1月9日は「成人の日」ですが、その恒例行事である「成人式」の名称を変更する自治体が増えています。一方、新成人が「脱毛エステ」に関するトラブルを訴える件数が7倍に急増。背景には成人年齢の引き下げが関係しているようです。【写真を見る】成人年齢18歳に引き下げで各地の「成人式」は名称変更も・・・新成人で急増「脱毛エステ」トラブルなぜ?【news23】■「成人式」の呼び名が減少 ひらがなで「はたちの集い」に変更も1月6日に都内の神社で行われていたのは、はとバスの20歳を迎えた社員たちを祝う会。はとバス女性社員「20歳を迎えられて嬉しい気持ちでいっぱいです。まだまだ未熟なので、これから頑張っていけるように努力していきます」

今回の式典には、ある変化があったといいます。はとバス広報室 伊藤百那さん「これまでは『はとバス成人式』という名前で開催をしていたんですけども、今年からは『はとバス二十歳を祝う会』に名前を変更して開催しております」2022年4月から成人年齢が18歳に引き下げられたことを受け、“成人式”という名前を無くしました。9日の「成人の日」に先立ち全国各地で行われている成人式。その多くが式の名前を変更しています。新成人男性「私たちの門出に対して、このような盛大な式典を開催していただき、誠にありがとうございます」6日に宮崎・都城市で行われたのも「はたちの集い」でした。「はたちの集い」参加者「ひらながになってから若干ダサくなった感じはあった」「成人式の方がちょっとかっこいい」ーーどんな大人になりたい?「責任感のある大人になりたい」その“大人の責任”も、18歳から求められるようになりました。”消費者トラブル”に巻き込まれる新成人も多いようです。■新成人で急増「脱毛エステ」トラブル 無料券から高額脱毛へ勧誘され…全国の消費生活センターなどに寄せられた18歳と19歳の相談件数は、約5100件。成人年齢の引き下げで、18歳から親の同意なしでローンを組んだり、クレジットカードを作ったりできるようになりました。それに伴い「未成年者取消権」で契約を取り消すことはできなくなったため、新成人が狙われるケースが相次いでいるとみられます。【18歳・19歳の消費者トラブル相談】(1)脱毛エステ 716件(前年同期比7倍)(2)出会い系サイト・アプリ 249件(3)商品一般 241件※国民生活センター(2022年4月~10月)最も多いのが「脱毛エステ」です。次いで「出会い系サイト・アプリ」、架空請求などの「商品一般」が続きます。また、「脱毛エステ」の相談件数は716件と突出していて、前年と比べて約7倍になっています。街で聞いてみると…ーー脱毛サロンに行っていますか?大学生(20)「はい。35~30万ぐらい」「解約金で4万円とか取られちゃったりはありました」街中でアンケート調査に協力した際に、トラブルに巻き込まれてしまったケースも。学生(19)「『お礼に抽選していいですよ』と言われて抽選をしたら、『3等です、すごいですね』と言われて脱毛の無料券みたいなものをもらった」「ちょっとだけ(脱毛を)してもらった後、『今から20万で全身できますよ』と言われて。すごい怖くなって逃げて。あとから調べたら、誰でも『3等』と言って(無料券を)渡していた」■「脱毛エステ」トラブルなぜ急増?『化粧品とセットで割引』『分割で大丈夫』と言われ…なぜ、脱毛エステのトラブルが急増しているのでしょうか?国民生活センター相談第2課 加藤玲子課長「男性用の脱毛サロンも増えてきている。また、男性の脱毛もニーズがあるのか、(相談が)増えてきている。お試しで帰ってくるつもりが、その場で『何十万円のプランどうですか?』と勧められ契約してきてしまう」自治体も注意を呼びかけています。【神奈川県HPより】脱毛サロン従業員「全身脱毛に決める方、多いんですよ」客「いや、体験だけで・・・」従業員「体験のお客様に、本日限りのお得なコースがあるんです!」客「う~ん・・・」従業員「化粧品とセットでさらに2万円もお安くなるの!」客「支払えるかな…」従業員「分割払いにすれば大丈夫!」客「じゃあ・・・契約します」神奈川県のHPでは、実際にあった事例も紹介しながら、被害に遭ったときの対処法などを動画で発信しています。トラブルを避けるためには、どんなことに気をつければいいのでしょうか?国民生活センター相談第2課 加藤玲子課長「『お試し』とか『無料』などの安さを強調したものとか、手軽さを強調した広告は特に注意が必要だと思います。“その日のうちに契約させよう”というところは、注意してもらいたい」■“未成年者取消権”が使えない…新成人の脱毛トラブル どうすれば?山本恵里伽キャスター:新成人の消費者トラブルにはどんな相談があったのか。ランキングで見ていきます。【2022年度商品・役務等別の相談ランキング(18・19歳)】 1位 脱毛エステ 2位 出会い系 3位 商品一般 4位 内職・副業 5位 賃貸アパート 6位 アダルト情報 7位 医療サービス 8位 健康食品 9位 役務その他サービス 10位 脱毛剤※国民生活センターより1位は「脱毛エステ」、7位の「医療サービス」にも脱毛についての相談が寄せられているということです。10位には「脱毛剤」が入り、10位中3つが脱毛関連となっています。小川彩佳キャスター:美容に関する意識も高まる時代・時期でもありますし、SNSなどで脱毛関連の広告を本当に多く見かけますよね。山本キャスター:特に10代の子はSNSを活用しますから、よりトラブルが多いのかもしれません。こうした中で、神奈川県では新成人を狙ったトラブル事例をマンガ形式でHPに掲載しています。まず1コマ目を見ていくと、18歳の高校生が除毛クリームが無料だったので試してみようということで購入をしてみます。1週間後届きましたが、2回目以降は毎回1万円で途中解約は3万円支払わなければいけない。そんなこと聞いてないよ、という感じなんですが、お母さんに相談をします。お母さんは、契約を取り消したいと、問い合わせました。ただ、もう18歳だから“未成年者取消権”が使えない…ということでこの漫画は終わります。この“未成年者取消権”なんですけれども、成人年齢が引き下げられたことで親の同意なく結んだ契約を取り消すことが18歳で出来なくなり、若者の被害増加が懸念されているということです。小川キャスター:特に「脱毛トラブル」というのは、ご家族に相談しづらいというところもあるかもしれません。消費生活センターでは3桁の番号「188(いやや!)」でつながる、消費者ホットラインで相談を受けつけています。
1月9日は「成人の日」ですが、その恒例行事である「成人式」の名称を変更する自治体が増えています。一方、新成人が「脱毛エステ」に関するトラブルを訴える件数が7倍に急増。背景には成人年齢の引き下げが関係しているようです。
【写真を見る】成人年齢18歳に引き下げで各地の「成人式」は名称変更も・・・新成人で急増「脱毛エステ」トラブルなぜ?【news23】■「成人式」の呼び名が減少 ひらがなで「はたちの集い」に変更も1月6日に都内の神社で行われていたのは、はとバスの20歳を迎えた社員たちを祝う会。はとバス女性社員「20歳を迎えられて嬉しい気持ちでいっぱいです。まだまだ未熟なので、これから頑張っていけるように努力していきます」

今回の式典には、ある変化があったといいます。はとバス広報室 伊藤百那さん「これまでは『はとバス成人式』という名前で開催をしていたんですけども、今年からは『はとバス二十歳を祝う会』に名前を変更して開催しております」2022年4月から成人年齢が18歳に引き下げられたことを受け、“成人式”という名前を無くしました。9日の「成人の日」に先立ち全国各地で行われている成人式。その多くが式の名前を変更しています。新成人男性「私たちの門出に対して、このような盛大な式典を開催していただき、誠にありがとうございます」6日に宮崎・都城市で行われたのも「はたちの集い」でした。「はたちの集い」参加者「ひらながになってから若干ダサくなった感じはあった」「成人式の方がちょっとかっこいい」ーーどんな大人になりたい?「責任感のある大人になりたい」その“大人の責任”も、18歳から求められるようになりました。”消費者トラブル”に巻き込まれる新成人も多いようです。■新成人で急増「脱毛エステ」トラブル 無料券から高額脱毛へ勧誘され…全国の消費生活センターなどに寄せられた18歳と19歳の相談件数は、約5100件。成人年齢の引き下げで、18歳から親の同意なしでローンを組んだり、クレジットカードを作ったりできるようになりました。それに伴い「未成年者取消権」で契約を取り消すことはできなくなったため、新成人が狙われるケースが相次いでいるとみられます。【18歳・19歳の消費者トラブル相談】(1)脱毛エステ 716件(前年同期比7倍)(2)出会い系サイト・アプリ 249件(3)商品一般 241件※国民生活センター(2022年4月~10月)最も多いのが「脱毛エステ」です。次いで「出会い系サイト・アプリ」、架空請求などの「商品一般」が続きます。また、「脱毛エステ」の相談件数は716件と突出していて、前年と比べて約7倍になっています。街で聞いてみると…ーー脱毛サロンに行っていますか?大学生(20)「はい。35~30万ぐらい」「解約金で4万円とか取られちゃったりはありました」街中でアンケート調査に協力した際に、トラブルに巻き込まれてしまったケースも。学生(19)「『お礼に抽選していいですよ』と言われて抽選をしたら、『3等です、すごいですね』と言われて脱毛の無料券みたいなものをもらった」「ちょっとだけ(脱毛を)してもらった後、『今から20万で全身できますよ』と言われて。すごい怖くなって逃げて。あとから調べたら、誰でも『3等』と言って(無料券を)渡していた」■「脱毛エステ」トラブルなぜ急増?『化粧品とセットで割引』『分割で大丈夫』と言われ…なぜ、脱毛エステのトラブルが急増しているのでしょうか?国民生活センター相談第2課 加藤玲子課長「男性用の脱毛サロンも増えてきている。また、男性の脱毛もニーズがあるのか、(相談が)増えてきている。お試しで帰ってくるつもりが、その場で『何十万円のプランどうですか?』と勧められ契約してきてしまう」自治体も注意を呼びかけています。【神奈川県HPより】脱毛サロン従業員「全身脱毛に決める方、多いんですよ」客「いや、体験だけで・・・」従業員「体験のお客様に、本日限りのお得なコースがあるんです!」客「う~ん・・・」従業員「化粧品とセットでさらに2万円もお安くなるの!」客「支払えるかな…」従業員「分割払いにすれば大丈夫!」客「じゃあ・・・契約します」神奈川県のHPでは、実際にあった事例も紹介しながら、被害に遭ったときの対処法などを動画で発信しています。トラブルを避けるためには、どんなことに気をつければいいのでしょうか?国民生活センター相談第2課 加藤玲子課長「『お試し』とか『無料』などの安さを強調したものとか、手軽さを強調した広告は特に注意が必要だと思います。“その日のうちに契約させよう”というところは、注意してもらいたい」■“未成年者取消権”が使えない…新成人の脱毛トラブル どうすれば?山本恵里伽キャスター:新成人の消費者トラブルにはどんな相談があったのか。ランキングで見ていきます。【2022年度商品・役務等別の相談ランキング(18・19歳)】 1位 脱毛エステ 2位 出会い系 3位 商品一般 4位 内職・副業 5位 賃貸アパート 6位 アダルト情報 7位 医療サービス 8位 健康食品 9位 役務その他サービス 10位 脱毛剤※国民生活センターより1位は「脱毛エステ」、7位の「医療サービス」にも脱毛についての相談が寄せられているということです。10位には「脱毛剤」が入り、10位中3つが脱毛関連となっています。小川彩佳キャスター:美容に関する意識も高まる時代・時期でもありますし、SNSなどで脱毛関連の広告を本当に多く見かけますよね。山本キャスター:特に10代の子はSNSを活用しますから、よりトラブルが多いのかもしれません。こうした中で、神奈川県では新成人を狙ったトラブル事例をマンガ形式でHPに掲載しています。まず1コマ目を見ていくと、18歳の高校生が除毛クリームが無料だったので試してみようということで購入をしてみます。1週間後届きましたが、2回目以降は毎回1万円で途中解約は3万円支払わなければいけない。そんなこと聞いてないよ、という感じなんですが、お母さんに相談をします。お母さんは、契約を取り消したいと、問い合わせました。ただ、もう18歳だから“未成年者取消権”が使えない…ということでこの漫画は終わります。この“未成年者取消権”なんですけれども、成人年齢が引き下げられたことで親の同意なく結んだ契約を取り消すことが18歳で出来なくなり、若者の被害増加が懸念されているということです。小川キャスター:特に「脱毛トラブル」というのは、ご家族に相談しづらいというところもあるかもしれません。消費生活センターでは3桁の番号「188(いやや!)」でつながる、消費者ホットラインで相談を受けつけています。
1月6日に都内の神社で行われていたのは、はとバスの20歳を迎えた社員たちを祝う会。
はとバス女性社員「20歳を迎えられて嬉しい気持ちでいっぱいです。まだまだ未熟なので、これから頑張っていけるように努力していきます」
今回の式典には、ある変化があったといいます。
はとバス広報室 伊藤百那さん「これまでは『はとバス成人式』という名前で開催をしていたんですけども、今年からは『はとバス二十歳を祝う会』に名前を変更して開催しております」
2022年4月から成人年齢が18歳に引き下げられたことを受け、“成人式”という名前を無くしました。
9日の「成人の日」に先立ち全国各地で行われている成人式。その多くが式の名前を変更しています。
新成人男性「私たちの門出に対して、このような盛大な式典を開催していただき、誠にありがとうございます」
6日に宮崎・都城市で行われたのも「はたちの集い」でした。
「はたちの集い」参加者「ひらながになってから若干ダサくなった感じはあった」「成人式の方がちょっとかっこいい」
ーーどんな大人になりたい?
「責任感のある大人になりたい」
その“大人の責任”も、18歳から求められるようになりました。”消費者トラブル”に巻き込まれる新成人も多いようです。
全国の消費生活センターなどに寄せられた18歳と19歳の相談件数は、約5100件。
成人年齢の引き下げで、18歳から親の同意なしでローンを組んだり、クレジットカードを作ったりできるようになりました。それに伴い「未成年者取消権」で契約を取り消すことはできなくなったため、新成人が狙われるケースが相次いでいるとみられます。
【18歳・19歳の消費者トラブル相談】(1)脱毛エステ 716件(前年同期比7倍)(2)出会い系サイト・アプリ 249件(3)商品一般 241件※国民生活センター(2022年4月~10月)
最も多いのが「脱毛エステ」です。次いで「出会い系サイト・アプリ」、架空請求などの「商品一般」が続きます。また、「脱毛エステ」の相談件数は716件と突出していて、前年と比べて約7倍になっています。
街で聞いてみると…
ーー脱毛サロンに行っていますか?
大学生(20)「はい。35~30万ぐらい」「解約金で4万円とか取られちゃったりはありました」
街中でアンケート調査に協力した際に、トラブルに巻き込まれてしまったケースも。
学生(19)「『お礼に抽選していいですよ』と言われて抽選をしたら、『3等です、すごいですね』と言われて脱毛の無料券みたいなものをもらった」「ちょっとだけ(脱毛を)してもらった後、『今から20万で全身できますよ』と言われて。すごい怖くなって逃げて。あとから調べたら、誰でも『3等』と言って(無料券を)渡していた」
なぜ、脱毛エステのトラブルが急増しているのでしょうか?
国民生活センター相談第2課 加藤玲子課長「男性用の脱毛サロンも増えてきている。また、男性の脱毛もニーズがあるのか、(相談が)増えてきている。お試しで帰ってくるつもりが、その場で『何十万円のプランどうですか?』と勧められ契約してきてしまう」
自治体も注意を呼びかけています。
【神奈川県HPより】
脱毛サロン従業員「全身脱毛に決める方、多いんですよ」
客「いや、体験だけで・・・」
従業員「体験のお客様に、本日限りのお得なコースがあるんです!」
客「う~ん・・・」
従業員「化粧品とセットでさらに2万円もお安くなるの!」
客「支払えるかな…」
従業員「分割払いにすれば大丈夫!」
客「じゃあ・・・契約します」
神奈川県のHPでは、実際にあった事例も紹介しながら、被害に遭ったときの対処法などを動画で発信しています。
トラブルを避けるためには、どんなことに気をつければいいのでしょうか?
国民生活センター相談第2課 加藤玲子課長「『お試し』とか『無料』などの安さを強調したものとか、手軽さを強調した広告は特に注意が必要だと思います。“その日のうちに契約させよう”というところは、注意してもらいたい」
山本恵里伽キャスター:新成人の消費者トラブルにはどんな相談があったのか。ランキングで見ていきます。
【2022年度商品・役務等別の相談ランキング(18・19歳)】 1位 脱毛エステ 2位 出会い系 3位 商品一般 4位 内職・副業 5位 賃貸アパート 6位 アダルト情報 7位 医療サービス 8位 健康食品 9位 役務その他サービス 10位 脱毛剤※国民生活センターより
1位は「脱毛エステ」、7位の「医療サービス」にも脱毛についての相談が寄せられているということです。10位には「脱毛剤」が入り、10位中3つが脱毛関連となっています。
小川彩佳キャスター:美容に関する意識も高まる時代・時期でもありますし、SNSなどで脱毛関連の広告を本当に多く見かけますよね。
山本キャスター:特に10代の子はSNSを活用しますから、よりトラブルが多いのかもしれません。こうした中で、神奈川県では新成人を狙ったトラブル事例をマンガ形式でHPに掲載しています。
1週間後届きましたが、2回目以降は毎回1万円で途中解約は3万円支払わなければいけない。そんなこと聞いてないよ、という感じなんですが、お母さんに相談をします。
お母さんは、契約を取り消したいと、問い合わせました。ただ、もう18歳だから“未成年者取消権”が使えない…ということでこの漫画は終わります。
この“未成年者取消権”なんですけれども、成人年齢が引き下げられたことで親の同意なく結んだ契約を取り消すことが18歳で出来なくなり、若者の被害増加が懸念されているということです。
小川キャスター:特に「脱毛トラブル」というのは、ご家族に相談しづらいというところもあるかもしれません。消費生活センターでは3桁の番号「188(いやや!)」でつながる、消費者ホットラインで相談を受けつけています。