名古屋刑務所の刑務官が受刑者に対し暴行を繰り返していた問題で、名古屋刑務所が刑務官13人を特別公務員暴行陵虐などの疑いで書類送検しました。また、法務省は関係した刑務官や名古屋刑務所長ら33人を処分しました。
名古屋刑務所ではおととし11月から去年9月までの間に、刑務官22人が受刑者3人に対してアルコールスプレーを顔に噴射したり、サンダルでたたく暴行などを個別に繰り返していたとみられています。
名古屋刑務所は28日、21歳から37歳の刑務官13人を特別公務員暴行陵虐などの疑いで書類送検しました。
13人は受刑者に暴行を加えたり、土下座をさせたりしたということで、うち1人は受刑者に全治5日のけがを負わせたとされています。
また、法務省は書類送検された13人を含む刑務官22人のほか、名古屋刑務所長ら合わせて33人について、不適切な対応を行ったとして処分しました。
受刑者にけがを負わせた疑いがある刑務官ら3人は停職6カ月で、名古屋刑務所長は厳重注意でした。
停職6カ月となった刑務官3人は28日付で辞職したということです。