静岡県裾野市の私立認可保育園「さくら保育園」で働いていた保育士の女3人が暴行容疑で逮捕された事件を受けて、来年度に同園と系列の保育施設へ通園希望を出していた41人の子どもの保護者から、8日までに、他園に変更する申し込みがあったことがわかった。
市によると、変更の申し込みをしたのは、現在さくら保育園などに通園している園児と、来年度から新たに通園を希望していた子どもの保護者。
問題発覚を受けて、市は11月30日から12月16日まで、希望の変更を受け付けている。市担当者は「できる限り希望に沿っていきたい」と話した。市は8日、さくら保育園に通う園児1人について、他の園で一時的な受け入れを始めた。
市は、さくら保育園の1歳児クラスの保護者を対象に、市民文化センターで10日に専門家による心のケアに関する講話会を開く。
また、県は、特別監査の一環として同園の保護者全員を対象とするアンケート調査を始める。早ければ9日にも発送する。虐待行為の実態を明らかにするため、子供の様子で引っかかったことや、園や保育士について気になったことを記載してもらう。