沖縄・宮古島周辺で起きた陸上自衛隊のヘリコプター事故で、海底で見つかった機体が2日、民間のサルベージ船により引き揚げられた。
機体はワイヤ製のネットで包んで収容。機内から詳しい飛行の様子を記録したフライトデータレコーダー(FDR)を回収した。
陸自は今後、機体を所属部隊がある熊本県の高遊原分屯地に運んで調べるとともに、民間企業などでFDRを解析し、事故原因の究明を進める。
機体は宮古島の西隣にある伊良部島の北約6キロ、水深約106メートルの海底に沈んでいるのが見つかった。陸自によると、機体は操縦席と客席部、尾翼部などで折れたり割れたりしていたが、完全に分断はしていなかった。ただ損傷は激しく、部品の散逸などを防ぐため、機体全体をネットで包む方法で引き揚げた。