2022年12月13日の昼を過ぎた頃、海に近い閑静な住宅街に激震が走った。神奈川県平塚市の戸建てに住む会社経営の新谷哲男さん(76)と清子さん(75)夫婦と「連絡がつかない」と知人が交番に駆け込んだのだ。
【画像】緑色に変わり果てた事件のあった家 長男を含めた3人暮らしの新谷さん宅が、家庭内トラブルを抱えていることは地元では広く知られていた。警察もその例外ではなく、駆けつけた警察官の不安は的中し、鮮やかな緑色の戸建ての2階で変わり果てた姿の夫婦を発見したのだ。

老夫婦の顔は炭化するまで燃やされ…「2人の遺体には首を絞められた痕があり、死因は首を圧迫されたことによる窒息死だったことがわかっています。夫妻の顔は燃やされており、発見時は炭化していたといいます。少し火をつけたというレベルではなく、被害者の顔を見たくないという犯人による強烈な怨嗟を感じました」(神奈川県警担当記者)死体遺棄と殺人の容疑で逮捕された新谷喜朗容疑者(本人Facebookより) 遺体が見つかる少し前に、自宅を出ていた長男の新谷嘉朗容疑者(50)の身柄を警察は翌14日に浜松市内で確保。平塚署に連行し、両親の遺体を自宅に放置した死体遺棄容疑で緊急逮捕した。そして1月4日には、清子さんに対する殺人容疑で再逮捕。嘉朗容疑者は取り調べに「遺棄はしていない」「(母親の殺人容疑は)否定します」と供述しているという。 50歳の息子が高齢の親を絞殺し、顔に火までつけていた今回の事件。一体、どのような家庭だったのだろうか。「新谷さんはもう40年くらい住んでいましてね。哲男さんはとても優秀で一流大学を出て、自分で会社をやっていたんですよ。清子さんもとても物腰の柔らかい方でね。息子さんとは挨拶を交わす程度の付き合いでしたが、向こうから話しかけてくれるような人当たりのいい人という印象です。まさかこんな事件が起きるような家庭じゃないと思っていましたが……」 近隣の高齢女性は新谷さん一家についてこう語るが、事件のあった戸建ての裏に住む男性はこうも証言する。男性の怒鳴り声が近所に響き渡っていた「数年前から、男性のかなり激しい怒鳴り声が聞こえるようになっていました。話の内容まではさすがによく聞こえませんでしたが、結構な頻度でしたよ。あの家じゃ何か深刻な揉めごとがあるんだろうなとは思っていました」 こういったトラブルは何度も警察沙汰になっていた。前出の県警担当記者が解説する。「2021年10月から2022年9月まで6回にわたり被害者夫妻から『息子に暴力をふるわれた』『息子が暴れているので現場を鎮めてほしい』などと通報が入っていました。しかし、両親は事件化を望まず、平塚市が家庭訪問などをするにとどまっていました」 すさまじい家庭内暴力を振るっていたとみられる嘉朗容疑者は、その心中をフェイスブックに頻繁に投稿していた。そこでは親への不満、ままならない現状への嘆きなどを日本語とポルトガル語で記載している。「世界の中心サンパウロ」への憧れ〈単に「良い大学に行って、良い会社に入って」というステレオタイプを当然のことだと考え、母親は当時は「まさか、私の子供が大学にいかないとは思ってもみなかった」と何度も漏らしていた。(略)父親に至っては事業が忙しいので息子の教育は母に任せるの一点張り〉(2021年11月15日、嘉朗容疑者のフェイスブックより)〈幼少の頃から過ごした街が一番、心の安らぐ場所とは限らない。当然のことだ。新たな舞台、すなわち世界の中心であるSo Pauloと、祖国でやり残したことを成すことができる街、Tokyo。このあと、この二つの都市を中心に活動することができれば私の人生に活路を見出すことができるだろう〉(2022年8月27日、同) 嘉朗容疑者のフェイスブックには、支離滅裂な内容も多く含まれ、長年、精神科に通ってきたことも書かれている。膨大な投稿からは、学業、仕事、恋愛などうまくいかない人生の原因がすべて両親にあるという被害妄想がうかがえる。しかし、哲男さんと長年の付き合いがある知人男性は言う。「フェイスブックに書かれていることは嘘ばかりですよ。40億円ほどの資産があるようなことを書いているようですが、そんな莫大な資産があるはずありません。むしろ無職の息子を養わなければいけないので、哲男さん夫婦はつましく暮らしていました。息子から搾取するようなことはあり得ません。どうしたらあんなウソや出鱈目を書けるのか不思議です」 この知人は家族に起こった異変にも気づいていた。夫妻は長男のことで悩んでいた「昨年の8月頃に夫婦と会った時、清子さんから嘉朗容疑者に関する悩みを聞いたんです。定職に就かない上に、言葉の暴力がひどい、と。どんな言葉だったのかは話してくれませんでしたが、疲れ切った様子からは相当のことがあるんだろうなと思いました。離れて暮らすことも考えていると言っていましたが、そうする前に事件が起こってしまったんですね……」 そしてこう付け加えた。「報道を見て驚いたのは、もともと白かった家が少し異様な緑色になっていたことですね。お二人は私にも言えない悩みを抱えていたんだと思うと、なんで気づいてあげられなかったんだろうかと悔やまれます」 嘉朗容疑者はポルトガル語が堪能だった。SNSにはポルトガル語で頻繁に投稿しており、ブラジル人との繋がりもあったようだ。サッカーについても詳しいことがうかがえる。ひいきのチームはサッカー王国ブラジルのクラブ「パルメイラス」だった。若い女性サポーターの写真も数多く投稿されており、クラブのイメージカラーである緑色の服を着た自身の写真を載せることもしばしば。自宅が目立つ緑色に変わったのは、息子である嘉朗容疑者の要望に死亡した両親が応えたのかも知れない。 神奈川県警は嘉朗容疑者が哲男さんも殺害したとみて、捜査を進めている。◆◆◆「文春オンライン」では、今回の件について、情報を募集しています。下記のメールアドレス、または「文春くん公式」ツイッターのDMまで情報をお寄せ下さい。メールアドレス:[email protected]文春くん公式ツイッター:https://twitter.com/bunshunho2386(「文春オンライン」特集班/Webオリジナル(特集班))
長男を含めた3人暮らしの新谷さん宅が、家庭内トラブルを抱えていることは地元では広く知られていた。警察もその例外ではなく、駆けつけた警察官の不安は的中し、鮮やかな緑色の戸建ての2階で変わり果てた姿の夫婦を発見したのだ。
「2人の遺体には首を絞められた痕があり、死因は首を圧迫されたことによる窒息死だったことがわかっています。夫妻の顔は燃やされており、発見時は炭化していたといいます。少し火をつけたというレベルではなく、被害者の顔を見たくないという犯人による強烈な怨嗟を感じました」(神奈川県警担当記者)
死体遺棄と殺人の容疑で逮捕された新谷喜朗容疑者(本人Facebookより)
遺体が見つかる少し前に、自宅を出ていた長男の新谷嘉朗容疑者(50)の身柄を警察は翌14日に浜松市内で確保。平塚署に連行し、両親の遺体を自宅に放置した死体遺棄容疑で緊急逮捕した。そして1月4日には、清子さんに対する殺人容疑で再逮捕。嘉朗容疑者は取り調べに「遺棄はしていない」「(母親の殺人容疑は)否定します」と供述しているという。
50歳の息子が高齢の親を絞殺し、顔に火までつけていた今回の事件。一体、どのような家庭だったのだろうか。
「新谷さんはもう40年くらい住んでいましてね。哲男さんはとても優秀で一流大学を出て、自分で会社をやっていたんですよ。清子さんもとても物腰の柔らかい方でね。息子さんとは挨拶を交わす程度の付き合いでしたが、向こうから話しかけてくれるような人当たりのいい人という印象です。まさかこんな事件が起きるような家庭じゃないと思っていましたが……」
近隣の高齢女性は新谷さん一家についてこう語るが、事件のあった戸建ての裏に住む男性はこうも証言する。男性の怒鳴り声が近所に響き渡っていた「数年前から、男性のかなり激しい怒鳴り声が聞こえるようになっていました。話の内容まではさすがによく聞こえませんでしたが、結構な頻度でしたよ。あの家じゃ何か深刻な揉めごとがあるんだろうなとは思っていました」 こういったトラブルは何度も警察沙汰になっていた。前出の県警担当記者が解説する。「2021年10月から2022年9月まで6回にわたり被害者夫妻から『息子に暴力をふるわれた』『息子が暴れているので現場を鎮めてほしい』などと通報が入っていました。しかし、両親は事件化を望まず、平塚市が家庭訪問などをするにとどまっていました」 すさまじい家庭内暴力を振るっていたとみられる嘉朗容疑者は、その心中をフェイスブックに頻繁に投稿していた。そこでは親への不満、ままならない現状への嘆きなどを日本語とポルトガル語で記載している。「世界の中心サンパウロ」への憧れ〈単に「良い大学に行って、良い会社に入って」というステレオタイプを当然のことだと考え、母親は当時は「まさか、私の子供が大学にいかないとは思ってもみなかった」と何度も漏らしていた。(略)父親に至っては事業が忙しいので息子の教育は母に任せるの一点張り〉(2021年11月15日、嘉朗容疑者のフェイスブックより)〈幼少の頃から過ごした街が一番、心の安らぐ場所とは限らない。当然のことだ。新たな舞台、すなわち世界の中心であるSo Pauloと、祖国でやり残したことを成すことができる街、Tokyo。このあと、この二つの都市を中心に活動することができれば私の人生に活路を見出すことができるだろう〉(2022年8月27日、同) 嘉朗容疑者のフェイスブックには、支離滅裂な内容も多く含まれ、長年、精神科に通ってきたことも書かれている。膨大な投稿からは、学業、仕事、恋愛などうまくいかない人生の原因がすべて両親にあるという被害妄想がうかがえる。しかし、哲男さんと長年の付き合いがある知人男性は言う。「フェイスブックに書かれていることは嘘ばかりですよ。40億円ほどの資産があるようなことを書いているようですが、そんな莫大な資産があるはずありません。むしろ無職の息子を養わなければいけないので、哲男さん夫婦はつましく暮らしていました。息子から搾取するようなことはあり得ません。どうしたらあんなウソや出鱈目を書けるのか不思議です」 この知人は家族に起こった異変にも気づいていた。夫妻は長男のことで悩んでいた「昨年の8月頃に夫婦と会った時、清子さんから嘉朗容疑者に関する悩みを聞いたんです。定職に就かない上に、言葉の暴力がひどい、と。どんな言葉だったのかは話してくれませんでしたが、疲れ切った様子からは相当のことがあるんだろうなと思いました。離れて暮らすことも考えていると言っていましたが、そうする前に事件が起こってしまったんですね……」 そしてこう付け加えた。「報道を見て驚いたのは、もともと白かった家が少し異様な緑色になっていたことですね。お二人は私にも言えない悩みを抱えていたんだと思うと、なんで気づいてあげられなかったんだろうかと悔やまれます」 嘉朗容疑者はポルトガル語が堪能だった。SNSにはポルトガル語で頻繁に投稿しており、ブラジル人との繋がりもあったようだ。サッカーについても詳しいことがうかがえる。ひいきのチームはサッカー王国ブラジルのクラブ「パルメイラス」だった。若い女性サポーターの写真も数多く投稿されており、クラブのイメージカラーである緑色の服を着た自身の写真を載せることもしばしば。自宅が目立つ緑色に変わったのは、息子である嘉朗容疑者の要望に死亡した両親が応えたのかも知れない。 神奈川県警は嘉朗容疑者が哲男さんも殺害したとみて、捜査を進めている。◆◆◆「文春オンライン」では、今回の件について、情報を募集しています。下記のメールアドレス、または「文春くん公式」ツイッターのDMまで情報をお寄せ下さい。メールアドレス:[email protected]文春くん公式ツイッター:https://twitter.com/bunshunho2386(「文春オンライン」特集班/Webオリジナル(特集班))
近隣の高齢女性は新谷さん一家についてこう語るが、事件のあった戸建ての裏に住む男性はこうも証言する。
「数年前から、男性のかなり激しい怒鳴り声が聞こえるようになっていました。話の内容まではさすがによく聞こえませんでしたが、結構な頻度でしたよ。あの家じゃ何か深刻な揉めごとがあるんだろうなとは思っていました」
こういったトラブルは何度も警察沙汰になっていた。前出の県警担当記者が解説する。
「2021年10月から2022年9月まで6回にわたり被害者夫妻から『息子に暴力をふるわれた』『息子が暴れているので現場を鎮めてほしい』などと通報が入っていました。しかし、両親は事件化を望まず、平塚市が家庭訪問などをするにとどまっていました」
すさまじい家庭内暴力を振るっていたとみられる嘉朗容疑者は、その心中をフェイスブックに頻繁に投稿していた。そこでは親への不満、ままならない現状への嘆きなどを日本語とポルトガル語で記載している。
〈単に「良い大学に行って、良い会社に入って」というステレオタイプを当然のことだと考え、母親は当時は「まさか、私の子供が大学にいかないとは思ってもみなかった」と何度も漏らしていた。(略)父親に至っては事業が忙しいので息子の教育は母に任せるの一点張り〉(2021年11月15日、嘉朗容疑者のフェイスブックより)
〈幼少の頃から過ごした街が一番、心の安らぐ場所とは限らない。当然のことだ。新たな舞台、すなわち世界の中心であるSo Pauloと、祖国でやり残したことを成すことができる街、Tokyo。このあと、この二つの都市を中心に活動することができれば私の人生に活路を見出すことができるだろう〉(2022年8月27日、同)
嘉朗容疑者のフェイスブックには、支離滅裂な内容も多く含まれ、長年、精神科に通ってきたことも書かれている。膨大な投稿からは、学業、仕事、恋愛などうまくいかない人生の原因がすべて両親にあるという被害妄想がうかがえる。しかし、哲男さんと長年の付き合いがある知人男性は言う。「フェイスブックに書かれていることは嘘ばかりですよ。40億円ほどの資産があるようなことを書いているようですが、そんな莫大な資産があるはずありません。むしろ無職の息子を養わなければいけないので、哲男さん夫婦はつましく暮らしていました。息子から搾取するようなことはあり得ません。どうしたらあんなウソや出鱈目を書けるのか不思議です」 この知人は家族に起こった異変にも気づいていた。夫妻は長男のことで悩んでいた「昨年の8月頃に夫婦と会った時、清子さんから嘉朗容疑者に関する悩みを聞いたんです。定職に就かない上に、言葉の暴力がひどい、と。どんな言葉だったのかは話してくれませんでしたが、疲れ切った様子からは相当のことがあるんだろうなと思いました。離れて暮らすことも考えていると言っていましたが、そうする前に事件が起こってしまったんですね……」 そしてこう付け加えた。「報道を見て驚いたのは、もともと白かった家が少し異様な緑色になっていたことですね。お二人は私にも言えない悩みを抱えていたんだと思うと、なんで気づいてあげられなかったんだろうかと悔やまれます」 嘉朗容疑者はポルトガル語が堪能だった。SNSにはポルトガル語で頻繁に投稿しており、ブラジル人との繋がりもあったようだ。サッカーについても詳しいことがうかがえる。ひいきのチームはサッカー王国ブラジルのクラブ「パルメイラス」だった。若い女性サポーターの写真も数多く投稿されており、クラブのイメージカラーである緑色の服を着た自身の写真を載せることもしばしば。自宅が目立つ緑色に変わったのは、息子である嘉朗容疑者の要望に死亡した両親が応えたのかも知れない。 神奈川県警は嘉朗容疑者が哲男さんも殺害したとみて、捜査を進めている。◆◆◆「文春オンライン」では、今回の件について、情報を募集しています。下記のメールアドレス、または「文春くん公式」ツイッターのDMまで情報をお寄せ下さい。メールアドレス:[email protected]文春くん公式ツイッター:https://twitter.com/bunshunho2386(「文春オンライン」特集班/Webオリジナル(特集班))
嘉朗容疑者のフェイスブックには、支離滅裂な内容も多く含まれ、長年、精神科に通ってきたことも書かれている。膨大な投稿からは、学業、仕事、恋愛などうまくいかない人生の原因がすべて両親にあるという被害妄想がうかがえる。しかし、哲男さんと長年の付き合いがある知人男性は言う。
「フェイスブックに書かれていることは嘘ばかりですよ。40億円ほどの資産があるようなことを書いているようですが、そんな莫大な資産があるはずありません。むしろ無職の息子を養わなければいけないので、哲男さん夫婦はつましく暮らしていました。息子から搾取するようなことはあり得ません。どうしたらあんなウソや出鱈目を書けるのか不思議です」
この知人は家族に起こった異変にも気づいていた。夫妻は長男のことで悩んでいた「昨年の8月頃に夫婦と会った時、清子さんから嘉朗容疑者に関する悩みを聞いたんです。定職に就かない上に、言葉の暴力がひどい、と。どんな言葉だったのかは話してくれませんでしたが、疲れ切った様子からは相当のことがあるんだろうなと思いました。離れて暮らすことも考えていると言っていましたが、そうする前に事件が起こってしまったんですね……」 そしてこう付け加えた。「報道を見て驚いたのは、もともと白かった家が少し異様な緑色になっていたことですね。お二人は私にも言えない悩みを抱えていたんだと思うと、なんで気づいてあげられなかったんだろうかと悔やまれます」 嘉朗容疑者はポルトガル語が堪能だった。SNSにはポルトガル語で頻繁に投稿しており、ブラジル人との繋がりもあったようだ。サッカーについても詳しいことがうかがえる。ひいきのチームはサッカー王国ブラジルのクラブ「パルメイラス」だった。若い女性サポーターの写真も数多く投稿されており、クラブのイメージカラーである緑色の服を着た自身の写真を載せることもしばしば。自宅が目立つ緑色に変わったのは、息子である嘉朗容疑者の要望に死亡した両親が応えたのかも知れない。 神奈川県警は嘉朗容疑者が哲男さんも殺害したとみて、捜査を進めている。◆◆◆「文春オンライン」では、今回の件について、情報を募集しています。下記のメールアドレス、または「文春くん公式」ツイッターのDMまで情報をお寄せ下さい。メールアドレス:[email protected]文春くん公式ツイッター:https://twitter.com/bunshunho2386(「文春オンライン」特集班/Webオリジナル(特集班))
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「昨年の8月頃に夫婦と会った時、清子さんから嘉朗容疑者に関する悩みを聞いたんです。定職に就かない上に、言葉の暴力がひどい、と。どんな言葉だったのかは話してくれませんでしたが、疲れ切った様子からは相当のことがあるんだろうなと思いました。離れて暮らすことも考えていると言っていましたが、そうする前に事件が起こってしまったんですね……」
そしてこう付け加えた。
「報道を見て驚いたのは、もともと白かった家が少し異様な緑色になっていたことですね。お二人は私にも言えない悩みを抱えていたんだと思うと、なんで気づいてあげられなかったんだろうかと悔やまれます」
嘉朗容疑者はポルトガル語が堪能だった。SNSにはポルトガル語で頻繁に投稿しており、ブラジル人との繋がりもあったようだ。サッカーについても詳しいことがうかがえる。ひいきのチームはサッカー王国ブラジルのクラブ「パルメイラス」だった。若い女性サポーターの写真も数多く投稿されており、クラブのイメージカラーである緑色の服を着た自身の写真を載せることもしばしば。自宅が目立つ緑色に変わったのは、息子である嘉朗容疑者の要望に死亡した両親が応えたのかも知れない。 神奈川県警は嘉朗容疑者が哲男さんも殺害したとみて、捜査を進めている。◆◆◆「文春オンライン」では、今回の件について、情報を募集しています。下記のメールアドレス、または「文春くん公式」ツイッターのDMまで情報をお寄せ下さい。メールアドレス:[email protected]文春くん公式ツイッター:https://twitter.com/bunshunho2386(「文春オンライン」特集班/Webオリジナル(特集班))
嘉朗容疑者はポルトガル語が堪能だった。SNSにはポルトガル語で頻繁に投稿しており、ブラジル人との繋がりもあったようだ。サッカーについても詳しいことがうかがえる。ひいきのチームはサッカー王国ブラジルのクラブ「パルメイラス」だった。若い女性サポーターの写真も数多く投稿されており、クラブのイメージカラーである緑色の服を着た自身の写真を載せることもしばしば。自宅が目立つ緑色に変わったのは、息子である嘉朗容疑者の要望に死亡した両親が応えたのかも知れない。
神奈川県警は嘉朗容疑者が哲男さんも殺害したとみて、捜査を進めている。
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