京都・亀岡市で保津川下りの舟が転覆し、船頭1人が死亡・1人が行方不明になっている事故で、かじを取っていた船頭が「力が抜け、かじが空振りになった」と話していることがわかった。
28日、亀岡市の保津川の急流で、川下りの舟が転覆し、乗客25人と船頭4人が川に投げ出された。
この事故で、船頭の田中三郎さん(51)が死亡し、別の40歳の船頭が行方不明となっている。
舟を運航する「保津川遊船企業組合」によると、後ろでかじを取っていた船頭が、「力が抜け、かじが空振りになった」と話しているという。
かじをとる船頭は川に転落し、舟がそのまま岩にぶつかったということで、組合は、操船ミスがあったとみている。
保津川遊船企業組合・豊田知八 代表理事は、29日の会見で、「完全に操船を失敗していると、本人は意識を持っていると思います」と話していた。
国の運輸安全委員会は現地調査を行い、舟の損傷具合を確認するなど、事故の原因を調べている。