札幌市の公園にキツネが親子で出現し、住民がほえられたり、追いかけられたりするケースが相次いでいる。
まるで犬のように、キツネが「ワン!ワン!」とほえている。
近くには、まだ小さい子ギツネの姿も確認できた。
6月1日、札幌市の公園にキツネの親子が現れた。
この公園では5月から、住民がキツネにほえられたり、追いかけられたりするケースが相次いでいる。
近くに住む人:ワンワンほえながらこっちに向かってくる。前は離れて見ているだけだったのが、最近はほえる。怖いです。かじられたり、襲われるんじゃないかと思って。
最近、ほえるようになったというキツネ。その理由を、専門家に聞いてみた。
麻布大学・塚田英晴教授:今ちょうど子育て時期で、危険を察知すると(子ギツネに)「早く逃げなさい」と「外敵が来たぞ」というのを知らせるような大きな声が「ワォンワォン」という声になる。特殊な声ですね。
今は子ギツネが巣穴から出てきて、広く動き回り始める時期だ。
天敵に対する威嚇と、子ギツネへの警告の意味があるという。
札幌市は当面、捕獲などの対策を取らない方針で、住民に散歩のコースを変えるなど、キツネに近づかないよう呼びかけている。
(「イット!」 6月2日放送より)