様々な返礼品がもらえる「ふるさと納税」。今年は物価上昇の影響で、日用品や電気、旅行クーポンなどの返礼品に注目が集まっています。大変だった「申請」手続きも、今年はスマホ1つで簡単に!『ふるさとグランプリ2022』受賞の魅力的な返礼品や、オンラインでの申請方法をお伝えします。【写真を見る】「ふるさと納税」面倒な申請がスマホで簡単に!“地域の魅力伝える”返礼品グランプリは?【ひるおび】■“地域の魅力”や“寄付金の用途”も審査!ふるさとグランプリ202212月2日発売の雑誌『ESSE』に、【ふるさとグランプリ2022】が掲載されています。約20人のインフルエンサーが、●地域の魅力●寄付金の用途●返礼品の「試食」などを元に審査。金賞・銀賞・総合グランプリが決定しています。

■総合グランプリ “漁師を助けたい” 別海町『いくら醤油漬け』味・地域ならではの特徴、こだわりなど、全ての項目で高い評価を得てグランプリに輝いたのは…北海道・別海町「鮭 いくら 醤油漬け500g いくら本来の味わい」寄付金額1万8000円あっさりとした味付けで、素材本来の味を楽しめる一品です。海が一面凍った「氷平線」を歩くツアーが近年人気の北海道・別海町。古くから秋サケ漁が盛んな別海町ですが、5年連続で不漁が続いた上に、今年は原油価格の高騰で、漁師たちは苦しい状況にありました。そんな漁師たちを応援してもらうためにエントリーしての受賞となりました。北海道・別海町 総務部 ふるさと応援 情報化推進室 人羅茜主任:非常に嬉しく思っています。元々、町を応援するためにやっている制度ですので、「安売り競争に乗らない」「寄付額争いをしない」。あとは北海道ファンのために、北海道産にかなりこだわってやっています。審査員「プチプチ感がすごく新鮮で、とても美味しくて、一番印象に残りました。」「漁師さんのためにもなりますし、美味しいものを届けてもらって寄付する側のためにもなりますし、すごくいい取り組み」スタジオでもイクラを試食。落語家 立川志らく:あ、プチプチ感がすごい!これはもうペロッといけちゃいますね。恵俊彰:大きいですよね、一粒一粒が輝いてる。■“地元の知恵の結晶” 生産者を支える宮崎・都城市“肉5種”≪肉部門・金賞≫宮崎・都城市 都城産「牛・豚・鶏のフィンガーフード」&「宮崎牛ローストビーフ」寄付金額2万5000円地元ブランドの牛・豚・鶏を使った5種類の肉がセットになっています。宮崎・都城市 ふるさと産業推進局 野見山修一副課長:生産者さんを支えていきたいという思いから、地元の事業者が知恵を出し合って作った。肉の卸売業などを営む地元企業が開発した、宮崎牛のローストビーフ。家庭で手軽に美味しい宮崎牛を食べてもらいたいという思いから開発したそうです。今年新たに開発した宮崎牛の生ハムにも強い思いが。野上食品 野上幸平代表取締役:コロナになって、商品の行き場がなくなってしまった。生産農家と、肥育農家の相場を守るためにも、商品の仕入れをストップするわけにいかなかったもので、何とか商品を回転させようという考えで開発しました。生産者のために地元企業が開発した、コリッとした食感が楽しめる観音池ポークのスモークタン。そして、日向おさつポークのモモ肉を使ってしっとりと仕上げた生ジャーキーと、地頭鶏の胸肉を使った生ハム、どちらも余って廃棄されがちな部位を無駄にしないため加工したといいます。宮崎・都城市 ふるさと産業推進局 野見山修一副課長:都城市は、1000万以上の牛・豚・鶏がいる畜産王国。ただ心配事がありまして、人口減少に伴う生産農家さんの減少。このままだと食料生産基地がどんどん衰退してしまう。この状況を改善すべく、寄付金の使い道は、新規就農者の支援や子育て支援に充てられます。宮崎・都城市 ふるさと産業推進局 野見山修一副課長:農業をやる人が増えていって、日本の食料とかそういったところがどんどん活性化して、日本の元気に繋がっていけばいいなというふうに考えてます。弁護士 八代英輝(生ハムを試食):美味しい。フレッシュ。これは白ワインに合わせたくなりますね。■“実は鍛高譚のしその産地” 北海道・白糠町「赤しそプリン」≪菓子果物部門・金賞≫北海道・白糠町 『ぷりんのこころ 2種類×3組』寄付金額1万円リコッタサラータという、塩漬けして熟成させたチーズをトッピングしたプリン。もう一つは、赤しそを組み合わせた、ちょっと変わったプリンです。北海道・白糠町町役場企画財政課 ふるさと納税推進係 主事西川享佑氏:「鍛高譚(たんたかたん)」という焼酎があるんですけど、実は白糠町がしその産地になっております。鍛高譚が有名になりすぎてしまったんですけど、白糠町がついてこなかったという実態があります。実は白糠町はしその名産地ですが、全国的にはあまり認知されておらず、いくらなどの返礼品に押され気味。そこで立ち上がったのが地元のホテルです。ホテルまつや シェフ・代表取締役 野田憲政氏:白糠町ならではの商品として作り上げたことによって返礼品になったと思う。コロナ禍で宿泊が減ってたんですけど、プリンのおかげで少しですがカバーできたので良かった。コメンテーター トリンドル玲奈:美味しいです。シソのところがちょっとゼリーみたいになってるんですけど。甘酸っぱいのとプリンの滑らかな感じがとっても合います。寄付金は、町内唯一の高校へ通学する生徒を対象とした、公営塾の費用に充てられるということです。評価のポイントは、寄付金の使い道が寄付者全員に報告されること。さらに繋がりを大切にしている点だということです。■“寄付金は台風被害のびわ山の再生に” 千葉・南房総市の乳製品≪銘品部門・金賞≫千葉・南房総市 『近藤牧場乳製品』寄付金額1万4000円チーズと牛乳のセットです。千葉・南房総市役所 企画財政課 地域振興係長 和泉澤一司氏:酪農発祥の地というと、北海道とか東北の方とか思われるかもしれませんが、実は近代酪農発祥の地というのは、この千葉県南房総。約300年前、江戸幕府の8代将軍・徳川吉宗が、インドから牛を輸入し飼育したことが発端だと言います。千葉県内の酪農家で唯一、食品安全などへの取り組み(JGAP)が認証されている近藤牧場。返礼品の牛乳は、希少価値の高い「ブラウンスイス」「ジャージー」「ガンジー」の、3種類の合乳で作っています。搾りたてに近いほんのり甘い味が楽しめます。そして近藤牧場の牛乳から作ったミルキーな味わいのモッツァレラチーズ。滑らかでクリーミーなリコッタチーズは冷ややっこのようにいただくとお酒のお供にぴったりです。寄付金は、子育て支援と、3年前の台風で甚大な被害を受けたびわ山の再生に使われます。千葉・南房総市役所 企画財政課 地域振興係長 和泉澤一司氏:苗が大きくなるまでまだ何年もかかってしまいますが、ぜひ応援していただきたいと思います。ふるさと納税コンサルタント 小野くみ氏:使い道というのはなかなか寄付者の方に見えづらい部分だと思うんですけれども、実は自治体さんにとっては一番大切にしている部分。特に南房総市さんのように大きな災害があった際には、もう待ったなしの状況ですので、このふるさと納税制度があってよかったとか、助けられたという声を多く聞いております。■面倒な書類は必要なし!スマホでオンライン申請豪華な返礼品の裏には、少し面倒な書類の提出などがあります。ただ、今年はそれが簡単になったんです。例えば、『さとふる』というアプリには、『さとふるアプリdeワンストップ申請』というものがあります。スマートフォンとマイナンバーカードがあれば簡単にオンラインで申請ができます。「ワンストップ特例制度」を適用したもので、確定申告を行わずに「寄付金控除」が受けられます。▼1年で5自治体以内▼確定申告する必要がない人という条件があります。今までは、必要書類の送付が必須でしたが、これを使えば申請は3ステップで完了。【1】さとふるサイトやアプリで寄付【2】さとふるアプリを開く(またはダウンロード)【3】マイナンバーカード情報の読み取りその他にも、オンライン申請に向け、各社・各自治体が動いています。サイト上での申請を開始する『ふるなび』や、対象自治体への案内を予定する『楽天ふるさと納税』。さらに申請専用の認証アプリ、『IAM(アイアム)』というものもあります。ふるさと納税コンサルタント 小野くみ氏:こちらのワンストップ申請は目玉になるような変更点だと思っています。ある自治体は既に4割の方が切り替えられていますし、逆にまだされていない自治体には、「お宅の自治体はいつからやるんだ」「早くやってほしい」というクレームに近い問い合わせもあるようなので、これからますます伸びていくと思います。恵俊彰:こういう手続きが楽になるとありがたいですもんね。ふるさと納税コンサルタント 小野くみ氏:もっとふるさと納税が身近に感じられるようになると思います。落語家 立川志らく:昨日申請しようと思って、ワンストップ申請を調べたら、5自治体までって。私みたいな仕事してると無理なんだけども、それでもいろいろな方が活用するにはすごく便利です。恵俊彰:条件がありますもんね。1年で5自治体以内、確定申告をする必要がない方に限ってということのようですね。よく確認して当てはまる場合は、ぜひこのやり方で申請していただければと思います。(ひるおび 2022年12月2日放送より)
様々な返礼品がもらえる「ふるさと納税」。今年は物価上昇の影響で、日用品や電気、旅行クーポンなどの返礼品に注目が集まっています。大変だった「申請」手続きも、今年はスマホ1つで簡単に!『ふるさとグランプリ2022』受賞の魅力的な返礼品や、オンラインでの申請方法をお伝えします。
【写真を見る】「ふるさと納税」面倒な申請がスマホで簡単に!“地域の魅力伝える”返礼品グランプリは?【ひるおび】■“地域の魅力”や“寄付金の用途”も審査!ふるさとグランプリ202212月2日発売の雑誌『ESSE』に、【ふるさとグランプリ2022】が掲載されています。約20人のインフルエンサーが、●地域の魅力●寄付金の用途●返礼品の「試食」などを元に審査。金賞・銀賞・総合グランプリが決定しています。

■総合グランプリ “漁師を助けたい” 別海町『いくら醤油漬け』味・地域ならではの特徴、こだわりなど、全ての項目で高い評価を得てグランプリに輝いたのは…北海道・別海町「鮭 いくら 醤油漬け500g いくら本来の味わい」寄付金額1万8000円あっさりとした味付けで、素材本来の味を楽しめる一品です。海が一面凍った「氷平線」を歩くツアーが近年人気の北海道・別海町。古くから秋サケ漁が盛んな別海町ですが、5年連続で不漁が続いた上に、今年は原油価格の高騰で、漁師たちは苦しい状況にありました。そんな漁師たちを応援してもらうためにエントリーしての受賞となりました。北海道・別海町 総務部 ふるさと応援 情報化推進室 人羅茜主任:非常に嬉しく思っています。元々、町を応援するためにやっている制度ですので、「安売り競争に乗らない」「寄付額争いをしない」。あとは北海道ファンのために、北海道産にかなりこだわってやっています。審査員「プチプチ感がすごく新鮮で、とても美味しくて、一番印象に残りました。」「漁師さんのためにもなりますし、美味しいものを届けてもらって寄付する側のためにもなりますし、すごくいい取り組み」スタジオでもイクラを試食。落語家 立川志らく:あ、プチプチ感がすごい!これはもうペロッといけちゃいますね。恵俊彰:大きいですよね、一粒一粒が輝いてる。■“地元の知恵の結晶” 生産者を支える宮崎・都城市“肉5種”≪肉部門・金賞≫宮崎・都城市 都城産「牛・豚・鶏のフィンガーフード」&「宮崎牛ローストビーフ」寄付金額2万5000円地元ブランドの牛・豚・鶏を使った5種類の肉がセットになっています。宮崎・都城市 ふるさと産業推進局 野見山修一副課長:生産者さんを支えていきたいという思いから、地元の事業者が知恵を出し合って作った。肉の卸売業などを営む地元企業が開発した、宮崎牛のローストビーフ。家庭で手軽に美味しい宮崎牛を食べてもらいたいという思いから開発したそうです。今年新たに開発した宮崎牛の生ハムにも強い思いが。野上食品 野上幸平代表取締役:コロナになって、商品の行き場がなくなってしまった。生産農家と、肥育農家の相場を守るためにも、商品の仕入れをストップするわけにいかなかったもので、何とか商品を回転させようという考えで開発しました。生産者のために地元企業が開発した、コリッとした食感が楽しめる観音池ポークのスモークタン。そして、日向おさつポークのモモ肉を使ってしっとりと仕上げた生ジャーキーと、地頭鶏の胸肉を使った生ハム、どちらも余って廃棄されがちな部位を無駄にしないため加工したといいます。宮崎・都城市 ふるさと産業推進局 野見山修一副課長:都城市は、1000万以上の牛・豚・鶏がいる畜産王国。ただ心配事がありまして、人口減少に伴う生産農家さんの減少。このままだと食料生産基地がどんどん衰退してしまう。この状況を改善すべく、寄付金の使い道は、新規就農者の支援や子育て支援に充てられます。宮崎・都城市 ふるさと産業推進局 野見山修一副課長:農業をやる人が増えていって、日本の食料とかそういったところがどんどん活性化して、日本の元気に繋がっていけばいいなというふうに考えてます。弁護士 八代英輝(生ハムを試食):美味しい。フレッシュ。これは白ワインに合わせたくなりますね。■“実は鍛高譚のしその産地” 北海道・白糠町「赤しそプリン」≪菓子果物部門・金賞≫北海道・白糠町 『ぷりんのこころ 2種類×3組』寄付金額1万円リコッタサラータという、塩漬けして熟成させたチーズをトッピングしたプリン。もう一つは、赤しそを組み合わせた、ちょっと変わったプリンです。北海道・白糠町町役場企画財政課 ふるさと納税推進係 主事西川享佑氏:「鍛高譚(たんたかたん)」という焼酎があるんですけど、実は白糠町がしその産地になっております。鍛高譚が有名になりすぎてしまったんですけど、白糠町がついてこなかったという実態があります。実は白糠町はしその名産地ですが、全国的にはあまり認知されておらず、いくらなどの返礼品に押され気味。そこで立ち上がったのが地元のホテルです。ホテルまつや シェフ・代表取締役 野田憲政氏:白糠町ならではの商品として作り上げたことによって返礼品になったと思う。コロナ禍で宿泊が減ってたんですけど、プリンのおかげで少しですがカバーできたので良かった。コメンテーター トリンドル玲奈:美味しいです。シソのところがちょっとゼリーみたいになってるんですけど。甘酸っぱいのとプリンの滑らかな感じがとっても合います。寄付金は、町内唯一の高校へ通学する生徒を対象とした、公営塾の費用に充てられるということです。評価のポイントは、寄付金の使い道が寄付者全員に報告されること。さらに繋がりを大切にしている点だということです。■“寄付金は台風被害のびわ山の再生に” 千葉・南房総市の乳製品≪銘品部門・金賞≫千葉・南房総市 『近藤牧場乳製品』寄付金額1万4000円チーズと牛乳のセットです。千葉・南房総市役所 企画財政課 地域振興係長 和泉澤一司氏:酪農発祥の地というと、北海道とか東北の方とか思われるかもしれませんが、実は近代酪農発祥の地というのは、この千葉県南房総。約300年前、江戸幕府の8代将軍・徳川吉宗が、インドから牛を輸入し飼育したことが発端だと言います。千葉県内の酪農家で唯一、食品安全などへの取り組み(JGAP)が認証されている近藤牧場。返礼品の牛乳は、希少価値の高い「ブラウンスイス」「ジャージー」「ガンジー」の、3種類の合乳で作っています。搾りたてに近いほんのり甘い味が楽しめます。そして近藤牧場の牛乳から作ったミルキーな味わいのモッツァレラチーズ。滑らかでクリーミーなリコッタチーズは冷ややっこのようにいただくとお酒のお供にぴったりです。寄付金は、子育て支援と、3年前の台風で甚大な被害を受けたびわ山の再生に使われます。千葉・南房総市役所 企画財政課 地域振興係長 和泉澤一司氏:苗が大きくなるまでまだ何年もかかってしまいますが、ぜひ応援していただきたいと思います。ふるさと納税コンサルタント 小野くみ氏:使い道というのはなかなか寄付者の方に見えづらい部分だと思うんですけれども、実は自治体さんにとっては一番大切にしている部分。特に南房総市さんのように大きな災害があった際には、もう待ったなしの状況ですので、このふるさと納税制度があってよかったとか、助けられたという声を多く聞いております。■面倒な書類は必要なし!スマホでオンライン申請豪華な返礼品の裏には、少し面倒な書類の提出などがあります。ただ、今年はそれが簡単になったんです。例えば、『さとふる』というアプリには、『さとふるアプリdeワンストップ申請』というものがあります。スマートフォンとマイナンバーカードがあれば簡単にオンラインで申請ができます。「ワンストップ特例制度」を適用したもので、確定申告を行わずに「寄付金控除」が受けられます。▼1年で5自治体以内▼確定申告する必要がない人という条件があります。今までは、必要書類の送付が必須でしたが、これを使えば申請は3ステップで完了。【1】さとふるサイトやアプリで寄付【2】さとふるアプリを開く(またはダウンロード)【3】マイナンバーカード情報の読み取りその他にも、オンライン申請に向け、各社・各自治体が動いています。サイト上での申請を開始する『ふるなび』や、対象自治体への案内を予定する『楽天ふるさと納税』。さらに申請専用の認証アプリ、『IAM(アイアム)』というものもあります。ふるさと納税コンサルタント 小野くみ氏:こちらのワンストップ申請は目玉になるような変更点だと思っています。ある自治体は既に4割の方が切り替えられていますし、逆にまだされていない自治体には、「お宅の自治体はいつからやるんだ」「早くやってほしい」というクレームに近い問い合わせもあるようなので、これからますます伸びていくと思います。恵俊彰:こういう手続きが楽になるとありがたいですもんね。ふるさと納税コンサルタント 小野くみ氏:もっとふるさと納税が身近に感じられるようになると思います。落語家 立川志らく:昨日申請しようと思って、ワンストップ申請を調べたら、5自治体までって。私みたいな仕事してると無理なんだけども、それでもいろいろな方が活用するにはすごく便利です。恵俊彰:条件がありますもんね。1年で5自治体以内、確定申告をする必要がない方に限ってということのようですね。よく確認して当てはまる場合は、ぜひこのやり方で申請していただければと思います。(ひるおび 2022年12月2日放送より)
12月2日発売の雑誌『ESSE』に、【ふるさとグランプリ2022】が掲載されています。約20人のインフルエンサーが、●地域の魅力●寄付金の用途●返礼品の「試食」などを元に審査。金賞・銀賞・総合グランプリが決定しています。
味・地域ならではの特徴、こだわりなど、全ての項目で高い評価を得てグランプリに輝いたのは…北海道・別海町「鮭 いくら 醤油漬け500g いくら本来の味わい」寄付金額1万8000円あっさりとした味付けで、素材本来の味を楽しめる一品です。
海が一面凍った「氷平線」を歩くツアーが近年人気の北海道・別海町。古くから秋サケ漁が盛んな別海町ですが、5年連続で不漁が続いた上に、今年は原油価格の高騰で、漁師たちは苦しい状況にありました。そんな漁師たちを応援してもらうためにエントリーしての受賞となりました。
北海道・別海町 総務部 ふるさと応援 情報化推進室 人羅茜主任:非常に嬉しく思っています。元々、町を応援するためにやっている制度ですので、「安売り競争に乗らない」「寄付額争いをしない」。あとは北海道ファンのために、北海道産にかなりこだわってやっています。
審査員「プチプチ感がすごく新鮮で、とても美味しくて、一番印象に残りました。」「漁師さんのためにもなりますし、美味しいものを届けてもらって寄付する側のためにもなりますし、すごくいい取り組み」
スタジオでもイクラを試食。
落語家 立川志らく:あ、プチプチ感がすごい!これはもうペロッといけちゃいますね。
恵俊彰:大きいですよね、一粒一粒が輝いてる。
≪肉部門・金賞≫宮崎・都城市 都城産「牛・豚・鶏のフィンガーフード」&「宮崎牛ローストビーフ」寄付金額2万5000円
地元ブランドの牛・豚・鶏を使った5種類の肉がセットになっています。
宮崎・都城市 ふるさと産業推進局 野見山修一副課長:生産者さんを支えていきたいという思いから、地元の事業者が知恵を出し合って作った。
肉の卸売業などを営む地元企業が開発した、宮崎牛のローストビーフ。家庭で手軽に美味しい宮崎牛を食べてもらいたいという思いから開発したそうです。
今年新たに開発した宮崎牛の生ハムにも強い思いが。
野上食品 野上幸平代表取締役:コロナになって、商品の行き場がなくなってしまった。生産農家と、肥育農家の相場を守るためにも、商品の仕入れをストップするわけにいかなかったもので、何とか商品を回転させようという考えで開発しました。
生産者のために地元企業が開発した、コリッとした食感が楽しめる観音池ポークのスモークタン。そして、日向おさつポークのモモ肉を使ってしっとりと仕上げた生ジャーキーと、地頭鶏の胸肉を使った生ハム、どちらも余って廃棄されがちな部位を無駄にしないため加工したといいます。
宮崎・都城市 ふるさと産業推進局 野見山修一副課長:都城市は、1000万以上の牛・豚・鶏がいる畜産王国。ただ心配事がありまして、人口減少に伴う生産農家さんの減少。このままだと食料生産基地がどんどん衰退してしまう。
この状況を改善すべく、寄付金の使い道は、新規就農者の支援や子育て支援に充てられます。
宮崎・都城市 ふるさと産業推進局 野見山修一副課長:農業をやる人が増えていって、日本の食料とかそういったところがどんどん活性化して、日本の元気に繋がっていけばいいなというふうに考えてます。
弁護士 八代英輝(生ハムを試食):美味しい。フレッシュ。これは白ワインに合わせたくなりますね。
≪菓子果物部門・金賞≫北海道・白糠町 『ぷりんのこころ 2種類×3組』寄付金額1万円
リコッタサラータという、塩漬けして熟成させたチーズをトッピングしたプリン。もう一つは、赤しそを組み合わせた、ちょっと変わったプリンです。
北海道・白糠町町役場企画財政課 ふるさと納税推進係 主事西川享佑氏:「鍛高譚(たんたかたん)」という焼酎があるんですけど、実は白糠町がしその産地になっております。鍛高譚が有名になりすぎてしまったんですけど、白糠町がついてこなかったという実態があります。
実は白糠町はしその名産地ですが、全国的にはあまり認知されておらず、いくらなどの返礼品に押され気味。そこで立ち上がったのが地元のホテルです。
ホテルまつや シェフ・代表取締役 野田憲政氏:白糠町ならではの商品として作り上げたことによって返礼品になったと思う。コロナ禍で宿泊が減ってたんですけど、プリンのおかげで少しですがカバーできたので良かった。
コメンテーター トリンドル玲奈:美味しいです。シソのところがちょっとゼリーみたいになってるんですけど。甘酸っぱいのとプリンの滑らかな感じがとっても合います。
寄付金は、町内唯一の高校へ通学する生徒を対象とした、公営塾の費用に充てられるということです。評価のポイントは、寄付金の使い道が寄付者全員に報告されること。さらに繋がりを大切にしている点だということです。
≪銘品部門・金賞≫千葉・南房総市 『近藤牧場乳製品』寄付金額1万4000円チーズと牛乳のセットです。
千葉・南房総市役所 企画財政課 地域振興係長 和泉澤一司氏:酪農発祥の地というと、北海道とか東北の方とか思われるかもしれませんが、実は近代酪農発祥の地というのは、この千葉県南房総。
約300年前、江戸幕府の8代将軍・徳川吉宗が、インドから牛を輸入し飼育したことが発端だと言います。千葉県内の酪農家で唯一、食品安全などへの取り組み(JGAP)が認証されている近藤牧場。返礼品の牛乳は、希少価値の高い「ブラウンスイス」「ジャージー」「ガンジー」の、3種類の合乳で作っています。搾りたてに近いほんのり甘い味が楽しめます。
そして近藤牧場の牛乳から作ったミルキーな味わいのモッツァレラチーズ。滑らかでクリーミーなリコッタチーズは冷ややっこのようにいただくとお酒のお供にぴったりです。
寄付金は、子育て支援と、3年前の台風で甚大な被害を受けたびわ山の再生に使われます。
千葉・南房総市役所 企画財政課 地域振興係長 和泉澤一司氏:苗が大きくなるまでまだ何年もかかってしまいますが、ぜひ応援していただきたいと思います。
ふるさと納税コンサルタント 小野くみ氏:使い道というのはなかなか寄付者の方に見えづらい部分だと思うんですけれども、実は自治体さんにとっては一番大切にしている部分。特に南房総市さんのように大きな災害があった際には、もう待ったなしの状況ですので、このふるさと納税制度があってよかったとか、助けられたという声を多く聞いております。
豪華な返礼品の裏には、少し面倒な書類の提出などがあります。ただ、今年はそれが簡単になったんです。
例えば、『さとふる』というアプリには、『さとふるアプリdeワンストップ申請』というものがあります。スマートフォンとマイナンバーカードがあれば簡単にオンラインで申請ができます。「ワンストップ特例制度」を適用したもので、確定申告を行わずに「寄付金控除」が受けられます。▼1年で5自治体以内▼確定申告する必要がない人という条件があります。
今までは、必要書類の送付が必須でしたが、これを使えば申請は3ステップで完了。【1】さとふるサイトやアプリで寄付【2】さとふるアプリを開く(またはダウンロード)【3】マイナンバーカード情報の読み取り
その他にも、オンライン申請に向け、各社・各自治体が動いています。
サイト上での申請を開始する『ふるなび』や、対象自治体への案内を予定する『楽天ふるさと納税』。さらに申請専用の認証アプリ、『IAM(アイアム)』というものもあります。
ふるさと納税コンサルタント 小野くみ氏:こちらのワンストップ申請は目玉になるような変更点だと思っています。ある自治体は既に4割の方が切り替えられていますし、逆にまだされていない自治体には、「お宅の自治体はいつからやるんだ」「早くやってほしい」というクレームに近い問い合わせもあるようなので、これからますます伸びていくと思います。
恵俊彰:こういう手続きが楽になるとありがたいですもんね。
ふるさと納税コンサルタント 小野くみ氏:もっとふるさと納税が身近に感じられるようになると思います。
落語家 立川志らく:昨日申請しようと思って、ワンストップ申請を調べたら、5自治体までって。私みたいな仕事してると無理なんだけども、それでもいろいろな方が活用するにはすごく便利です。
恵俊彰:条件がありますもんね。1年で5自治体以内、確定申告をする必要がない方に限ってということのようですね。よく確認して当てはまる場合は、ぜひこのやり方で申請していただければと思います。