店内で盗みを繰り返す男。防犯カメラがとらえたのは窃盗犯の確保の瞬間だった。
11月26日未明、茨城県内にある電子たばこ専門店。
大きなリュックを背負った男が自転車で現れた。
男は持っていたライトを使い、外から暗い店内の様子をチラリ。すると次の瞬間…
店の窓ガラスをハンマーで叩き割った。
男は、割った窓から難なく店内へと侵入。
真っ暗な室内をライトで照らしながら、キョロキョロと見回す。しかし、棚に置かれた商品には見向きもしない。
店のカウンターにやってくると、男は持っていたハンマーを置く。
そして金目のものがないか物色を開始。店内には現金の入ったレジがあったが、男は開けることができなかった。
そこで男が目をつけたのが、別のところにあった10万円分の電子たばこなどだった。
ところが、男が店に侵入してから約10分後。
外に警察官が到着した。店の防犯センサーが侵入者を感知し、通報を受けた警察官が現場に急行したのだ。
外にいる警察官に気づき、慌てる男。
しかしあっさりと観念し、身柄を確保された。
逮捕されたのは、矢口直樹容疑者(31)。警察官に囲まれながら、侵入する際に使ったハンマーの前で調べに応じた。
この日、店の周辺では窃盗被害が相次いでいて、多くの警察官が警戒に当たる中での犯行だった。
被害に遭った店の代表は、事件直後の物々しさに驚いたと話す。
株式会社エムズプランニング 矢野雅英代表取締役:パトカーとか車が、ここに7、8台並んでて、10人はいたと思うんですけど、警察の方も。同じ日に(窃盗が)10件ぐらいあって、それを追ってきたんだと思うんですよね。
店の被害額は、窓ガラスの修理代など約10万円に上るという。
記者リポート:男は観念した様子で、現場検証の際には警察官の指示に大人しく従っていたといいます。
調べに対し、容疑を認めている谷口容疑者。
矢口容疑者(供述):お金がなかった。いろいろのところでやっている。
警察は、余罪があるとみて調べを進めている。
(「イット!」12月8日放送より)