平均年収443万円――これでは普通に生活できない国になってしまった。なぜ日本社会はこうなってしまったのか?
話題の新刊『年収443万円 安すぎる国の絶望的な生活』では、〈昼食は必ず500円以内、スタバのフラペチーノを我慢、月1万5000円のお小遣いでやりくり、スマホの機種変で月5000円節約、ウーバーイーツの副業収入で成城石井に行ける、ラーメンが贅沢、サイゼリヤは神、子どもの教育費がとにかく心配……〉といった切実な声を紹介している。
女性は「100万円超200万円以下」が多い国税庁「民間給与実態統計調査」によれば、日本の平均年収は443万円であり、男性は545万円、女性302万円となっている。〈給与所得者数は、5,270万人(対前年比0.5%増、25万人の増加)で、その平均給与は443万円(同2.4%増、102千円の増加)となっている。男女別にみると、給与所得者数は男性3,061万人(同0.5%減、16万人の減少)、女性2,209万人(同1.9%増、41万人の増加)で、平均給与は男性545万円(同2.5%増、131千円の増加)、女性302万円(同3.2%増、94千円の増加)となっている。正社員(正職員)、正社員(正職員)以外の平均給与についてみると、正社員(正職員)508万円(同2.6%増、127千円の増加)、正社員(正職員)以外198万円(同12.1%増、214千円の増加)となっている〉(国税庁「民間給与実態統計調査」より)また、男性と女性それぞれについて、どのような年収の分布になっているのか。〈給与所得者の給与階級別分布をみると、男性では年間給与額400万円超500万円以下の者が537万人(構成比17.5%)、女性では100万円超200万円以下の者が497万人(同22.5%)と最も多くなっている〉(国税庁「民間給与実態統計調査」より)職種によって、都市と地方などによって、実感は異なるだろうが、みなさんはどう感じるだろうか。都市と地方の年収格差都市と地方での違いについては、国税庁のデータを見ると実態が浮かび上がってくる。〈地域別の年収は、国税庁の国税局別の給与額から把握できる。2020年の年収を男女別で見ていくと、男性で最も高いのは東京の608万2000円、次いで大阪の540万4000円、名古屋の534万2000円だった。最も低いのは沖縄の400万円だった。女性の場合は、最も年収が高いのは東京の332万1000円、次いで大阪の295万7000円で、他は250万~270万円程度に留まる〉(『年収443万円』より)当然、東京が最も年収が高い。男性はどの地域・都道府県でも400~500万円くらい、女性は東京をのぞいて200万円台がほとんどである。ここまで年収をめぐる平均的な数字を見てきたが、実際の暮らしがどのようなものかはこうした数字からは見えてこない。『年収443万円 安すぎる国の絶望的な生活』では、昼食は必ず500円以内、スタバのフラペチーノを我慢、月1万5000円のお小遣いでやりくり、スマホの機種変で月5000円節約、ウーバーイーツの副業収入で成城石井に行ける、ラーメンが贅沢、サイゼリヤは神、派遣より時給が低い正社員、子どもの教育費がとにかく心配……といった暮らしの些細な選択や葛藤を掘り下げている。いま、私たちはどんな社会に生きているのか。一人ひとりの生活のディティールから、その実態を知ってほしい。
女性は「100万円超200万円以下」が多い国税庁「民間給与実態統計調査」によれば、日本の平均年収は443万円であり、男性は545万円、女性302万円となっている。〈給与所得者数は、5,270万人(対前年比0.5%増、25万人の増加)で、その平均給与は443万円(同2.4%増、102千円の増加)となっている。男女別にみると、給与所得者数は男性3,061万人(同0.5%減、16万人の減少)、女性2,209万人(同1.9%増、41万人の増加)で、平均給与は男性545万円(同2.5%増、131千円の増加)、女性302万円(同3.2%増、94千円の増加)となっている。正社員(正職員)、正社員(正職員)以外の平均給与についてみると、正社員(正職員)508万円(同2.6%増、127千円の増加)、正社員(正職員)以外198万円(同12.1%増、214千円の増加)となっている〉(国税庁「民間給与実態統計調査」より)また、男性と女性それぞれについて、どのような年収の分布になっているのか。〈給与所得者の給与階級別分布をみると、男性では年間給与額400万円超500万円以下の者が537万人(構成比17.5%)、女性では100万円超200万円以下の者が497万人(同22.5%)と最も多くなっている〉(国税庁「民間給与実態統計調査」より)職種によって、都市と地方などによって、実感は異なるだろうが、みなさんはどう感じるだろうか。都市と地方の年収格差都市と地方での違いについては、国税庁のデータを見ると実態が浮かび上がってくる。〈地域別の年収は、国税庁の国税局別の給与額から把握できる。2020年の年収を男女別で見ていくと、男性で最も高いのは東京の608万2000円、次いで大阪の540万4000円、名古屋の534万2000円だった。最も低いのは沖縄の400万円だった。女性の場合は、最も年収が高いのは東京の332万1000円、次いで大阪の295万7000円で、他は250万~270万円程度に留まる〉(『年収443万円』より)当然、東京が最も年収が高い。男性はどの地域・都道府県でも400~500万円くらい、女性は東京をのぞいて200万円台がほとんどである。ここまで年収をめぐる平均的な数字を見てきたが、実際の暮らしがどのようなものかはこうした数字からは見えてこない。『年収443万円 安すぎる国の絶望的な生活』では、昼食は必ず500円以内、スタバのフラペチーノを我慢、月1万5000円のお小遣いでやりくり、スマホの機種変で月5000円節約、ウーバーイーツの副業収入で成城石井に行ける、ラーメンが贅沢、サイゼリヤは神、派遣より時給が低い正社員、子どもの教育費がとにかく心配……といった暮らしの些細な選択や葛藤を掘り下げている。いま、私たちはどんな社会に生きているのか。一人ひとりの生活のディティールから、その実態を知ってほしい。
国税庁「民間給与実態統計調査」によれば、日本の平均年収は443万円であり、男性は545万円、女性302万円となっている。
〈給与所得者数は、5,270万人(対前年比0.5%増、25万人の増加)で、その平均給与は443万円(同2.4%増、102千円の増加)となっている。
男女別にみると、給与所得者数は男性3,061万人(同0.5%減、16万人の減少)、女性2,209万人(同1.9%増、41万人の増加)で、平均給与は男性545万円(同2.5%増、131千円の増加)、女性302万円(同3.2%増、94千円の増加)となっている。
正社員(正職員)、正社員(正職員)以外の平均給与についてみると、正社員(正職員)508万円(同2.6%増、127千円の増加)、正社員(正職員)以外198万円(同12.1%増、214千円の増加)となっている〉(国税庁「民間給与実態統計調査」より)
また、男性と女性それぞれについて、どのような年収の分布になっているのか。
〈給与所得者の給与階級別分布をみると、男性では年間給与額400万円超500万円以下の者が537万人(構成比17.5%)、女性では100万円超200万円以下の者が497万人(同22.5%)と最も多くなっている〉(国税庁「民間給与実態統計調査」より)
職種によって、都市と地方などによって、実感は異なるだろうが、みなさんはどう感じるだろうか。
都市と地方での違いについては、国税庁のデータを見ると実態が浮かび上がってくる。
〈地域別の年収は、国税庁の国税局別の給与額から把握できる。
2020年の年収を男女別で見ていくと、男性で最も高いのは東京の608万2000円、次いで大阪の540万4000円、名古屋の534万2000円だった。最も低いのは沖縄の400万円だった。
女性の場合は、最も年収が高いのは東京の332万1000円、次いで大阪の295万7000円で、他は250万~270万円程度に留まる〉(『年収443万円』より)
当然、東京が最も年収が高い。
男性はどの地域・都道府県でも400~500万円くらい、女性は東京をのぞいて200万円台がほとんどである。
ここまで年収をめぐる平均的な数字を見てきたが、実際の暮らしがどのようなものかはこうした数字からは見えてこない。
『年収443万円 安すぎる国の絶望的な生活』では、昼食は必ず500円以内、スタバのフラペチーノを我慢、月1万5000円のお小遣いでやりくり、スマホの機種変で月5000円節約、ウーバーイーツの副業収入で成城石井に行ける、ラーメンが贅沢、サイゼリヤは神、派遣より時給が低い正社員、子どもの教育費がとにかく心配……といった暮らしの些細な選択や葛藤を掘り下げている。
いま、私たちはどんな社会に生きているのか。一人ひとりの生活のディティールから、その実態を知ってほしい。