日本銀行は12日、実業家の渋沢栄一を図柄とした1万円札など3種類の新紙幣の発行開始日について、来年7月3日とすると発表した。
5千円札は津田塾大創設者の津田梅子、千円札は細菌学者の北里柴三郎で、紙幣の刷新は20年ぶりとなる。
日本銀行と財務省は12日、渋沢栄一を肖像画にした1万円札など新紙幣の発行日を来年7月3日とすると発表した。同日から金融機関に新紙幣を引き渡す。銀行窓口や現金自動預け払い機(ATM)で順次、新紙幣を入手できるようになる。
新紙幣の印刷は昨年から始まり、今年度末時点で45億3000万枚に上る見込み。日銀の金沢敏郎・発券局長は12日の記者会見で、前回刷新した2004年11月時点と比較して「遜色ない水準」と話した。現在の紙幣の製造は既に終了した。
紙幣刷新は04年以来20年ぶり。1万円札の肖像が変わるのは1984年に聖徳太子から福沢諭吉になって以来、40年ぶりとなる。5千円札の図柄は津田塾大創設者の津田梅子、千円札は細菌学者の北里柴三郎。