人気アパレル「SPINNS(スピンズ)」通販サイトで扱っていた商品が、他社ブランドのロゴタイプを装飾に流用したのではないかとして波紋が広がった。ツイッターで2023年4月4日ごろから指摘が相次ぎ、同日に販売ページが削除された。
スピンズはオリジナル商品に加え、新品から古着までのセレクト商品も幅広いラインナップで全国に実店舗を展開し、若年層を中心に人気を博している。
問題視されたのは、通販サイトで扱われていた税込み2640円の「猫耳ニットキャップ/DIRKタグ付き」という商品だ。色はブラック、アイボリー、ピンク。ニット帽の正面にあしらわれたタグに、ファッションブランド「DIRK BIKKEMBERGS」(ダーク・ビッケンバーグ)の文字列が配されている。
ビッケンバーグ氏は、ベルギーの名門服飾学校出身のファッションデザイナーとして脚光を浴びた「アントワープの6人」の1人でもある。同ユニットは「ドリス・ヴァン・ノッテン」や「アン・ドゥムルメステール」らが名を連ね、一定の知名度を誇る。
当該商品をめぐってツイッターでは4日、あるユーザーが懸念を示し、にわかに注目を集めることとなった。他社ブランドの名前が無断で流用されたのではないかと波紋が広がるなか、同日にサイト上から販売ページが削除された。
ちなみに同様の商品に関しては、J-CASTニュースが確認したところ、中国発ファッション通販「SHEIN」でも販売されていた。
スピンズの運営会社・ヒューマンフォーラム(京都市)に対して、当該ブランドとの関係や販売ページを削除した理由、今後の対応などを尋ねたが、期日までに回答はなかった。回答があり次第、追って伝える。