横浜の川になぜか大量のクラゲが出現。ゴールデンウィーク真っただ中、ちょっとした騒動となっています。
■川にぎっしりクラゲ“ふわふわ”
横浜市内の橋の上はゴールデンウィーク後半戦を前にちょっとした観光地状態に。じっと川の中をのぞき込んだり、スマートフォンを向ける人々。その視線の先には川の中でプカプカと漂うクラゲです。人目を引くのはその数で、まさに大量発生。
横浜ではクラゲの大量発生が数日前から確認されていました。横浜中華街すぐ近くの川では先月30日、さらに大量の白いクラゲに埋め尽くされていました。
「気持ち悪い」。いや「可愛い」と、とにかく珍しい光景に目を奪われて人だかりです。海外から来た人も様子を写真に収め、早速クラゲファンに。一方で、わざわざ駆け付けた熱心なクラゲファンも。
専門家によると、このクラゲは直径20センチほどのミズクラゲ。冬から春にかけて繁殖し、触手に触れると痛みを感じ、赤く腫れることもあるということです。
■一体ナゼ? “珍現象”のワケ
なぜ横浜の中心地近くで突如クラゲが大量発生したのでしょうか。
黒潮生物研究所・戸篠祥主任研究員:「クラゲは泳ぐ力がとても弱くて、東京湾で大量発生したミズクラゲが満潮時に海水とともに川に流れ込んできたものと思われます」
専門家によると、今回の現象が見られたのは満潮時。大量発生した現場の中村川は横浜港に注ぎ込んでいて、クラゲは満潮時に海から海水に乗って川にやってきたとみられます。
この現象は2日も。横浜港の満潮時間は午後3時すぎですが、クラゲのいる中村川では取材を開始した正午すぎから満潮時間に向けて1時間違うだけで明らかにクラゲの数が増えているのが分かります。
このクラゲの大量発生ですが、横浜の海ともつながる東京湾周辺でも確認されています。SNSでは勝鬨橋や有明周辺で大量のクラゲが漂う写真が投稿されてます。