既婚者の「セカンドパートナー」探しはマッチングアプリが主流。しかし、最近ではリアルに大勢のお相手に会えるという「既婚者合コン」も盛んに行われているという。本誌40代既婚記者が潜入してみた。
合コン序盤戦については【前編・対面で”セカンドパートナー”を探す男女が集まる「既婚者合コン」に40代既婚記者が潜入してみた!】をお読みいただきたい。
次の席に移動すると、胸元を大きく露出した40代くらいの女性が目に入った。迷うことなく隣の席を選んで座った。ただ運が悪いことにちょうどドリンクを取りに行くタイミングだったようで、会話のチャンスを逃してしまった。その後のフリータイムではこの女性の周りには常に男性がまとわりついていた。わかりやすい構図である。
目の前の席に目線を向けると、座っていたのはかなり地味な印象の推定アラフォーの女性が座っていた。緊張しているのかこちらに目を合わせない。「これは話が盛り上がらないパターンだな…」と思ったが、隣の男性も同様に思ったのか話しかける様子はない。自分が口火を切った。
私「今日はお仕事帰りですか?」
女性「はい、この辺で働いていて」
意外にも話しかけたら女性は顔が若干明るくなった。平日フルタイムで仕事をしており小学生の子供がいるという。
私「既婚者合コンにはどうして来られたんですか」
女性「はい、ちょっと興味があったのと同性の方とも話せるので」
私「平日仕事だともしデートする場合は仕事終わりか土日ですか?」
女性「そうですね、でもデートしたいと思えば何とか調整しますよ」
そのどことなく慣れた口ぶりから既にお相手がいるのではと思い聞いてみると、付き合って3ヵ月くらいの爛札ンドパートナー瓩いるようだ。その相手とは既婚者専用マッチングアプリで知り合ったらしい。
私も既婚者アプリは数ヵ月やってみたものの、マッチングするだけでも一苦労だったのに。女性側はそうではないのだろうか。
ラスト1時間はフリータイムだ。ただ盛り上がった人たちはそのまま席を動かず継続しており、男性からあまり声がかからなかったであろう女性たちは女性同士で会話している。
あらためて男性のスペックを確認すると、容姿の整った人が多いことに驚いた。かなりのイケメンもいて、その男性の周りを3人の女性が囲んでいた。これは勝負にならない。
少し高めの年齢層に注目してみると、小柄で40代半ばくらいであろう人柄のよさそうな女性を50代男性4~5人が取り囲んでいた。こういう人当たりが良く話しかけやすい女性の方が人気があるのかもしれない。
どうやら女性と話すことは諦めたほうが良さそうだ。周りを見ると私のように暇そうにしている男性もけっこう多い。30代半ばの男性と40代後半ぐらいの男性と3人で会話した。
「既婚者専用マッチングアプリはやらないんですか?」と聞くと2人ともやっていた。
「全然マッチしないですよ」と嘆く40代後半男性。
「マッチしても会話続かなくないですか?」と疑問を抱く30代半ばの男性。
「ですよね、僕は結構やりこんで慣れてきたので月に2人程は会えてますよ」
私がそう言うと2人とも驚いた顔をしていた。メッセージを送る際のテクニックなど少し解説をしたら「これは良い情報をゲットできました」と喜んでいた。しかし私はここに何をしに来たのだろうか…。
そんなことをしていたら会は終了となった。2次会で残念会でも、と思って会話した男性たちにそれとなく聞いてみたが、皆そんな感じではなかった。それもそうだ、1万円も払って成果なしだとそんな気にもならないだろう。
マッチングアプリが主流な中、リアルな場でも盛り上がりを見せる既婚者合コン。直接女性に会える点はメリットかもしれないが、男性は相当なスペックを持ち合わせていないと非常に厳しい戦いを強いられることがわかった。それだけ“セカンドパートナー市場”が加熱しているということだろう。