは『あんたが悪い!』と一蹴されるだけ。でも、こんな情けないおじさんもいることを知ってもらいたいんです……」 貸した総額は255万円。色恋営業の食物連鎖の末端で、佐藤さんの悲痛な叫びがむなしくこだまする。 ※「集英社オンライン」では、ホストや売掛金に関するトラブルに、情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(Twitter)まで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] X(Twitter) @shuon_news 取材・文/河合桃子 集英社オンライン編集部ニュース班
「私は彼女にそんなところで働いてほしくない。でも彼女は『こんなことはユウくん(佐藤さんのこと)にしか言えない』としつつも、決して自分から『お金を貸して』とは言わなかった。だから『僕が貸すよ。いくら必要?』と聞くのですが、『それはダメ、もう風俗で働く!』と突っぱねる。
私も『頼むから借りて』と譲らず、結局、26万円をその場で貸すことになりました。今思えば、これは(頂き女子の)りりちゃんと同じ手口ですね……」 1回のエッチで9万円返済という驚きの提案 しかし、このときの佐藤さんはそのことに気づかない。3日後、「どうしようどうしよう」と嗚咽しながら電話をかけてきたアイコは、今度は「生活費が足りない」と佐藤さんに訴える。訴えたとたんに「うわー!」と泣き叫ぶ彼女を放っておくこともできず、追加で6万円を渡した。さらに次に会ったときにはホストへの売掛があることも告白された。 「あさってまでに返さないと実家に突撃される」 「そうなったら大学を中退しないといけない」 「そもそも実家が厳しいから、バレたら半殺しにされる。死ぬしかない」 アイコが貢いでいるホスト(SNSより) インパクトのある言葉を次々に並べられ、佐藤さんはホストとの関係を断つことを約束にさらに120万円を貸してしまう。手を握られ、「ありがとう、本当にありがとう」と涙ながらに感謝されたが、その後、音信不通に。 焦った佐藤さんはアイコの行方を追うため、得ていた彼女の情報から徹底的にネットリサーチを行い、彼女が風俗で働いていることを突き止めた。 学費を貸した後、アイコから「(佐藤さんと)1回セックスしたら9万円返済したことにしたいな」という提案があった。冷静に考えればただのパパ活だが、「風俗で働いて他の男に抱かれるくらいなら」と佐藤さんは一度、その条件を飲んでしまう。だがその時、彼女はとっくに風俗に落ちていたのだ。 ラストソングとは、その日一番売上のよかったホストが閉店前に1曲歌うこと。アイコも担当ホストにさんざん貢献していたようだ(店舗サイトより) 「コケにされた気持ちを押し殺して、彼女が勤務する風俗店の前で待ち伏せして、1ヶ月ぶりに彼女と会えました。驚いた顔をしてましたが、そのままカフェに移動して話しました。すると、未収の売掛金が数百万円あり、さらに闇金にも手を出しているなど、深刻なホス狂であることがわかりました。 さらに、その返済のために地方の風俗に出稼ぎを繰り返し、無修正の同人アダルトビデオに出ていることも判明したのです」 だまされているとわかっていても… 「子どもに慕われる先生になりたい」と語っていたときのアイコのキラキラした瞳や純粋そうな表情など、佐藤さんが抱いていた彼女へのピュアなイメージがすべて崩れ去った。 「メンタルは崩壊し、1週間ほど仕事を休みました。その後も2ヶ月間は抗うつ剤を飲む日々でした。最近はようやく自分を取り戻せたので、この件について2人の弁護士に相談したのですが、ひとりからは『だまされるほうが悪い』と罵倒され、もうひとりからは苦笑されて相手にされませんでした」 メンタルが崩壊した佐藤さんはアイコの勤務する風俗店や出演したビデオをリスト化するなどネットストーカー化。悔しい思いをするだけとわかっていても、アイコの風俗写メ日記や担当ホストのSNS配信を見る手が止まらなくなっているという 佐藤さんは離婚した元妻にふたりの子どもの養育費として毎月30万円を支払っている。決して生活に余裕があるわけではないため、なんとしてもお金を取り返そうとアイコから毎月5万円の返済の約束を取り付けたが、期日に振り込まれないこともしばしばだ。 返済の振込が滞り、催促する佐藤さん(佐藤さんのSNSより) アイコは今、地方への出稼ぎで月100万円ほどの収入があるが、出稼ぎから帰ってきた翌日には担当ホストに貢いでしまっているようだという。 佐藤さんは「アイコはホスト遊びをやめるどころか、いまだに太客です。だまされているとわかっていても、この子は自分にしか救えないという思いに囚われ、『(ホスト通いを)やめるんだよ、絶対』と念を押して、さらに100万円を貸してしまいました。そうやって安易にお金を渡す私自身が悪いのはわかっているんですが……」と力なく笑い、こう続ける。 アイコの勤務する風俗店でのプロフィールページ 「ホス狂の女の子は同情される面もありますが、だまされるおじさんは『あんたが悪い!』と一蹴されるだけ。でも、こんな情けないおじさんもいることを知ってもらいたいんです……」 貸した総額は255万円。色恋営業の食物連鎖の末端で、佐藤さんの悲痛な叫びがむなしくこだまする。 ※「集英社オンライン」では、ホストや売掛金に関するトラブルに、情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(Twitter)まで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] X(Twitter) @shuon_news 取材・文/河合桃子 集英社オンライン編集部ニュース班
私も『頼むから借りて』と譲らず、結局、26万円をその場で貸すことになりました。今思えば、これは(頂き女子の)りりちゃんと同じ手口ですね……」
1回のエッチで9万円返済という驚きの提案 しかし、このときの佐藤さんはそのことに気づかない。3日後、「どうしようどうしよう」と嗚咽しながら電話をかけてきたアイコは、今度は「生活費が足りない」と佐藤さんに訴える。訴えたとたんに「うわー!」と泣き叫ぶ彼女を放っておくこともできず、追加で6万円を渡した。さらに次に会ったときにはホストへの売掛があることも告白された。 「あさってまでに返さないと実家に突撃される」 「そうなったら大学を中退しないといけない」 「そもそも実家が厳しいから、バレたら半殺しにされる。死ぬしかない」 アイコが貢いでいるホスト(SNSより) インパクトのある言葉を次々に並べられ、佐藤さんはホストとの関係を断つことを約束にさらに120万円を貸してしまう。手を握られ、「ありがとう、本当にありがとう」と涙ながらに感謝されたが、その後、音信不通に。 焦った佐藤さんはアイコの行方を追うため、得ていた彼女の情報から徹底的にネットリサーチを行い、彼女が風俗で働いていることを突き止めた。 学費を貸した後、アイコから「(佐藤さんと)1回セックスしたら9万円返済したことにしたいな」という提案があった。冷静に考えればただのパパ活だが、「風俗で働いて他の男に抱かれるくらいなら」と佐藤さんは一度、その条件を飲んでしまう。だがその時、彼女はとっくに風俗に落ちていたのだ。 ラストソングとは、その日一番売上のよかったホストが閉店前に1曲歌うこと。アイコも担当ホストにさんざん貢献していたようだ(店舗サイトより) 「コケにされた気持ちを押し殺して、彼女が勤務する風俗店の前で待ち伏せして、1ヶ月ぶりに彼女と会えました。驚いた顔をしてましたが、そのままカフェに移動して話しました。すると、未収の売掛金が数百万円あり、さらに闇金にも手を出しているなど、深刻なホス狂であることがわかりました。 さらに、その返済のために地方の風俗に出稼ぎを繰り返し、無修正の同人アダルトビデオに出ていることも判明したのです」 だまされているとわかっていても… 「子どもに慕われる先生になりたい」と語っていたときのアイコのキラキラした瞳や純粋そうな表情など、佐藤さんが抱いていた彼女へのピュアなイメージがすべて崩れ去った。 「メンタルは崩壊し、1週間ほど仕事を休みました。その後も2ヶ月間は抗うつ剤を飲む日々でした。最近はようやく自分を取り戻せたので、この件について2人の弁護士に相談したのですが、ひとりからは『だまされるほうが悪い』と罵倒され、もうひとりからは苦笑されて相手にされませんでした」 メンタルが崩壊した佐藤さんはアイコの勤務する風俗店や出演したビデオをリスト化するなどネットストーカー化。悔しい思いをするだけとわかっていても、アイコの風俗写メ日記や担当ホストのSNS配信を見る手が止まらなくなっているという 佐藤さんは離婚した元妻にふたりの子どもの養育費として毎月30万円を支払っている。決して生活に余裕があるわけではないため、なんとしてもお金を取り返そうとアイコから毎月5万円の返済の約束を取り付けたが、期日に振り込まれないこともしばしばだ。 返済の振込が滞り、催促する佐藤さん(佐藤さんのSNSより) アイコは今、地方への出稼ぎで月100万円ほどの収入があるが、出稼ぎから帰ってきた翌日には担当ホストに貢いでしまっているようだという。 佐藤さんは「アイコはホスト遊びをやめるどころか、いまだに太客です。だまされているとわかっていても、この子は自分にしか救えないという思いに囚われ、『(ホスト通いを)やめるんだよ、絶対』と念を押して、さらに100万円を貸してしまいました。そうやって安易にお金を渡す私自身が悪いのはわかっているんですが……」と力なく笑い、こう続ける。 アイコの勤務する風俗店でのプロフィールページ 「ホス狂の女の子は同情される面もありますが、だまされるおじさんは『あんたが悪い!』と一蹴されるだけ。でも、こんな情けないおじさんもいることを知ってもらいたいんです……」 貸した総額は255万円。色恋営業の食物連鎖の末端で、佐藤さんの悲痛な叫びがむなしくこだまする。 ※「集英社オンライン」では、ホストや売掛金に関するトラブルに、情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(Twitter)まで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] X(Twitter) @shuon_news 取材・文/河合桃子 集英社オンライン編集部ニュース班
1回のエッチで9万円返済という驚きの提案 しかし、このときの佐藤さんはそのことに気づかない。3日後、「どうしようどうしよう」と嗚咽しながら電話をかけてきたアイコは、今度は「生活費が足りない」と佐藤さんに訴える。訴えたとたんに「うわー!」と泣き叫ぶ彼女を放っておくこともできず、追加で6万円を渡した。さらに次に会ったときにはホストへの売掛があることも告白された。 「あさってまでに返さないと実家に突撃される」 「そうなったら大学を中退しないといけない」 「そもそも実家が厳しいから、バレたら半殺しにされる。死ぬしかない」 アイコが貢いでいるホスト(SNSより) インパクトのある言葉を次々に並べられ、佐藤さんはホストとの関係を断つことを約束にさらに120万円を貸してしまう。手を握られ、「ありがとう、本当にありがとう」と涙ながらに感謝されたが、その後、音信不通に。 焦った佐藤さんはアイコの行方を追うため、得ていた彼女の情報から徹底的にネットリサーチを行い、彼女が風俗で働いていることを突き止めた。 学費を貸した後、アイコから「(佐藤さんと)1回セックスしたら9万円返済したことにしたいな」という提案があった。冷静に考えればただのパパ活だが、「風俗で働いて他の男に抱かれるくらいなら」と佐藤さんは一度、その条件を飲んでしまう。だがその時、彼女はとっくに風俗に落ちていたのだ。 ラストソングとは、その日一番売上のよかったホストが閉店前に1曲歌うこと。アイコも担当ホストにさんざん貢献していたようだ(店舗サイトより) 「コケにされた気持ちを押し殺して、彼女が勤務する風俗店の前で待ち伏せして、1ヶ月ぶりに彼女と会えました。驚いた顔をしてましたが、そのままカフェに移動して話しました。すると、未収の売掛金が数百万円あり、さらに闇金にも手を出しているなど、深刻なホス狂であることがわかりました。 さらに、その返済のために地方の風俗に出稼ぎを繰り返し、無修正の同人アダルトビデオに出ていることも判明したのです」 だまされているとわかっていても… 「子どもに慕われる先生になりたい」と語っていたときのアイコのキラキラした瞳や純粋そうな表情など、佐藤さんが抱いていた彼女へのピュアなイメージがすべて崩れ去った。 「メンタルは崩壊し、1週間ほど仕事を休みました。その後も2ヶ月間は抗うつ剤を飲む日々でした。最近はようやく自分を取り戻せたので、この件について2人の弁護士に相談したのですが、ひとりからは『だまされるほうが悪い』と罵倒され、もうひとりからは苦笑されて相手にされませんでした」 メンタルが崩壊した佐藤さんはアイコの勤務する風俗店や出演したビデオをリスト化するなどネットストーカー化。悔しい思いをするだけとわかっていても、アイコの風俗写メ日記や担当ホストのSNS配信を見る手が止まらなくなっているという 佐藤さんは離婚した元妻にふたりの子どもの養育費として毎月30万円を支払っている。決して生活に余裕があるわけではないため、なんとしてもお金を取り返そうとアイコから毎月5万円の返済の約束を取り付けたが、期日に振り込まれないこともしばしばだ。 返済の振込が滞り、催促する佐藤さん(佐藤さんのSNSより) アイコは今、地方への出稼ぎで月100万円ほどの収入があるが、出稼ぎから帰ってきた翌日には担当ホストに貢いでしまっているようだという。 佐藤さんは「アイコはホスト遊びをやめるどころか、いまだに太客です。だまされているとわかっていても、この子は自分にしか救えないという思いに囚われ、『(ホスト通いを)やめるんだよ、絶対』と念を押して、さらに100万円を貸してしまいました。そうやって安易にお金を渡す私自身が悪いのはわかっているんですが……」と力なく笑い、こう続ける。 アイコの勤務する風俗店でのプロフィールページ 「ホス狂の女の子は同情される面もありますが、だまされるおじさんは『あんたが悪い!』と一蹴されるだけ。でも、こんな情けないおじさんもいることを知ってもらいたいんです……」 貸した総額は255万円。色恋営業の食物連鎖の末端で、佐藤さんの悲痛な叫びがむなしくこだまする。 ※「集英社オンライン」では、ホストや売掛金に関するトラブルに、情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(Twitter)まで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] X(Twitter) @shuon_news 取材・文/河合桃子 集英社オンライン編集部ニュース班
しかし、このときの佐藤さんはそのことに気づかない。3日後、「どうしようどうしよう」と嗚咽しながら電話をかけてきたアイコは、今度は「生活費が足りない」と佐藤さんに訴える。訴えたとたんに「うわー!」と泣き叫ぶ彼女を放っておくこともできず、追加で6万円を渡した。さらに次に会ったときにはホストへの売掛があることも告白された。 「あさってまでに返さないと実家に突撃される」 「そうなったら大学を中退しないといけない」 「そもそも実家が厳しいから、バレたら半殺しにされる。死ぬしかない」 アイコが貢いでいるホスト(SNSより) インパクトのある言葉を次々に並べられ、佐藤さんはホストとの関係を断つことを約束にさらに120万円を貸してしまう。手を握られ、「ありがとう、本当にありがとう」と涙ながらに感謝されたが、その後、音信不通に。 焦った佐藤さんはアイコの行方を追うため、得ていた彼女の情報から徹底的にネットリサーチを行い、彼女が風俗で働いていることを突き止めた。 学費を貸した後、アイコから「(佐藤さんと)1回セックスしたら9万円返済したことにしたいな」という提案があった。冷静に考えればただのパパ活だが、「風俗で働いて他の男に抱かれるくらいなら」と佐藤さんは一度、その条件を飲んでしまう。だがその時、彼女はとっくに風俗に落ちていたのだ。 ラストソングとは、その日一番売上のよかったホストが閉店前に1曲歌うこと。アイコも担当ホストにさんざん貢献していたようだ(店舗サイトより) 「コケにされた気持ちを押し殺して、彼女が勤務する風俗店の前で待ち伏せして、1ヶ月ぶりに彼女と会えました。驚いた顔をしてましたが、そのままカフェに移動して話しました。すると、未収の売掛金が数百万円あり、さらに闇金にも手を出しているなど、深刻なホス狂であることがわかりました。 さらに、その返済のために地方の風俗に出稼ぎを繰り返し、無修正の同人アダルトビデオに出ていることも判明したのです」 だまされているとわかっていても… 「子どもに慕われる先生になりたい」と語っていたときのアイコのキラキラした瞳や純粋そうな表情など、佐藤さんが抱いていた彼女へのピュアなイメージがすべて崩れ去った。 「メンタルは崩壊し、1週間ほど仕事を休みました。その後も2ヶ月間は抗うつ剤を飲む日々でした。最近はようやく自分を取り戻せたので、この件について2人の弁護士に相談したのですが、ひとりからは『だまされるほうが悪い』と罵倒され、もうひとりからは苦笑されて相手にされませんでした」 メンタルが崩壊した佐藤さんはアイコの勤務する風俗店や出演したビデオをリスト化するなどネットストーカー化。悔しい思いをするだけとわかっていても、アイコの風俗写メ日記や担当ホストのSNS配信を見る手が止まらなくなっているという 佐藤さんは離婚した元妻にふたりの子どもの養育費として毎月30万円を支払っている。決して生活に余裕があるわけではないため、なんとしてもお金を取り返そうとアイコから毎月5万円の返済の約束を取り付けたが、期日に振り込まれないこともしばしばだ。 返済の振込が滞り、催促する佐藤さん(佐藤さんのSNSより) アイコは今、地方への出稼ぎで月100万円ほどの収入があるが、出稼ぎから帰ってきた翌日には担当ホストに貢いでしまっているようだという。 佐藤さんは「アイコはホスト遊びをやめるどころか、いまだに太客です。だまされているとわかっていても、この子は自分にしか救えないという思いに囚われ、『(ホスト通いを)やめるんだよ、絶対』と念を押して、さらに100万円を貸してしまいました。そうやって安易にお金を渡す私自身が悪いのはわかっているんですが……」と力なく笑い、こう続ける。 アイコの勤務する風俗店でのプロフィールページ 「ホス狂の女の子は同情される面もありますが、だまされるおじさんは『あんたが悪い!』と一蹴されるだけ。でも、こんな情けないおじさんもいることを知ってもらいたいんです……」 貸した総額は255万円。色恋営業の食物連鎖の末端で、佐藤さんの悲痛な叫びがむなしくこだまする。 ※「集英社オンライン」では、ホストや売掛金に関するトラブルに、情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(Twitter)まで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] X(Twitter) @shuon_news 取材・文/河合桃子 集英社オンライン編集部ニュース班
しかし、このときの佐藤さんはそのことに気づかない。3日後、「どうしようどうしよう」と嗚咽しながら電話をかけてきたアイコは、今度は「生活費が足りない」と佐藤さんに訴える。訴えたとたんに「うわー!」と泣き叫ぶ彼女を放っておくこともできず、追加で6万円を渡した。さらに次に会ったときにはホストへの売掛があることも告白された。
「あさってまでに返さないと実家に突撃される」 「そうなったら大学を中退しないといけない」 「そもそも実家が厳しいから、バレたら半殺しにされる。死ぬしかない」 アイコが貢いでいるホスト(SNSより) インパクトのある言葉を次々に並べられ、佐藤さんはホストとの関係を断つことを約束にさらに120万円を貸してしまう。手を握られ、「ありがとう、本当にありがとう」と涙ながらに感謝されたが、その後、音信不通に。 焦った佐藤さんはアイコの行方を追うため、得ていた彼女の情報から徹底的にネットリサーチを行い、彼女が風俗で働いていることを突き止めた。 学費を貸した後、アイコから「(佐藤さんと)1回セックスしたら9万円返済したことにしたいな」という提案があった。冷静に考えればただのパパ活だが、「風俗で働いて他の男に抱かれるくらいなら」と佐藤さんは一度、その条件を飲んでしまう。だがその時、彼女はとっくに風俗に落ちていたのだ。 ラストソングとは、その日一番売上のよかったホストが閉店前に1曲歌うこと。アイコも担当ホストにさんざん貢献していたようだ(店舗サイトより) 「コケにされた気持ちを押し殺して、彼女が勤務する風俗店の前で待ち伏せして、1ヶ月ぶりに彼女と会えました。驚いた顔をしてましたが、そのままカフェに移動して話しました。すると、未収の売掛金が数百万円あり、さらに闇金にも手を出しているなど、深刻なホス狂であることがわかりました。 さらに、その返済のために地方の風俗に出稼ぎを繰り返し、無修正の同人アダルトビデオに出ていることも判明したのです」 だまされているとわかっていても… 「子どもに慕われる先生になりたい」と語っていたときのアイコのキラキラした瞳や純粋そうな表情など、佐藤さんが抱いていた彼女へのピュアなイメージがすべて崩れ去った。 「メンタルは崩壊し、1週間ほど仕事を休みました。その後も2ヶ月間は抗うつ剤を飲む日々でした。最近はようやく自分を取り戻せたので、この件について2人の弁護士に相談したのですが、ひとりからは『だまされるほうが悪い』と罵倒され、もうひとりからは苦笑されて相手にされませんでした」 メンタルが崩壊した佐藤さんはアイコの勤務する風俗店や出演したビデオをリスト化するなどネットストーカー化。悔しい思いをするだけとわかっていても、アイコの風俗写メ日記や担当ホストのSNS配信を見る手が止まらなくなっているという 佐藤さんは離婚した元妻にふたりの子どもの養育費として毎月30万円を支払っている。決して生活に余裕があるわけではないため、なんとしてもお金を取り返そうとアイコから毎月5万円の返済の約束を取り付けたが、期日に振り込まれないこともしばしばだ。 返済の振込が滞り、催促する佐藤さん(佐藤さんのSNSより) アイコは今、地方への出稼ぎで月100万円ほどの収入があるが、出稼ぎから帰ってきた翌日には担当ホストに貢いでしまっているようだという。 佐藤さんは「アイコはホスト遊びをやめるどころか、いまだに太客です。だまされているとわかっていても、この子は自分にしか救えないという思いに囚われ、『(ホスト通いを)やめるんだよ、絶対』と念を押して、さらに100万円を貸してしまいました。そうやって安易にお金を渡す私自身が悪いのはわかっているんですが……」と力なく笑い、こう続ける。 アイコの勤務する風俗店でのプロフィールページ 「ホス狂の女の子は同情される面もありますが、だまされるおじさんは『あんたが悪い!』と一蹴されるだけ。でも、こんな情けないおじさんもいることを知ってもらいたいんです……」 貸した総額は255万円。色恋営業の食物連鎖の末端で、佐藤さんの悲痛な叫びがむなしくこだまする。 ※「集英社オンライン」では、ホストや売掛金に関するトラブルに、情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(Twitter)まで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] X(Twitter) @shuon_news 取材・文/河合桃子 集英社オンライン編集部ニュース班
「あさってまでに返さないと実家に突撃される」
「そうなったら大学を中退しないといけない」
「そもそも実家が厳しいから、バレたら半殺しにされる。死ぬしかない」
アイコが貢いでいるホスト(SNSより) インパクトのある言葉を次々に並べられ、佐藤さんはホストとの関係を断つことを約束にさらに120万円を貸してしまう。手を握られ、「ありがとう、本当にありがとう」と涙ながらに感謝されたが、その後、音信不通に。 焦った佐藤さんはアイコの行方を追うため、得ていた彼女の情報から徹底的にネットリサーチを行い、彼女が風俗で働いていることを突き止めた。 学費を貸した後、アイコから「(佐藤さんと)1回セックスしたら9万円返済したことにしたいな」という提案があった。冷静に考えればただのパパ活だが、「風俗で働いて他の男に抱かれるくらいなら」と佐藤さんは一度、その条件を飲んでしまう。だがその時、彼女はとっくに風俗に落ちていたのだ。 ラストソングとは、その日一番売上のよかったホストが閉店前に1曲歌うこと。アイコも担当ホストにさんざん貢献していたようだ(店舗サイトより) 「コケにされた気持ちを押し殺して、彼女が勤務する風俗店の前で待ち伏せして、1ヶ月ぶりに彼女と会えました。驚いた顔をしてましたが、そのままカフェに移動して話しました。すると、未収の売掛金が数百万円あり、さらに闇金にも手を出しているなど、深刻なホス狂であることがわかりました。 さらに、その返済のために地方の風俗に出稼ぎを繰り返し、無修正の同人アダルトビデオに出ていることも判明したのです」 だまされているとわかっていても… 「子どもに慕われる先生になりたい」と語っていたときのアイコのキラキラした瞳や純粋そうな表情など、佐藤さんが抱いていた彼女へのピュアなイメージがすべて崩れ去った。 「メンタルは崩壊し、1週間ほど仕事を休みました。その後も2ヶ月間は抗うつ剤を飲む日々でした。最近はようやく自分を取り戻せたので、この件について2人の弁護士に相談したのですが、ひとりからは『だまされるほうが悪い』と罵倒され、もうひとりからは苦笑されて相手にされませんでした」 メンタルが崩壊した佐藤さんはアイコの勤務する風俗店や出演したビデオをリスト化するなどネットストーカー化。悔しい思いをするだけとわかっていても、アイコの風俗写メ日記や担当ホストのSNS配信を見る手が止まらなくなっているという 佐藤さんは離婚した元妻にふたりの子どもの養育費として毎月30万円を支払っている。決して生活に余裕があるわけではないため、なんとしてもお金を取り返そうとアイコから毎月5万円の返済の約束を取り付けたが、期日に振り込まれないこともしばしばだ。 返済の振込が滞り、催促する佐藤さん(佐藤さんのSNSより) アイコは今、地方への出稼ぎで月100万円ほどの収入があるが、出稼ぎから帰ってきた翌日には担当ホストに貢いでしまっているようだという。 佐藤さんは「アイコはホスト遊びをやめるどころか、いまだに太客です。だまされているとわかっていても、この子は自分にしか救えないという思いに囚われ、『(ホスト通いを)やめるんだよ、絶対』と念を押して、さらに100万円を貸してしまいました。そうやって安易にお金を渡す私自身が悪いのはわかっているんですが……」と力なく笑い、こう続ける。 アイコの勤務する風俗店でのプロフィールページ 「ホス狂の女の子は同情される面もありますが、だまされるおじさんは『あんたが悪い!』と一蹴されるだけ。でも、こんな情けないおじさんもいることを知ってもらいたいんです……」 貸した総額は255万円。色恋営業の食物連鎖の末端で、佐藤さんの悲痛な叫びがむなしくこだまする。 ※「集英社オンライン」では、ホストや売掛金に関するトラブルに、情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(Twitter)まで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] X(Twitter) @shuon_news 取材・文/河合桃子 集英社オンライン編集部ニュース班
アイコが貢いでいるホスト(SNSより) インパクトのある言葉を次々に並べられ、佐藤さんはホストとの関係を断つことを約束にさらに120万円を貸してしまう。手を握られ、「ありがとう、本当にありがとう」と涙ながらに感謝されたが、その後、音信不通に。 焦った佐藤さんはアイコの行方を追うため、得ていた彼女の情報から徹底的にネットリサーチを行い、彼女が風俗で働いていることを突き止めた。 学費を貸した後、アイコから「(佐藤さんと)1回セックスしたら9万円返済したことにしたいな」という提案があった。冷静に考えればただのパパ活だが、「風俗で働いて他の男に抱かれるくらいなら」と佐藤さんは一度、その条件を飲んでしまう。だがその時、彼女はとっくに風俗に落ちていたのだ。 ラストソングとは、その日一番売上のよかったホストが閉店前に1曲歌うこと。アイコも担当ホストにさんざん貢献していたようだ(店舗サイトより) 「コケにされた気持ちを押し殺して、彼女が勤務する風俗店の前で待ち伏せして、1ヶ月ぶりに彼女と会えました。驚いた顔をしてましたが、そのままカフェに移動して話しました。すると、未収の売掛金が数百万円あり、さらに闇金にも手を出しているなど、深刻なホス狂であることがわかりました。 さらに、その返済のために地方の風俗に出稼ぎを繰り返し、無修正の同人アダルトビデオに出ていることも判明したのです」 だまされているとわかっていても… 「子どもに慕われる先生になりたい」と語っていたときのアイコのキラキラした瞳や純粋そうな表情など、佐藤さんが抱いていた彼女へのピュアなイメージがすべて崩れ去った。 「メンタルは崩壊し、1週間ほど仕事を休みました。その後も2ヶ月間は抗うつ剤を飲む日々でした。最近はようやく自分を取り戻せたので、この件について2人の弁護士に相談したのですが、ひとりからは『だまされるほうが悪い』と罵倒され、もうひとりからは苦笑されて相手にされませんでした」 メンタルが崩壊した佐藤さんはアイコの勤務する風俗店や出演したビデオをリスト化するなどネットストーカー化。悔しい思いをするだけとわかっていても、アイコの風俗写メ日記や担当ホストのSNS配信を見る手が止まらなくなっているという 佐藤さんは離婚した元妻にふたりの子どもの養育費として毎月30万円を支払っている。決して生活に余裕があるわけではないため、なんとしてもお金を取り返そうとアイコから毎月5万円の返済の約束を取り付けたが、期日に振り込まれないこともしばしばだ。 返済の振込が滞り、催促する佐藤さん(佐藤さんのSNSより) アイコは今、地方への出稼ぎで月100万円ほどの収入があるが、出稼ぎから帰ってきた翌日には担当ホストに貢いでしまっているようだという。 佐藤さんは「アイコはホスト遊びをやめるどころか、いまだに太客です。だまされているとわかっていても、この子は自分にしか救えないという思いに囚われ、『(ホスト通いを)やめるんだよ、絶対』と念を押して、さらに100万円を貸してしまいました。そうやって安易にお金を渡す私自身が悪いのはわかっているんですが……」と力なく笑い、こう続ける。 アイコの勤務する風俗店でのプロフィールページ 「ホス狂の女の子は同情される面もありますが、だまされるおじさんは『あんたが悪い!』と一蹴されるだけ。でも、こんな情けないおじさんもいることを知ってもらいたいんです……」 貸した総額は255万円。色恋営業の食物連鎖の末端で、佐藤さんの悲痛な叫びがむなしくこだまする。 ※「集英社オンライン」では、ホストや売掛金に関するトラブルに、情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(Twitter)まで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] X(Twitter) @shuon_news 取材・文/河合桃子 集英社オンライン編集部ニュース班
アイコが貢いでいるホスト(SNSより)
アイコが貢いでいるホスト(SNSより)

インパクトのある言葉を次々に並べられ、佐藤さんはホストとの関係を断つことを約束にさらに120万円を貸してしまう。手を握られ、「ありがとう、本当にありがとう」と涙ながらに感謝されたが、その後、音信不通に。 焦った佐藤さんはアイコの行方を追うため、得ていた彼女の情報から徹底的にネットリサーチを行い、彼女が風俗で働いていることを突き止めた。 学費を貸した後、アイコから「(佐藤さんと)1回セックスしたら9万円返済したことにしたいな」という提案があった。冷静に考えればただのパパ活だが、「風俗で働いて他の男に抱かれるくらいなら」と佐藤さんは一度、その条件を飲んでしまう。だがその時、彼女はとっくに風俗に落ちていたのだ。 ラストソングとは、その日一番売上のよかったホストが閉店前に1曲歌うこと。アイコも担当ホストにさんざん貢献していたようだ(店舗サイトより) 「コケにされた気持ちを押し殺して、彼女が勤務する風俗店の前で待ち伏せして、1ヶ月ぶりに彼女と会えました。驚いた顔をしてましたが、そのままカフェに移動して話しました。すると、未収の売掛金が数百万円あり、さらに闇金にも手を出しているなど、深刻なホス狂であることがわかりました。 さらに、その返済のために地方の風俗に出稼ぎを繰り返し、無修正の同人アダルトビデオに出ていることも判明したのです」 だまされているとわかっていても… 「子どもに慕われる先生になりたい」と語っていたときのアイコのキラキラした瞳や純粋そうな表情など、佐藤さんが抱いていた彼女へのピュアなイメージがすべて崩れ去った。 「メンタルは崩壊し、1週間ほど仕事を休みました。その後も2ヶ月間は抗うつ剤を飲む日々でした。最近はようやく自分を取り戻せたので、この件について2人の弁護士に相談したのですが、ひとりからは『だまされるほうが悪い』と罵倒され、もうひとりからは苦笑されて相手にされませんでした」 メンタルが崩壊した佐藤さんはアイコの勤務する風俗店や出演したビデオをリスト化するなどネットストーカー化。悔しい思いをするだけとわかっていても、アイコの風俗写メ日記や担当ホストのSNS配信を見る手が止まらなくなっているという 佐藤さんは離婚した元妻にふたりの子どもの養育費として毎月30万円を支払っている。決して生活に余裕があるわけではないため、なんとしてもお金を取り返そうとアイコから毎月5万円の返済の約束を取り付けたが、期日に振り込まれないこともしばしばだ。 返済の振込が滞り、催促する佐藤さん(佐藤さんのSNSより) アイコは今、地方への出稼ぎで月100万円ほどの収入があるが、出稼ぎから帰ってきた翌日には担当ホストに貢いでしまっているようだという。 佐藤さんは「アイコはホスト遊びをやめるどころか、いまだに太客です。だまされているとわかっていても、この子は自分にしか救えないという思いに囚われ、『(ホスト通いを)やめるんだよ、絶対』と念を押して、さらに100万円を貸してしまいました。そうやって安易にお金を渡す私自身が悪いのはわかっているんですが……」と力なく笑い、こう続ける。 アイコの勤務する風俗店でのプロフィールページ 「ホス狂の女の子は同情される面もありますが、だまされるおじさんは『あんたが悪い!』と一蹴されるだけ。でも、こんな情けないおじさんもいることを知ってもらいたいんです……」 貸した総額は255万円。色恋営業の食物連鎖の末端で、佐藤さんの悲痛な叫びがむなしくこだまする。 ※「集英社オンライン」では、ホストや売掛金に関するトラブルに、情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(Twitter)まで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] X(Twitter) @shuon_news 取材・文/河合桃子 集英社オンライン編集部ニュース班
インパクトのある言葉を次々に並べられ、佐藤さんはホストとの関係を断つことを約束にさらに120万円を貸してしまう。手を握られ、「ありがとう、本当にありがとう」と涙ながらに感謝されたが、その後、音信不通に。
焦った佐藤さんはアイコの行方を追うため、得ていた彼女の情報から徹底的にネットリサーチを行い、彼女が風俗で働いていることを突き止めた。 学費を貸した後、アイコから「(佐藤さんと)1回セックスしたら9万円返済したことにしたいな」という提案があった。冷静に考えればただのパパ活だが、「風俗で働いて他の男に抱かれるくらいなら」と佐藤さんは一度、その条件を飲んでしまう。だがその時、彼女はとっくに風俗に落ちていたのだ。 ラストソングとは、その日一番売上のよかったホストが閉店前に1曲歌うこと。アイコも担当ホストにさんざん貢献していたようだ(店舗サイトより) 「コケにされた気持ちを押し殺して、彼女が勤務する風俗店の前で待ち伏せして、1ヶ月ぶりに彼女と会えました。驚いた顔をしてましたが、そのままカフェに移動して話しました。すると、未収の売掛金が数百万円あり、さらに闇金にも手を出しているなど、深刻なホス狂であることがわかりました。 さらに、その返済のために地方の風俗に出稼ぎを繰り返し、無修正の同人アダルトビデオに出ていることも判明したのです」 だまされているとわかっていても… 「子どもに慕われる先生になりたい」と語っていたときのアイコのキラキラした瞳や純粋そうな表情など、佐藤さんが抱いていた彼女へのピュアなイメージがすべて崩れ去った。 「メンタルは崩壊し、1週間ほど仕事を休みました。その後も2ヶ月間は抗うつ剤を飲む日々でした。最近はようやく自分を取り戻せたので、この件について2人の弁護士に相談したのですが、ひとりからは『だまされるほうが悪い』と罵倒され、もうひとりからは苦笑されて相手にされませんでした」 メンタルが崩壊した佐藤さんはアイコの勤務する風俗店や出演したビデオをリスト化するなどネットストーカー化。悔しい思いをするだけとわかっていても、アイコの風俗写メ日記や担当ホストのSNS配信を見る手が止まらなくなっているという 佐藤さんは離婚した元妻にふたりの子どもの養育費として毎月30万円を支払っている。決して生活に余裕があるわけではないため、なんとしてもお金を取り返そうとアイコから毎月5万円の返済の約束を取り付けたが、期日に振り込まれないこともしばしばだ。 返済の振込が滞り、催促する佐藤さん(佐藤さんのSNSより) アイコは今、地方への出稼ぎで月100万円ほどの収入があるが、出稼ぎから帰ってきた翌日には担当ホストに貢いでしまっているようだという。 佐藤さんは「アイコはホスト遊びをやめるどころか、いまだに太客です。だまされているとわかっていても、この子は自分にしか救えないという思いに囚われ、『(ホスト通いを)やめるんだよ、絶対』と念を押して、さらに100万円を貸してしまいました。そうやって安易にお金を渡す私自身が悪いのはわかっているんですが……」と力なく笑い、こう続ける。 アイコの勤務する風俗店でのプロフィールページ 「ホス狂の女の子は同情される面もありますが、だまされるおじさんは『あんたが悪い!』と一蹴されるだけ。でも、こんな情けないおじさんもいることを知ってもらいたいんです……」 貸した総額は255万円。色恋営業の食物連鎖の末端で、佐藤さんの悲痛な叫びがむなしくこだまする。 ※「集英社オンライン」では、ホストや売掛金に関するトラブルに、情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(Twitter)まで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] X(Twitter) @shuon_news 取材・文/河合桃子 集英社オンライン編集部ニュース班
焦った佐藤さんはアイコの行方を追うため、得ていた彼女の情報から徹底的にネットリサーチを行い、彼女が風俗で働いていることを突き止めた。
学費を貸した後、アイコから「(佐藤さんと)1回セックスしたら9万円返済したことにしたいな」という提案があった。冷静に考えればただのパパ活だが、「風俗で働いて他の男に抱かれるくらいなら」と佐藤さんは一度、その条件を飲んでしまう。だがその時、彼女はとっくに風俗に落ちていたのだ。 ラストソングとは、その日一番売上のよかったホストが閉店前に1曲歌うこと。アイコも担当ホストにさんざん貢献していたようだ(店舗サイトより) 「コケにされた気持ちを押し殺して、彼女が勤務する風俗店の前で待ち伏せして、1ヶ月ぶりに彼女と会えました。驚いた顔をしてましたが、そのままカフェに移動して話しました。すると、未収の売掛金が数百万円あり、さらに闇金にも手を出しているなど、深刻なホス狂であることがわかりました。 さらに、その返済のために地方の風俗に出稼ぎを繰り返し、無修正の同人アダルトビデオに出ていることも判明したのです」 だまされているとわかっていても… 「子どもに慕われる先生になりたい」と語っていたときのアイコのキラキラした瞳や純粋そうな表情など、佐藤さんが抱いていた彼女へのピュアなイメージがすべて崩れ去った。 「メンタルは崩壊し、1週間ほど仕事を休みました。その後も2ヶ月間は抗うつ剤を飲む日々でした。最近はようやく自分を取り戻せたので、この件について2人の弁護士に相談したのですが、ひとりからは『だまされるほうが悪い』と罵倒され、もうひとりからは苦笑されて相手にされませんでした」 メンタルが崩壊した佐藤さんはアイコの勤務する風俗店や出演したビデオをリスト化するなどネットストーカー化。悔しい思いをするだけとわかっていても、アイコの風俗写メ日記や担当ホストのSNS配信を見る手が止まらなくなっているという 佐藤さんは離婚した元妻にふたりの子どもの養育費として毎月30万円を支払っている。決して生活に余裕があるわけではないため、なんとしてもお金を取り返そうとアイコから毎月5万円の返済の約束を取り付けたが、期日に振り込まれないこともしばしばだ。 返済の振込が滞り、催促する佐藤さん(佐藤さんのSNSより) アイコは今、地方への出稼ぎで月100万円ほどの収入があるが、出稼ぎから帰ってきた翌日には担当ホストに貢いでしまっているようだという。 佐藤さんは「アイコはホスト遊びをやめるどころか、いまだに太客です。だまされているとわかっていても、この子は自分にしか救えないという思いに囚われ、『(ホスト通いを)やめるんだよ、絶対』と念を押して、さらに100万円を貸してしまいました。そうやって安易にお金を渡す私自身が悪いのはわかっているんですが……」と力なく笑い、こう続ける。 アイコの勤務する風俗店でのプロフィールページ 「ホス狂の女の子は同情される面もありますが、だまされるおじさんは『あんたが悪い!』と一蹴されるだけ。でも、こんな情けないおじさんもいることを知ってもらいたいんです……」 貸した総額は255万円。色恋営業の食物連鎖の末端で、佐藤さんの悲痛な叫びがむなしくこだまする。 ※「集英社オンライン」では、ホストや売掛金に関するトラブルに、情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(Twitter)まで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] X(Twitter) @shuon_news 取材・文/河合桃子 集英社オンライン編集部ニュース班
学費を貸した後、アイコから「(佐藤さんと)1回セックスしたら9万円返済したことにしたいな」という提案があった。冷静に考えればただのパパ活だが、「風俗で働いて他の男に抱かれるくらいなら」と佐藤さんは一度、その条件を飲んでしまう。だがその時、彼女はとっくに風俗に落ちていたのだ。
ラストソングとは、その日一番売上のよかったホストが閉店前に1曲歌うこと。アイコも担当ホストにさんざん貢献していたようだ(店舗サイトより) 「コケにされた気持ちを押し殺して、彼女が勤務する風俗店の前で待ち伏せして、1ヶ月ぶりに彼女と会えました。驚いた顔をしてましたが、そのままカフェに移動して話しました。すると、未収の売掛金が数百万円あり、さらに闇金にも手を出しているなど、深刻なホス狂であることがわかりました。 さらに、その返済のために地方の風俗に出稼ぎを繰り返し、無修正の同人アダルトビデオに出ていることも判明したのです」 だまされているとわかっていても… 「子どもに慕われる先生になりたい」と語っていたときのアイコのキラキラした瞳や純粋そうな表情など、佐藤さんが抱いていた彼女へのピュアなイメージがすべて崩れ去った。 「メンタルは崩壊し、1週間ほど仕事を休みました。その後も2ヶ月間は抗うつ剤を飲む日々でした。最近はようやく自分を取り戻せたので、この件について2人の弁護士に相談したのですが、ひとりからは『だまされるほうが悪い』と罵倒され、もうひとりからは苦笑されて相手にされませんでした」 メンタルが崩壊した佐藤さんはアイコの勤務する風俗店や出演したビデオをリスト化するなどネットストーカー化。悔しい思いをするだけとわかっていても、アイコの風俗写メ日記や担当ホストのSNS配信を見る手が止まらなくなっているという 佐藤さんは離婚した元妻にふたりの子どもの養育費として毎月30万円を支払っている。決して生活に余裕があるわけではないため、なんとしてもお金を取り返そうとアイコから毎月5万円の返済の約束を取り付けたが、期日に振り込まれないこともしばしばだ。 返済の振込が滞り、催促する佐藤さん(佐藤さんのSNSより) アイコは今、地方への出稼ぎで月100万円ほどの収入があるが、出稼ぎから帰ってきた翌日には担当ホストに貢いでしまっているようだという。 佐藤さんは「アイコはホスト遊びをやめるどころか、いまだに太客です。だまされているとわかっていても、この子は自分にしか救えないという思いに囚われ、『(ホスト通いを)やめるんだよ、絶対』と念を押して、さらに100万円を貸してしまいました。そうやって安易にお金を渡す私自身が悪いのはわかっているんですが……」と力なく笑い、こう続ける。 アイコの勤務する風俗店でのプロフィールページ 「ホス狂の女の子は同情される面もありますが、だまされるおじさんは『あんたが悪い!』と一蹴されるだけ。でも、こんな情けないおじさんもいることを知ってもらいたいんです……」 貸した総額は255万円。色恋営業の食物連鎖の末端で、佐藤さんの悲痛な叫びがむなしくこだまする。 ※「集英社オンライン」では、ホストや売掛金に関するトラブルに、情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(Twitter)まで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] X(Twitter) @shuon_news 取材・文/河合桃子 集英社オンライン編集部ニュース班
ラストソングとは、その日一番売上のよかったホストが閉店前に1曲歌うこと。アイコも担当ホストにさんざん貢献していたようだ(店舗サイトより) 「コケにされた気持ちを押し殺して、彼女が勤務する風俗店の前で待ち伏せして、1ヶ月ぶりに彼女と会えました。驚いた顔をしてましたが、そのままカフェに移動して話しました。すると、未収の売掛金が数百万円あり、さらに闇金にも手を出しているなど、深刻なホス狂であることがわかりました。 さらに、その返済のために地方の風俗に出稼ぎを繰り返し、無修正の同人アダルトビデオに出ていることも判明したのです」 だまされているとわかっていても… 「子どもに慕われる先生になりたい」と語っていたときのアイコのキラキラした瞳や純粋そうな表情など、佐藤さんが抱いていた彼女へのピュアなイメージがすべて崩れ去った。 「メンタルは崩壊し、1週間ほど仕事を休みました。その後も2ヶ月間は抗うつ剤を飲む日々でした。最近はようやく自分を取り戻せたので、この件について2人の弁護士に相談したのですが、ひとりからは『だまされるほうが悪い』と罵倒され、もうひとりからは苦笑されて相手にされませんでした」 メンタルが崩壊した佐藤さんはアイコの勤務する風俗店や出演したビデオをリスト化するなどネットストーカー化。悔しい思いをするだけとわかっていても、アイコの風俗写メ日記や担当ホストのSNS配信を見る手が止まらなくなっているという 佐藤さんは離婚した元妻にふたりの子どもの養育費として毎月30万円を支払っている。決して生活に余裕があるわけではないため、なんとしてもお金を取り返そうとアイコから毎月5万円の返済の約束を取り付けたが、期日に振り込まれないこともしばしばだ。 返済の振込が滞り、催促する佐藤さん(佐藤さんのSNSより) アイコは今、地方への出稼ぎで月100万円ほどの収入があるが、出稼ぎから帰ってきた翌日には担当ホストに貢いでしまっているようだという。 佐藤さんは「アイコはホスト遊びをやめるどころか、いまだに太客です。だまされているとわかっていても、この子は自分にしか救えないという思いに囚われ、『(ホスト通いを)やめるんだよ、絶対』と念を押して、さらに100万円を貸してしまいました。そうやって安易にお金を渡す私自身が悪いのはわかっているんですが……」と力なく笑い、こう続ける。 アイコの勤務する風俗店でのプロフィールページ 「ホス狂の女の子は同情される面もありますが、だまされるおじさんは『あんたが悪い!』と一蹴されるだけ。でも、こんな情けないおじさんもいることを知ってもらいたいんです……」 貸した総額は255万円。色恋営業の食物連鎖の末端で、佐藤さんの悲痛な叫びがむなしくこだまする。 ※「集英社オンライン」では、ホストや売掛金に関するトラブルに、情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(Twitter)まで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] X(Twitter) @shuon_news 取材・文/河合桃子 集英社オンライン編集部ニュース班
ラストソングとは、その日一番売上のよかったホストが閉店前に1曲歌うこと。アイコも担当ホストにさんざん貢献していたようだ(店舗サイトより)
ラストソングとは、その日一番売上のよかったホストが閉店前に1曲歌うこと。アイコも担当ホストにさんざん貢献していたようだ(店舗サイトより)

「コケにされた気持ちを押し殺して、彼女が勤務する風俗店の前で待ち伏せして、1ヶ月ぶりに彼女と会えました。驚いた顔をしてましたが、そのままカフェに移動して話しました。すると、未収の売掛金が数百万円あり、さらに闇金にも手を出しているなど、深刻なホス狂であることがわかりました。 さらに、その返済のために地方の風俗に出稼ぎを繰り返し、無修正の同人アダルトビデオに出ていることも判明したのです」 だまされているとわかっていても… 「子どもに慕われる先生になりたい」と語っていたときのアイコのキラキラした瞳や純粋そうな表情など、佐藤さんが抱いていた彼女へのピュアなイメージがすべて崩れ去った。 「メンタルは崩壊し、1週間ほど仕事を休みました。その後も2ヶ月間は抗うつ剤を飲む日々でした。最近はようやく自分を取り戻せたので、この件について2人の弁護士に相談したのですが、ひとりからは『だまされるほうが悪い』と罵倒され、もうひとりからは苦笑されて相手にされませんでした」 メンタルが崩壊した佐藤さんはアイコの勤務する風俗店や出演したビデオをリスト化するなどネットストーカー化。悔しい思いをするだけとわかっていても、アイコの風俗写メ日記や担当ホストのSNS配信を見る手が止まらなくなっているという 佐藤さんは離婚した元妻にふたりの子どもの養育費として毎月30万円を支払っている。決して生活に余裕があるわけではないため、なんとしてもお金を取り返そうとアイコから毎月5万円の返済の約束を取り付けたが、期日に振り込まれないこともしばしばだ。 返済の振込が滞り、催促する佐藤さん(佐藤さんのSNSより) アイコは今、地方への出稼ぎで月100万円ほどの収入があるが、出稼ぎから帰ってきた翌日には担当ホストに貢いでしまっているようだという。 佐藤さんは「アイコはホスト遊びをやめるどころか、いまだに太客です。だまされているとわかっていても、この子は自分にしか救えないという思いに囚われ、『(ホスト通いを)やめるんだよ、絶対』と念を押して、さらに100万円を貸してしまいました。そうやって安易にお金を渡す私自身が悪いのはわかっているんですが……」と力なく笑い、こう続ける。 アイコの勤務する風俗店でのプロフィールページ 「ホス狂の女の子は同情される面もありますが、だまされるおじさんは『あんたが悪い!』と一蹴されるだけ。でも、こんな情けないおじさんもいることを知ってもらいたいんです……」 貸した総額は255万円。色恋営業の食物連鎖の末端で、佐藤さんの悲痛な叫びがむなしくこだまする。 ※「集英社オンライン」では、ホストや売掛金に関するトラブルに、情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(Twitter)まで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] X(Twitter) @shuon_news 取材・文/河合桃子 集英社オンライン編集部ニュース班
「コケにされた気持ちを押し殺して、彼女が勤務する風俗店の前で待ち伏せして、1ヶ月ぶりに彼女と会えました。驚いた顔をしてましたが、そのままカフェに移動して話しました。すると、未収の売掛金が数百万円あり、さらに闇金にも手を出しているなど、深刻なホス狂であることがわかりました。
さらに、その返済のために地方の風俗に出稼ぎを繰り返し、無修正の同人アダルトビデオに出ていることも判明したのです」 だまされているとわかっていても… 「子どもに慕われる先生になりたい」と語っていたときのアイコのキラキラした瞳や純粋そうな表情など、佐藤さんが抱いていた彼女へのピュアなイメージがすべて崩れ去った。 「メンタルは崩壊し、1週間ほど仕事を休みました。その後も2ヶ月間は抗うつ剤を飲む日々でした。最近はようやく自分を取り戻せたので、この件について2人の弁護士に相談したのですが、ひとりからは『だまされるほうが悪い』と罵倒され、もうひとりからは苦笑されて相手にされませんでした」 メンタルが崩壊した佐藤さんはアイコの勤務する風俗店や出演したビデオをリスト化するなどネットストーカー化。悔しい思いをするだけとわかっていても、アイコの風俗写メ日記や担当ホストのSNS配信を見る手が止まらなくなっているという 佐藤さんは離婚した元妻にふたりの子どもの養育費として毎月30万円を支払っている。決して生活に余裕があるわけではないため、なんとしてもお金を取り返そうとアイコから毎月5万円の返済の約束を取り付けたが、期日に振り込まれないこともしばしばだ。 返済の振込が滞り、催促する佐藤さん(佐藤さんのSNSより) アイコは今、地方への出稼ぎで月100万円ほどの収入があるが、出稼ぎから帰ってきた翌日には担当ホストに貢いでしまっているようだという。 佐藤さんは「アイコはホスト遊びをやめるどころか、いまだに太客です。だまされているとわかっていても、この子は自分にしか救えないという思いに囚われ、『(ホスト通いを)やめるんだよ、絶対』と念を押して、さらに100万円を貸してしまいました。そうやって安易にお金を渡す私自身が悪いのはわかっているんですが……」と力なく笑い、こう続ける。 アイコの勤務する風俗店でのプロフィールページ 「ホス狂の女の子は同情される面もありますが、だまされるおじさんは『あんたが悪い!』と一蹴されるだけ。でも、こんな情けないおじさんもいることを知ってもらいたいんです……」 貸した総額は255万円。色恋営業の食物連鎖の末端で、佐藤さんの悲痛な叫びがむなしくこだまする。 ※「集英社オンライン」では、ホストや売掛金に関するトラブルに、情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(Twitter)まで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] X(Twitter) @shuon_news 取材・文/河合桃子 集英社オンライン編集部ニュース班
さらに、その返済のために地方の風俗に出稼ぎを繰り返し、無修正の同人アダルトビデオに出ていることも判明したのです」
だまされているとわかっていても… 「子どもに慕われる先生になりたい」と語っていたときのアイコのキラキラした瞳や純粋そうな表情など、佐藤さんが抱いていた彼女へのピュアなイメージがすべて崩れ去った。 「メンタルは崩壊し、1週間ほど仕事を休みました。その後も2ヶ月間は抗うつ剤を飲む日々でした。最近はようやく自分を取り戻せたので、この件について2人の弁護士に相談したのですが、ひとりからは『だまされるほうが悪い』と罵倒され、もうひとりからは苦笑されて相手にされませんでした」 メンタルが崩壊した佐藤さんはアイコの勤務する風俗店や出演したビデオをリスト化するなどネットストーカー化。悔しい思いをするだけとわかっていても、アイコの風俗写メ日記や担当ホストのSNS配信を見る手が止まらなくなっているという 佐藤さんは離婚した元妻にふたりの子どもの養育費として毎月30万円を支払っている。決して生活に余裕があるわけではないため、なんとしてもお金を取り返そうとアイコから毎月5万円の返済の約束を取り付けたが、期日に振り込まれないこともしばしばだ。 返済の振込が滞り、催促する佐藤さん(佐藤さんのSNSより) アイコは今、地方への出稼ぎで月100万円ほどの収入があるが、出稼ぎから帰ってきた翌日には担当ホストに貢いでしまっているようだという。 佐藤さんは「アイコはホスト遊びをやめるどころか、いまだに太客です。だまされているとわかっていても、この子は自分にしか救えないという思いに囚われ、『(ホスト通いを)やめるんだよ、絶対』と念を押して、さらに100万円を貸してしまいました。そうやって安易にお金を渡す私自身が悪いのはわかっているんですが……」と力なく笑い、こう続ける。 アイコの勤務する風俗店でのプロフィールページ 「ホス狂の女の子は同情される面もありますが、だまされるおじさんは『あんたが悪い!』と一蹴されるだけ。でも、こんな情けないおじさんもいることを知ってもらいたいんです……」 貸した総額は255万円。色恋営業の食物連鎖の末端で、佐藤さんの悲痛な叫びがむなしくこだまする。 ※「集英社オンライン」では、ホストや売掛金に関するトラブルに、情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(Twitter)まで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] X(Twitter) @shuon_news 取材・文/河合桃子 集英社オンライン編集部ニュース班
だまされているとわかっていても… 「子どもに慕われる先生になりたい」と語っていたときのアイコのキラキラした瞳や純粋そうな表情など、佐藤さんが抱いていた彼女へのピュアなイメージがすべて崩れ去った。 「メンタルは崩壊し、1週間ほど仕事を休みました。その後も2ヶ月間は抗うつ剤を飲む日々でした。最近はようやく自分を取り戻せたので、この件について2人の弁護士に相談したのですが、ひとりからは『だまされるほうが悪い』と罵倒され、もうひとりからは苦笑されて相手にされませんでした」 メンタルが崩壊した佐藤さんはアイコの勤務する風俗店や出演したビデオをリスト化するなどネットストーカー化。悔しい思いをするだけとわかっていても、アイコの風俗写メ日記や担当ホストのSNS配信を見る手が止まらなくなっているという 佐藤さんは離婚した元妻にふたりの子どもの養育費として毎月30万円を支払っている。決して生活に余裕があるわけではないため、なんとしてもお金を取り返そうとアイコから毎月5万円の返済の約束を取り付けたが、期日に振り込まれないこともしばしばだ。 返済の振込が滞り、催促する佐藤さん(佐藤さんのSNSより) アイコは今、地方への出稼ぎで月100万円ほどの収入があるが、出稼ぎから帰ってきた翌日には担当ホストに貢いでしまっているようだという。 佐藤さんは「アイコはホスト遊びをやめるどころか、いまだに太客です。だまされているとわかっていても、この子は自分にしか救えないという思いに囚われ、『(ホスト通いを)やめるんだよ、絶対』と念を押して、さらに100万円を貸してしまいました。そうやって安易にお金を渡す私自身が悪いのはわかっているんですが……」と力なく笑い、こう続ける。 アイコの勤務する風俗店でのプロフィールページ 「ホス狂の女の子は同情される面もありますが、だまされるおじさんは『あんたが悪い!』と一蹴されるだけ。でも、こんな情けないおじさんもいることを知ってもらいたいんです……」 貸した総額は255万円。色恋営業の食物連鎖の末端で、佐藤さんの悲痛な叫びがむなしくこだまする。 ※「集英社オンライン」では、ホストや売掛金に関するトラブルに、情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(Twitter)まで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] X(Twitter) @shuon_news 取材・文/河合桃子 集英社オンライン編集部ニュース班
「子どもに慕われる先生になりたい」と語っていたときのアイコのキラキラした瞳や純粋そうな表情など、佐藤さんが抱いていた彼女へのピュアなイメージがすべて崩れ去った。 「メンタルは崩壊し、1週間ほど仕事を休みました。その後も2ヶ月間は抗うつ剤を飲む日々でした。最近はようやく自分を取り戻せたので、この件について2人の弁護士に相談したのですが、ひとりからは『だまされるほうが悪い』と罵倒され、もうひとりからは苦笑されて相手にされませんでした」 メンタルが崩壊した佐藤さんはアイコの勤務する風俗店や出演したビデオをリスト化するなどネットストーカー化。悔しい思いをするだけとわかっていても、アイコの風俗写メ日記や担当ホストのSNS配信を見る手が止まらなくなっているという 佐藤さんは離婚した元妻にふたりの子どもの養育費として毎月30万円を支払っている。決して生活に余裕があるわけではないため、なんとしてもお金を取り返そうとアイコから毎月5万円の返済の約束を取り付けたが、期日に振り込まれないこともしばしばだ。 返済の振込が滞り、催促する佐藤さん(佐藤さんのSNSより) アイコは今、地方への出稼ぎで月100万円ほどの収入があるが、出稼ぎから帰ってきた翌日には担当ホストに貢いでしまっているようだという。 佐藤さんは「アイコはホスト遊びをやめるどころか、いまだに太客です。だまされているとわかっていても、この子は自分にしか救えないという思いに囚われ、『(ホスト通いを)やめるんだよ、絶対』と念を押して、さらに100万円を貸してしまいました。そうやって安易にお金を渡す私自身が悪いのはわかっているんですが……」と力なく笑い、こう続ける。 アイコの勤務する風俗店でのプロフィールページ 「ホス狂の女の子は同情される面もありますが、だまされるおじさんは『あんたが悪い!』と一蹴されるだけ。でも、こんな情けないおじさんもいることを知ってもらいたいんです……」 貸した総額は255万円。色恋営業の食物連鎖の末端で、佐藤さんの悲痛な叫びがむなしくこだまする。 ※「集英社オンライン」では、ホストや売掛金に関するトラブルに、情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(Twitter)まで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] X(Twitter) @shuon_news 取材・文/河合桃子 集英社オンライン編集部ニュース班
「子どもに慕われる先生になりたい」と語っていたときのアイコのキラキラした瞳や純粋そうな表情など、佐藤さんが抱いていた彼女へのピュアなイメージがすべて崩れ去った。
「メンタルは崩壊し、1週間ほど仕事を休みました。その後も2ヶ月間は抗うつ剤を飲む日々でした。最近はようやく自分を取り戻せたので、この件について2人の弁護士に相談したのですが、ひとりからは『だまされるほうが悪い』と罵倒され、もうひとりからは苦笑されて相手にされませんでした」 メンタルが崩壊した佐藤さんはアイコの勤務する風俗店や出演したビデオをリスト化するなどネットストーカー化。悔しい思いをするだけとわかっていても、アイコの風俗写メ日記や担当ホストのSNS配信を見る手が止まらなくなっているという 佐藤さんは離婚した元妻にふたりの子どもの養育費として毎月30万円を支払っている。決して生活に余裕があるわけではないため、なんとしてもお金を取り返そうとアイコから毎月5万円の返済の約束を取り付けたが、期日に振り込まれないこともしばしばだ。 返済の振込が滞り、催促する佐藤さん(佐藤さんのSNSより) アイコは今、地方への出稼ぎで月100万円ほどの収入があるが、出稼ぎから帰ってきた翌日には担当ホストに貢いでしまっているようだという。 佐藤さんは「アイコはホスト遊びをやめるどころか、いまだに太客です。だまされているとわかっていても、この子は自分にしか救えないという思いに囚われ、『(ホスト通いを)やめるんだよ、絶対』と念を押して、さらに100万円を貸してしまいました。そうやって安易にお金を渡す私自身が悪いのはわかっているんですが……」と力なく笑い、こう続ける。 アイコの勤務する風俗店でのプロフィールページ 「ホス狂の女の子は同情される面もありますが、だまされるおじさんは『あんたが悪い!』と一蹴されるだけ。でも、こんな情けないおじさんもいることを知ってもらいたいんです……」 貸した総額は255万円。色恋営業の食物連鎖の末端で、佐藤さんの悲痛な叫びがむなしくこだまする。 ※「集英社オンライン」では、ホストや売掛金に関するトラブルに、情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(Twitter)まで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] X(Twitter) @shuon_news 取材・文/河合桃子 集英社オンライン編集部ニュース班
「メンタルは崩壊し、1週間ほど仕事を休みました。その後も2ヶ月間は抗うつ剤を飲む日々でした。最近はようやく自分を取り戻せたので、この件について2人の弁護士に相談したのですが、ひとりからは『だまされるほうが悪い』と罵倒され、もうひとりからは苦笑されて相手にされませんでした」
メンタルが崩壊した佐藤さんはアイコの勤務する風俗店や出演したビデオをリスト化するなどネットストーカー化。悔しい思いをするだけとわかっていても、アイコの風俗写メ日記や担当ホストのSNS配信を見る手が止まらなくなっているという 佐藤さんは離婚した元妻にふたりの子どもの養育費として毎月30万円を支払っている。決して生活に余裕があるわけではないため、なんとしてもお金を取り返そうとアイコから毎月5万円の返済の約束を取り付けたが、期日に振り込まれないこともしばしばだ。 返済の振込が滞り、催促する佐藤さん(佐藤さんのSNSより) アイコは今、地方への出稼ぎで月100万円ほどの収入があるが、出稼ぎから帰ってきた翌日には担当ホストに貢いでしまっているようだという。 佐藤さんは「アイコはホスト遊びをやめるどころか、いまだに太客です。だまされているとわかっていても、この子は自分にしか救えないという思いに囚われ、『(ホスト通いを)やめるんだよ、絶対』と念を押して、さらに100万円を貸してしまいました。そうやって安易にお金を渡す私自身が悪いのはわかっているんですが……」と力なく笑い、こう続ける。 アイコの勤務する風俗店でのプロフィールページ 「ホス狂の女の子は同情される面もありますが、だまされるおじさんは『あんたが悪い!』と一蹴されるだけ。でも、こんな情けないおじさんもいることを知ってもらいたいんです……」 貸した総額は255万円。色恋営業の食物連鎖の末端で、佐藤さんの悲痛な叫びがむなしくこだまする。 ※「集英社オンライン」では、ホストや売掛金に関するトラブルに、情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(Twitter)まで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] X(Twitter) @shuon_news 取材・文/河合桃子 集英社オンライン編集部ニュース班
メンタルが崩壊した佐藤さんはアイコの勤務する風俗店や出演したビデオをリスト化するなどネットストーカー化。悔しい思いをするだけとわかっていても、アイコの風俗写メ日記や担当ホストのSNS配信を見る手が止まらなくなっているという 佐藤さんは離婚した元妻にふたりの子どもの養育費として毎月30万円を支払っている。決して生活に余裕があるわけではないため、なんとしてもお金を取り返そうとアイコから毎月5万円の返済の約束を取り付けたが、期日に振り込まれないこともしばしばだ。 返済の振込が滞り、催促する佐藤さん(佐藤さんのSNSより) アイコは今、地方への出稼ぎで月100万円ほどの収入があるが、出稼ぎから帰ってきた翌日には担当ホストに貢いでしまっているようだという。 佐藤さんは「アイコはホスト遊びをやめるどころか、いまだに太客です。だまされているとわかっていても、この子は自分にしか救えないという思いに囚われ、『(ホスト通いを)やめるんだよ、絶対』と念を押して、さらに100万円を貸してしまいました。そうやって安易にお金を渡す私自身が悪いのはわかっているんですが……」と力なく笑い、こう続ける。 アイコの勤務する風俗店でのプロフィールページ 「ホス狂の女の子は同情される面もありますが、だまされるおじさんは『あんたが悪い!』と一蹴されるだけ。でも、こんな情けないおじさんもいることを知ってもらいたいんです……」 貸した総額は255万円。色恋営業の食物連鎖の末端で、佐藤さんの悲痛な叫びがむなしくこだまする。 ※「集英社オンライン」では、ホストや売掛金に関するトラブルに、情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(Twitter)まで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] X(Twitter) @shuon_news 取材・文/河合桃子 集英社オンライン編集部ニュース班
メンタルが崩壊した佐藤さんはアイコの勤務する風俗店や出演したビデオをリスト化するなどネットストーカー化。悔しい思いをするだけとわかっていても、アイコの風俗写メ日記や担当ホストのSNS配信を見る手が止まらなくなっているという
メンタルが崩壊した佐藤さんはアイコの勤務する風俗店や出演したビデオをリスト化するなどネットストーカー化。悔しい思いをするだけとわかっていても、アイコの風俗写メ日記や担当ホストのSNS配信を見る手が止まらなくなっているという

佐藤さんは離婚した元妻にふたりの子どもの養育費として毎月30万円を支払っている。決して生活に余裕があるわけではないため、なんとしてもお金を取り返そうとアイコから毎月5万円の返済の約束を取り付けたが、期日に振り込まれないこともしばしばだ。 返済の振込が滞り、催促する佐藤さん(佐藤さんのSNSより) アイコは今、地方への出稼ぎで月100万円ほどの収入があるが、出稼ぎから帰ってきた翌日には担当ホストに貢いでしまっているようだという。 佐藤さんは「アイコはホスト遊びをやめるどころか、いまだに太客です。だまされているとわかっていても、この子は自分にしか救えないという思いに囚われ、『(ホスト通いを)やめるんだよ、絶対』と念を押して、さらに100万円を貸してしまいました。そうやって安易にお金を渡す私自身が悪いのはわかっているんですが……」と力なく笑い、こう続ける。 アイコの勤務する風俗店でのプロフィールページ 「ホス狂の女の子は同情される面もありますが、だまされるおじさんは『あんたが悪い!』と一蹴されるだけ。でも、こんな情けないおじさんもいることを知ってもらいたいんです……」 貸した総額は255万円。色恋営業の食物連鎖の末端で、佐藤さんの悲痛な叫びがむなしくこだまする。 ※「集英社オンライン」では、ホストや売掛金に関するトラブルに、情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(Twitter)まで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] X(Twitter) @shuon_news 取材・文/河合桃子 集英社オンライン編集部ニュース班
佐藤さんは離婚した元妻にふたりの子どもの養育費として毎月30万円を支払っている。決して生活に余裕があるわけではないため、なんとしてもお金を取り返そうとアイコから毎月5万円の返済の約束を取り付けたが、期日に振り込まれないこともしばしばだ。
返済の振込が滞り、催促する佐藤さん(佐藤さんのSNSより) アイコは今、地方への出稼ぎで月100万円ほどの収入があるが、出稼ぎから帰ってきた翌日には担当ホストに貢いでしまっているようだという。 佐藤さんは「アイコはホスト遊びをやめるどころか、いまだに太客です。だまされているとわかっていても、この子は自分にしか救えないという思いに囚われ、『(ホスト通いを)やめるんだよ、絶対』と念を押して、さらに100万円を貸してしまいました。そうやって安易にお金を渡す私自身が悪いのはわかっているんですが……」と力なく笑い、こう続ける。 アイコの勤務する風俗店でのプロフィールページ 「ホス狂の女の子は同情される面もありますが、だまされるおじさんは『あんたが悪い!』と一蹴されるだけ。でも、こんな情けないおじさんもいることを知ってもらいたいんです……」 貸した総額は255万円。色恋営業の食物連鎖の末端で、佐藤さんの悲痛な叫びがむなしくこだまする。 ※「集英社オンライン」では、ホストや売掛金に関するトラブルに、情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(Twitter)まで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] X(Twitter) @shuon_news 取材・文/河合桃子 集英社オンライン編集部ニュース班
返済の振込が滞り、催促する佐藤さん(佐藤さんのSNSより) アイコは今、地方への出稼ぎで月100万円ほどの収入があるが、出稼ぎから帰ってきた翌日には担当ホストに貢いでしまっているようだという。 佐藤さんは「アイコはホスト遊びをやめるどころか、いまだに太客です。だまされているとわかっていても、この子は自分にしか救えないという思いに囚われ、『(ホスト通いを)やめるんだよ、絶対』と念を押して、さらに100万円を貸してしまいました。そうやって安易にお金を渡す私自身が悪いのはわかっているんですが……」と力なく笑い、こう続ける。 アイコの勤務する風俗店でのプロフィールページ 「ホス狂の女の子は同情される面もありますが、だまされるおじさんは『あんたが悪い!』と一蹴されるだけ。でも、こんな情けないおじさんもいることを知ってもらいたいんです……」 貸した総額は255万円。色恋営業の食物連鎖の末端で、佐藤さんの悲痛な叫びがむなしくこだまする。 ※「集英社オンライン」では、ホストや売掛金に関するトラブルに、情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(Twitter)まで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] X(Twitter) @shuon_news 取材・文/河合桃子 集英社オンライン編集部ニュース班
返済の振込が滞り、催促する佐藤さん(佐藤さんのSNSより)
返済の振込が滞り、催促する佐藤さん(佐藤さんのSNSより)

アイコは今、地方への出稼ぎで月100万円ほどの収入があるが、出稼ぎから帰ってきた翌日には担当ホストに貢いでしまっているようだという。 佐藤さんは「アイコはホスト遊びをやめるどころか、いまだに太客です。だまされているとわかっていても、この子は自分にしか救えないという思いに囚われ、『(ホスト通いを)やめるんだよ、絶対』と念を押して、さらに100万円を貸してしまいました。そうやって安易にお金を渡す私自身が悪いのはわかっているんですが……」と力なく笑い、こう続ける。 アイコの勤務する風俗店でのプロフィールページ 「ホス狂の女の子は同情される面もありますが、だまされるおじさんは『あんたが悪い!』と一蹴されるだけ。でも、こんな情けないおじさんもいることを知ってもらいたいんです……」 貸した総額は255万円。色恋営業の食物連鎖の末端で、佐藤さんの悲痛な叫びがむなしくこだまする。 ※「集英社オンライン」では、ホストや売掛金に関するトラブルに、情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(Twitter)まで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] X(Twitter) @shuon_news 取材・文/河合桃子 集英社オンライン編集部ニュース班
アイコは今、地方への出稼ぎで月100万円ほどの収入があるが、出稼ぎから帰ってきた翌日には担当ホストに貢いでしまっているようだという。
佐藤さんは「アイコはホスト遊びをやめるどころか、いまだに太客です。だまされているとわかっていても、この子は自分にしか救えないという思いに囚われ、『(ホスト通いを)やめるんだよ、絶対』と念を押して、さらに100万円を貸してしまいました。そうやって安易にお金を渡す私自身が悪いのはわかっているんですが……」と力なく笑い、こう続ける。 アイコの勤務する風俗店でのプロフィールページ 「ホス狂の女の子は同情される面もありますが、だまされるおじさんは『あんたが悪い!』と一蹴されるだけ。でも、こんな情けないおじさんもいることを知ってもらいたいんです……」 貸した総額は255万円。色恋営業の食物連鎖の末端で、佐藤さんの悲痛な叫びがむなしくこだまする。 ※「集英社オンライン」では、ホストや売掛金に関するトラブルに、情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(Twitter)まで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] X(Twitter) @shuon_news 取材・文/河合桃子 集英社オンライン編集部ニュース班
佐藤さんは「アイコはホスト遊びをやめるどころか、いまだに太客です。だまされているとわかっていても、この子は自分にしか救えないという思いに囚われ、『(ホスト通いを)やめるんだよ、絶対』と念を押して、さらに100万円を貸してしまいました。そうやって安易にお金を渡す私自身が悪いのはわかっているんですが……」と力なく笑い、こう続ける。
アイコの勤務する風俗店でのプロフィールページ 「ホス狂の女の子は同情される面もありますが、だまされるおじさんは『あんたが悪い!』と一蹴されるだけ。でも、こんな情けないおじさんもいることを知ってもらいたいんです……」 貸した総額は255万円。色恋営業の食物連鎖の末端で、佐藤さんの悲痛な叫びがむなしくこだまする。 ※「集英社オンライン」では、ホストや売掛金に関するトラブルに、情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(Twitter)まで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] X(Twitter) @shuon_news 取材・文/河合桃子 集英社オンライン編集部ニュース班
アイコの勤務する風俗店でのプロフィールページ 「ホス狂の女の子は同情される面もありますが、だまされるおじさんは『あんたが悪い!』と一蹴されるだけ。でも、こんな情けないおじさんもいることを知ってもらいたいんです……」 貸した総額は255万円。色恋営業の食物連鎖の末端で、佐藤さんの悲痛な叫びがむなしくこだまする。 ※「集英社オンライン」では、ホストや売掛金に関するトラブルに、情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(Twitter)まで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] X(Twitter) @shuon_news 取材・文/河合桃子 集英社オンライン編集部ニュース班
アイコの勤務する風俗店でのプロフィールページ
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「ホス狂の女の子は同情される面もありますが、だまされるおじさんは『あんたが悪い!』と一蹴されるだけ。でも、こんな情けないおじさんもいることを知ってもらいたいんです……」 貸した総額は255万円。色恋営業の食物連鎖の末端で、佐藤さんの悲痛な叫びがむなしくこだまする。 ※「集英社オンライン」では、ホストや売掛金に関するトラブルに、情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(Twitter)まで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] X(Twitter) @shuon_news 取材・文/河合桃子 集英社オンライン編集部ニュース班
「ホス狂の女の子は同情される面もありますが、だまされるおじさんは『あんたが悪い!』と一蹴されるだけ。でも、こんな情けないおじさんもいることを知ってもらいたいんです……」
貸した総額は255万円。色恋営業の食物連鎖の末端で、佐藤さんの悲痛な叫びがむなしくこだまする。 ※「集英社オンライン」では、ホストや売掛金に関するトラブルに、情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(Twitter)まで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] X(Twitter) @shuon_news 取材・文/河合桃子 集英社オンライン編集部ニュース班
貸した総額は255万円。色恋営業の食物連鎖の末端で、佐藤さんの悲痛な叫びがむなしくこだまする。
※「集英社オンライン」では、ホストや売掛金に関するトラブルに、情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(Twitter)まで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] X(Twitter) @shuon_news 取材・文/河合桃子 集英社オンライン編集部ニュース班
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