自民党の宮沢博行防衛副大臣は13日夕、所属する安倍派(清和政策研究会)の政治資金パーティー券の販売ノルマ超過分を政治資金収支報告書に記載しなかった問題を巡り、国会内で記者団の取材に応じた。
同派の指示により収支報告書に記載しなかったと認め、「派閥からかつて記載しなくてよいと指示があった」と語った。
不記載の金額は令和2~4年の3年間で140万円で、複数の団体の年会費や交際費などに使用したと説明した。「国民からいただいた大事なお金なので厳正に管理し、政治活動に使った」と述べた。
指示を受けた際の心境について「『大丈夫かな』と思ったが、『長年やってきているのなら適法なのかな』と推測せざるを得ず、指示に従った」と語った。また、問題発覚後に派閥から「しゃべるな」と指示されたと明かした。指示した派閥関係者の名前は明かさなかった。
宮沢氏は「不記載はおわびしなければならないが、厳正に管理してこの結果であり、正直、大変残念で悔しい思いだ」と語った。
岸田文雄首相(自民党総裁)は宮沢氏を含む安倍派所属の閣僚と副大臣を交代させる方針。