27日午前8時25分頃、岩手県八幡平市野駄の山林で、山菜採りをしていた市内に住む70歳代の夫婦が成獣のクマ1頭に襲われ、夫は顔と手の甲、妻は唇を負傷した。
県自然保護課によると、クマに人が襲われたのは今年初めて。
現場は市清掃センター近くの山林で、市農林課の山本大輔林業係長は「この時期に市街地から近い場所でクマが人を襲うことはめったにない。暖冬の影響で出没時期も早まっているのでは」と話した。
同市周辺では先週からクマの目撃が相次いでいる。この日はクマが山林に逃げ、猟友会員らが花火で音を鳴らして警戒にあたっていた。