逮捕前、自身の進める政策について語っていた、徳島県藍住町議会の副議長・平石賢治容疑者(45)。
平石容疑者:「子育て支援策コミュニティーバスの導入。企業誘致等の様々な重要課題を、皆さんと一緒に一生懸命取り組んで参ります」
去年9月、平石容疑者は阿部さやか容疑者(39)と共謀し、捜査機関から役場に麻薬密売グループに所属する人物の個人情報に関する照会があったことを、グループのリーダー・金太士容疑者(52)に漏らしたとして逮捕されました。
平石容疑者は見返りに、現金5万円を受け取ったとみられています。
平石容疑者はどのようにして、捜査に関する情報を手に入れることができたのでしょうか。
実は、阿部容疑者は当時、町役場の住民課の職員で、役場に届く郵便物を開封する担当をしていました。
平石容疑者(捜査関係者から):「阿部(容疑者)のもとには警察からの照会文書が届くので、内容が確認できる」
去年9月、捜査機関から役場に大麻密売グループに所属する人物の個人情報について、郵便で問い合わせがあり、それを知った阿部容疑者が平石容疑者に、さらに平石容疑者が金容疑者に伝えたというのです。
警察によりますと、金容疑者のグループは、徳島市内のマンションなどで大麻を栽培していましたが、平石容疑者から情報を入手し、捜査の動きを把握した後、栽培拠点を移していたことが分かりました。
藍住町議会は、9日にも辞職勧告決議案を提出する方針で一致しています。