埼玉県朝霞市で行われた「彩夏祭(さいかさい)」で今月5日に予定されていた打ち上げ花火が急きょ中止された問題で、地元商工会などの実行委員会と市は、花火や機材の設営が午後7時15分の開始時刻までに間に合わなかったのが理由と明らかにした。
当初は「設備不良」を理由としていたが、打ち上げを担った秩父市内の花火業者からの聴取で、花火をトラックに積み込むフォークリフトが当日故障し、積み込みに4時間半かかり、輸送途中の渋滞もあって到着が遅れたためとわかった。会場の放送で中止を伝えたのが予定時刻の5分後と遅れたのは、現場の混乱や、連絡手段の中心だった携帯電話がつながりにくかったことなどが理由という。
市などには打ち上げを求める市民らの声が多く寄せられており、実行委は今年度中のやり直しに向けて協議を始めるという。