日本マクドナルドは19日から「都心」の店舗で値上げをし、ビッグマックの価格が450円から500円になりました。店舗によって価格を変える「都心型価格」の適用を拡大し、値上げ対象の店舗は185店舗になります。【写真を見る】マクドナルド「都心型価格」の拡大で値上げ店舗が増加ビッグマック450円→500円に 同じ地域でも「違う値段」に困惑の声も【Nスタ解説】マック“都心部”で値上げ南波雅俊キャスター:マクドナルドは全国約3000店舗あります。これまで、通常店と都心店(30店)、そして空港などの特殊立地店(13店)があり、これらは通常店よりも価格が高かったのです。

それが19日からどう変わるのかというと、都心店が30店→94店に増えます。これに加えて、準都心店が新設され121店になります。価格も、通常店<準都心店<都心店・特殊立地店と高くなっていきます。では具体的にどうなるのでしょうか?ダブルチーズバーガー、マックフライポテト(Mサイズ)・マックシェイク(Mサイズ)で比較してみます。【ダブルチーズバーガー】 通常店▼400円 準都心店▼420円 都心店▼440円【マックフライポテト】(Mサイズ)通常店▼330円 準都心店▼340円 都心店▼370円【マックシェイク】(Mサイズ) 通常店▼220円 準都心店▼230円 都心店▼250円ダブルチーズバーガーは通常店に比べて、準都心店では▼20円高くなります。ポテト、シェイクだと▼10円の差が出てきます。ダブルチーズバーガーを通常店と都心店で比べると▼40円の差、フライドポテトは▼40円の差、マックシェイクは▼30円の差が生まれてきます。SNSでの消費者の反応は…「マックまた値上げかあ。もうバーガー400円は買わないよなあ」「普段行ってるマック(値上げ対象に)全部入ってて泣く。行くのやめようかな」「最寄りのマックが準都心店にすら入ってなくて田舎でよかったーってなってる」と、いろいろな声がありました。歩きや自転車で行ける距離でも…価格が違うでは、地図を見ながら解説します。JR中野駅のすぐ近く、中野南口店(都心店)では、てりやきマックバーガーが▼410円です。丸の内線の近くにある、新中野店(準都心店)では、てりやきマックバーガーは▼380円です。30円の差があります。約900m(自転車で4分、徒歩で13分)ですから、歩いても十分行ける距離です。さらに、JR中野駅から約2キロ離れた東京メトロ・丸の内線、新高円寺駅の新高円寺店(通常店)では▼370円。中野南口(都心店)と比べると▼40円の差がありますが、自転車で11分の距離です。住んでる場所や今いる位置にもよりますが、この差があったらどこで買おうかなと考えるかもしれません。ホラン千秋キャスター:この例だと1駅分歩いたり、自転車に乗ったりしないといけないと思いますけど、横浜駅の例では、駅の一方では50円安くて、反対側に行くと50円高いから、安い方まで行って買おうよって…自分が学生時代だったら、なってただろうなと思います。萩谷麻衣子弁護士:ただ、店舗の場所によってかかる原価は違うので、それを反映させた値段にするというのは合理的ではあると思います。駅の反対側とこっち側だと、賃料も違ったり、人の流れも違ったりするので、そういうところに合理性があるなら変えても良いのではないかなと思います。井上貴博キャスター:むしろ、これまで外食大手が全国一律の料金だったことに、なぜ違和感を抱かなかったんだろうと今更ながら思います。萩谷弁護士:どこに行っても、チェーン店だと同じサービスを受けられる安心感はありますよね。井上キャスター:でも、コストがこれだけ違うんだから変えていこう、そのコストに見合ったものにしていこうというのは理にかなっている気がしますし、もっと言うと、ピーク時には少し高くして、空いてるときは安くする。そういうお店が出てきてもいいのかなという感じすらしてきました。萩谷弁護士:他のチェーン店では、例えば客層によってメニューを微妙に変えるところもあって、それは合理性があると思います。値上げの要因は?南波キャスター:値上げの背景にはなにがあるのでしょうか。外食コンサルタントの松下雅憲氏によると「人件費の高騰が最も大きな要因」としています。都心の時給は▼約1200円、都心以外の時給は▼約900円。比べると約300円の差がありますし、都心部はどんどん賃金が上がってきています。マクドナルドは、これまで1店舗につき、多くて100人ぐらいの都心部のアルバイトが必要だったものを、人件費を抑えて低価格を実現していました。ただ、都心部にはマクドナルド以外の飲食店、他の業界を含めてどんどん時給は上がっています。そうなると賃金の高いところに行ってしまうので、人が集まらないという状況があります。そして、都心と都心ではないところで価格を分類する動きはガスト、スシローなどでも増えてきています。▼ガスト 2022年10月~地方都市、都市、超都心 ▼スシロー 2022年10月~郊外型、準都市型、都市型 外食コンサルタント松下さんによると「人材不足を巡る課題は外食チェーンなどはどこでも抱えている。2024年問題で同様の値上げは加速していくのではないか」としています。ホランキャスター:様々な分野でインフレ、人手不足、それによる価格高騰というのがまだまだ長引きそうですよね。萩谷弁護士:値上げをしても「まだお得だ」と思わせるような商品を売る、商品価値をアピールしていく手段が大事だと思います。井上キャスター:消費者としての商品の価格だけではなく「ここのバイト代、上がってないな」とか、そういうところもチェック項目になって、よりそのお店を好きになることの判断材料になっていくのかなと思います。
日本マクドナルドは19日から「都心」の店舗で値上げをし、ビッグマックの価格が450円から500円になりました。店舗によって価格を変える「都心型価格」の適用を拡大し、値上げ対象の店舗は185店舗になります。
【写真を見る】マクドナルド「都心型価格」の拡大で値上げ店舗が増加ビッグマック450円→500円に 同じ地域でも「違う値段」に困惑の声も【Nスタ解説】マック“都心部”で値上げ南波雅俊キャスター:マクドナルドは全国約3000店舗あります。これまで、通常店と都心店(30店)、そして空港などの特殊立地店(13店)があり、これらは通常店よりも価格が高かったのです。

それが19日からどう変わるのかというと、都心店が30店→94店に増えます。これに加えて、準都心店が新設され121店になります。価格も、通常店<準都心店<都心店・特殊立地店と高くなっていきます。では具体的にどうなるのでしょうか?ダブルチーズバーガー、マックフライポテト(Mサイズ)・マックシェイク(Mサイズ)で比較してみます。【ダブルチーズバーガー】 通常店▼400円 準都心店▼420円 都心店▼440円【マックフライポテト】(Mサイズ)通常店▼330円 準都心店▼340円 都心店▼370円【マックシェイク】(Mサイズ) 通常店▼220円 準都心店▼230円 都心店▼250円ダブルチーズバーガーは通常店に比べて、準都心店では▼20円高くなります。ポテト、シェイクだと▼10円の差が出てきます。ダブルチーズバーガーを通常店と都心店で比べると▼40円の差、フライドポテトは▼40円の差、マックシェイクは▼30円の差が生まれてきます。SNSでの消費者の反応は…「マックまた値上げかあ。もうバーガー400円は買わないよなあ」「普段行ってるマック(値上げ対象に)全部入ってて泣く。行くのやめようかな」「最寄りのマックが準都心店にすら入ってなくて田舎でよかったーってなってる」と、いろいろな声がありました。歩きや自転車で行ける距離でも…価格が違うでは、地図を見ながら解説します。JR中野駅のすぐ近く、中野南口店(都心店)では、てりやきマックバーガーが▼410円です。丸の内線の近くにある、新中野店(準都心店)では、てりやきマックバーガーは▼380円です。30円の差があります。約900m(自転車で4分、徒歩で13分)ですから、歩いても十分行ける距離です。さらに、JR中野駅から約2キロ離れた東京メトロ・丸の内線、新高円寺駅の新高円寺店(通常店)では▼370円。中野南口(都心店)と比べると▼40円の差がありますが、自転車で11分の距離です。住んでる場所や今いる位置にもよりますが、この差があったらどこで買おうかなと考えるかもしれません。ホラン千秋キャスター:この例だと1駅分歩いたり、自転車に乗ったりしないといけないと思いますけど、横浜駅の例では、駅の一方では50円安くて、反対側に行くと50円高いから、安い方まで行って買おうよって…自分が学生時代だったら、なってただろうなと思います。萩谷麻衣子弁護士:ただ、店舗の場所によってかかる原価は違うので、それを反映させた値段にするというのは合理的ではあると思います。駅の反対側とこっち側だと、賃料も違ったり、人の流れも違ったりするので、そういうところに合理性があるなら変えても良いのではないかなと思います。井上貴博キャスター:むしろ、これまで外食大手が全国一律の料金だったことに、なぜ違和感を抱かなかったんだろうと今更ながら思います。萩谷弁護士:どこに行っても、チェーン店だと同じサービスを受けられる安心感はありますよね。井上キャスター:でも、コストがこれだけ違うんだから変えていこう、そのコストに見合ったものにしていこうというのは理にかなっている気がしますし、もっと言うと、ピーク時には少し高くして、空いてるときは安くする。そういうお店が出てきてもいいのかなという感じすらしてきました。萩谷弁護士:他のチェーン店では、例えば客層によってメニューを微妙に変えるところもあって、それは合理性があると思います。値上げの要因は?南波キャスター:値上げの背景にはなにがあるのでしょうか。外食コンサルタントの松下雅憲氏によると「人件費の高騰が最も大きな要因」としています。都心の時給は▼約1200円、都心以外の時給は▼約900円。比べると約300円の差がありますし、都心部はどんどん賃金が上がってきています。マクドナルドは、これまで1店舗につき、多くて100人ぐらいの都心部のアルバイトが必要だったものを、人件費を抑えて低価格を実現していました。ただ、都心部にはマクドナルド以外の飲食店、他の業界を含めてどんどん時給は上がっています。そうなると賃金の高いところに行ってしまうので、人が集まらないという状況があります。そして、都心と都心ではないところで価格を分類する動きはガスト、スシローなどでも増えてきています。▼ガスト 2022年10月~地方都市、都市、超都心 ▼スシロー 2022年10月~郊外型、準都市型、都市型 外食コンサルタント松下さんによると「人材不足を巡る課題は外食チェーンなどはどこでも抱えている。2024年問題で同様の値上げは加速していくのではないか」としています。ホランキャスター:様々な分野でインフレ、人手不足、それによる価格高騰というのがまだまだ長引きそうですよね。萩谷弁護士:値上げをしても「まだお得だ」と思わせるような商品を売る、商品価値をアピールしていく手段が大事だと思います。井上キャスター:消費者としての商品の価格だけではなく「ここのバイト代、上がってないな」とか、そういうところもチェック項目になって、よりそのお店を好きになることの判断材料になっていくのかなと思います。
南波雅俊キャスター:マクドナルドは全国約3000店舗あります。これまで、通常店と都心店(30店)、そして空港などの特殊立地店(13店)があり、これらは通常店よりも価格が高かったのです。
それが19日からどう変わるのかというと、都心店が30店→94店に増えます。これに加えて、準都心店が新設され121店になります。価格も、通常店<準都心店<都心店・特殊立地店と高くなっていきます。
では具体的にどうなるのでしょうか?ダブルチーズバーガー、マックフライポテト(Mサイズ)・マックシェイク(Mサイズ)で比較してみます。
【ダブルチーズバーガー】 通常店▼400円 準都心店▼420円 都心店▼440円
【マックフライポテト】(Mサイズ)通常店▼330円 準都心店▼340円 都心店▼370円
【マックシェイク】(Mサイズ) 通常店▼220円 準都心店▼230円 都心店▼250円
ダブルチーズバーガーは通常店に比べて、準都心店では▼20円高くなります。ポテト、シェイクだと▼10円の差が出てきます。
ダブルチーズバーガーを通常店と都心店で比べると▼40円の差、フライドポテトは▼40円の差、マックシェイクは▼30円の差が生まれてきます。
SNSでの消費者の反応は…「マックまた値上げかあ。もうバーガー400円は買わないよなあ」「普段行ってるマック(値上げ対象に)全部入ってて泣く。行くのやめようかな」「最寄りのマックが準都心店にすら入ってなくて田舎でよかったーってなってる」
と、いろいろな声がありました。
では、地図を見ながら解説します。
JR中野駅のすぐ近く、中野南口店(都心店)では、てりやきマックバーガーが▼410円です。
丸の内線の近くにある、新中野店(準都心店)では、てりやきマックバーガーは▼380円です。30円の差があります。約900m(自転車で4分、徒歩で13分)ですから、歩いても十分行ける距離です。
さらに、JR中野駅から約2キロ離れた東京メトロ・丸の内線、新高円寺駅の新高円寺店(通常店)では▼370円。中野南口(都心店)と比べると▼40円の差がありますが、自転車で11分の距離です。
住んでる場所や今いる位置にもよりますが、この差があったらどこで買おうかなと考えるかもしれません。
ホラン千秋キャスター:この例だと1駅分歩いたり、自転車に乗ったりしないといけないと思いますけど、横浜駅の例では、駅の一方では50円安くて、反対側に行くと50円高いから、安い方まで行って買おうよって…自分が学生時代だったら、なってただろうなと思います。
萩谷麻衣子弁護士:ただ、店舗の場所によってかかる原価は違うので、それを反映させた値段にするというのは合理的ではあると思います。駅の反対側とこっち側だと、賃料も違ったり、人の流れも違ったりするので、そういうところに合理性があるなら変えても良いのではないかなと思います。
井上貴博キャスター:むしろ、これまで外食大手が全国一律の料金だったことに、なぜ違和感を抱かなかったんだろうと今更ながら思います。
萩谷弁護士:どこに行っても、チェーン店だと同じサービスを受けられる安心感はありますよね。
井上キャスター:でも、コストがこれだけ違うんだから変えていこう、そのコストに見合ったものにしていこうというのは理にかなっている気がしますし、もっと言うと、ピーク時には少し高くして、空いてるときは安くする。そういうお店が出てきてもいいのかなという感じすらしてきました。
萩谷弁護士:他のチェーン店では、例えば客層によってメニューを微妙に変えるところもあって、それは合理性があると思います。
南波キャスター:値上げの背景にはなにがあるのでしょうか。外食コンサルタントの松下雅憲氏によると「人件費の高騰が最も大きな要因」としています。都心の時給は▼約1200円、都心以外の時給は▼約900円。比べると約300円の差がありますし、都心部はどんどん賃金が上がってきています。
マクドナルドは、これまで1店舗につき、多くて100人ぐらいの都心部のアルバイトが必要だったものを、人件費を抑えて低価格を実現していました。
ただ、都心部にはマクドナルド以外の飲食店、他の業界を含めてどんどん時給は上がっています。そうなると賃金の高いところに行ってしまうので、人が集まらないという状況があります。
そして、都心と都心ではないところで価格を分類する動きはガスト、スシローなどでも増えてきています。
▼ガスト 2022年10月~地方都市、都市、超都心
▼スシロー 2022年10月~郊外型、準都市型、都市型
外食コンサルタント松下さんによると「人材不足を巡る課題は外食チェーンなどはどこでも抱えている。2024年問題で同様の値上げは加速していくのではないか」としています。
ホランキャスター:様々な分野でインフレ、人手不足、それによる価格高騰というのがまだまだ長引きそうですよね。
萩谷弁護士:値上げをしても「まだお得だ」と思わせるような商品を売る、商品価値をアピールしていく手段が大事だと思います。