千葉・印西市の住宅街を走るバス車内の映像。本来、バスの車内では聞こえないような風切り音とともに、ドア付近に貼られているチラシもひらひら。文字が見えないほどめくれ上がっている。
前の乗客も、何かを訴えるように指さしている。
やがて、バスは停留所で停車。すると、開くはずのドアが逆に閉まった。
そう、このバスは、ドアを開けた状態で一部の区間を走行していた。
動画の投稿者は、まさかのドア全開走行を次のように振り返った。
動画投稿者「僕と女性が席についたら、ドアが閉まらず、そのまま走っていっちゃったんです。ドア閉まらないで走りだしたら、そりゃびっくり」
いったいなぜ、ドアを開けたまま走行してしまったのだろうか。
問題のバスは、千葉・印西市を走る、ちばレインボーバス。
JR小林駅に向かうバスは、午前8時53分ごろ、小林中学校の停留所から小林コミュニティプラザまでの2つの区間、およそ1.5kmをドア全開で走行していた。
時間にして3分間の出来事。
朝の通勤・通学の時間帯に起きたこの事態。利用者はどう感じているのだろうか。
よく利用するという80代女性「ミスがあるっていうのは、利用するわたしたちからすれば、あり得ない。命に関わりますので」妻が利用するという80代男性「凡ミスっていうか、初期の安全確認がなってなかったんですかね、運転手さんの。怖いですね」
番組が「ちばレインボーバス」に取材したところ、「小林中学校の停留所でドアを閉めるのを忘れてしまった」と回答があった。
乗客にけがなどはなかったが、1歩間違えば大事故につながりかねないミスだったといえる。
動画投稿者「危ないですよね普通に。場合によっては落ちることもある。安全管理の徹底をしてほしい」
ちばレインボーバスは、「お客様に不安を感じさせないよう、再発防止に向けて、従業員には指導をしていく」としている。