東京・日野市にある、吹上多摩平保育園で起きた傷害事件。
保育士の吉冨弘敏容疑者(33)が逮捕された。
吉冨容疑者は2020年4月、昼寝の時間で、あおむけの園児の上から馬乗りになって、体を強く締めつけ、激しく揺さぶり、顔面をうっ血させるけがをさせた疑いが持たれている。
犯行は、園児が泣いても、なお数分にわたって続いたという。
事件後に就任した保育園の理事長は、FNNの取材に、吉冨容疑者と園には深い関わりがあったことを明かした。
社会福祉法人吹上会・高木順一新理事長「(吉冨容疑者は)元園長のご子息。本人とこのことについて話したこともない。これから調査していきたい」
保育園の元園長の息子だという吉冨容疑者。
当時、4歳から5歳のクラスを担当し、2022年12月に退職したという。
日野市は2022年7月、保育士の1人が、複数の園児の体を押さえ込むなどの虐待行為があったとして、改善を勧告。
しかし、これに従わなかったとして、2022年12月に園の名前を公表した。
警視庁の調べに、吉冨容疑者は「けがをさせた覚えもないし、馬乗りにもなっていない」、「スキンシップとして抱きしめたことはあります」などと供述し、容疑を否認しているという。