全国で相次ぐ強盗事件について、指示役とみられる渡辺優樹容疑者(38)が、近く日本に強制送還される可能性があることがわかった。
警視庁が、一連の強盗事件で、「ルフィ」と名乗る指示役の可能性があるとみて、日本への移送を求めている渡辺優樹容疑者(38)については、フィリピンで刑事訴訟の被告になっていることが、送還への障害となっている。
現地当局の関係者によると、日本とフィリピンの両政府は、先週から強制送還についての協議を始めていて、現地当局は、すでにフィリピン国内での刑事訴訟を取り下げる手続き中だという。
この関係者は、渡辺容疑者について、同じく移送が求められている今村磨人容疑者(38)とともに、近く強制送還される可能性があると話していて、両国での調整が続いている。
一方、フィリピンで収容されていて、警視庁が2019年の特殊詐欺事件で逮捕状を取った4人について、2人は、リーダー格の渡辺容疑者と今村容疑者とわかっているが、新たに、残りの2人が、藤田聖也容疑者(38)と小島智信容疑者(45)であることがわかった。
警視庁は、4人全員の引き渡しを求めていて、一連の強盗事件との関連も調べる方針。