《名古屋女子大生殺人》「自殺願望が4人を引き合わせた?」いじめ、孤独、結婚、親の介護…“生き残った”39歳女性容疑者が抱え続けた苦悩とは から続く
「加古ちゃんは事件があった前日の5日も講義を受けていましたし、テストに向けて勉強していました。いつもと変わった様子はなかったです。私は、そんな子が自殺を望んでいたなんて思えないんです……」
【画像】亡くなる約1カ月前、同好会のボランティア活動が表彰されたときの加古結莉さん
名古屋市中区のホテルで女子大生の加古結莉(かこ・ゆり)さん(20)が遺体で見つかった事件。同じ大学に通う同級生はこう訝った。
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12月6日、加古さんの遺体はホテルの一室で見つかった。頭にはビニール袋をかぶせられ、首のあたりにはビニールテープが巻かれ、密閉されたような状態だったという。
加古さんが亡くなったホテル 文藝春秋
「異様な状況ではあるものの、加古さんに目立った外傷や争った形跡はなく、室内からは睡眠成分が含まれる市販薬が見つかっています。司法解剖の結果、死因は急性呼吸不全による窒息死でした。薬を服用し、なんらかの形で頭にビニール袋をかぶせられたことが原因と見られます。
捜査当局は、一緒にホテルに宿泊していた福島県伊達市の渡邉真由美容疑者(39)、愛知県安城市(自称)の鈴木健太容疑者(48)、兵庫県姫路市の18歳の女子大生の3人を殺人の疑いで逮捕しました。4人は住む地域も年齢もバラバラで、日常的な接点が見られません。当局は、『彼らは自殺願望があり、SNSを通じて知り合った』と見て捜査を進めています」(社会部記者)
加古さんは名古屋市内にある大学の薬学部に在籍していたため、「薬に精通していた」と見る向きがある。しかし、前出の同級生はこうした見方は短絡的だと語る。休日も返上して勉強し、将来に向けての準備も入念にしていた「薬学部だからと言って、人を殺すための薬の知識だったり、それを悪用するような方法は大学では学びません。薬品を扱う試験室も、教授などが不在の時には入室もできないので、薬品を持ち出すなんてことも不可能です。強いて言えば、実務実習と称したバイトがあり、そこでは広い分野で薬剤師としての教養を身につけます。実務実習を通して、私たちの知らない知識を持っていた可能性は、“勉強熱心”な彼女であれば十分にあり得ると思いますけど……」 そんな加古さんは休日も返上して勉強し、将来に向けての準備も入念にしていたという。少人数のハイレベル講義を受講「明るくて頭が良く、真面目な子でした。土日も学内の図書館や食事スペースで勉強する姿を何度も見ています。選択講義の中で少人数しか受講しないハイレベルな講義に出席して、その課題にも研究室にこもって取り組んでいたほどです」(同前) 亡くなる約1カ月前の11月2日には、加古さんが所属していたボランティア団体が、日本赤十字社から讃えられた。「“かこゆり“が、自殺するのかなって思ってしまいます」「加古ちゃんは、献血や子供のための活動を積極的にしていました。勉学やボランティアの他に、病院や薬局における実務実習にも自ら参加して知識を培っていました。それもこれも全ては『将来、よりいい職場で働きたい』と明確な目標が彼女にはあったからです。だから、そんな“かこゆり”が、自殺するのかなって思ってしまいます」(同前)焼きそばパンを食べて「幸せぇ~」 焼きそばパンが大好きだったという加古さん。同級生はその顔が忘れられないという。「お昼に焼きそばパンを2つ、3つ、ペロッと食べちゃう子でした。『それだけでいいの?』って聞くと、『幸せぇ~』とニコッとしていたのが印象的でした」(同前) 好物を頬張る加古さんの笑顔はもう見られない。◆◆◆「文春オンライン」では、今回の事件について、情報を募集しています。下記のメールアドレス、または「文春くん公式ツイッター」のDMまで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス:[email protected] 文春くん公式ツイッター:https://twitter.com/bunshunho2386(「文春オンライン」特集班/Webオリジナル(特集班))
加古さんは名古屋市内にある大学の薬学部に在籍していたため、「薬に精通していた」と見る向きがある。しかし、前出の同級生はこうした見方は短絡的だと語る。
「薬学部だからと言って、人を殺すための薬の知識だったり、それを悪用するような方法は大学では学びません。薬品を扱う試験室も、教授などが不在の時には入室もできないので、薬品を持ち出すなんてことも不可能です。強いて言えば、実務実習と称したバイトがあり、そこでは広い分野で薬剤師としての教養を身につけます。実務実習を通して、私たちの知らない知識を持っていた可能性は、“勉強熱心”な彼女であれば十分にあり得ると思いますけど……」
そんな加古さんは休日も返上して勉強し、将来に向けての準備も入念にしていたという。
少人数のハイレベル講義を受講「明るくて頭が良く、真面目な子でした。土日も学内の図書館や食事スペースで勉強する姿を何度も見ています。選択講義の中で少人数しか受講しないハイレベルな講義に出席して、その課題にも研究室にこもって取り組んでいたほどです」(同前) 亡くなる約1カ月前の11月2日には、加古さんが所属していたボランティア団体が、日本赤十字社から讃えられた。「“かこゆり“が、自殺するのかなって思ってしまいます」「加古ちゃんは、献血や子供のための活動を積極的にしていました。勉学やボランティアの他に、病院や薬局における実務実習にも自ら参加して知識を培っていました。それもこれも全ては『将来、よりいい職場で働きたい』と明確な目標が彼女にはあったからです。だから、そんな“かこゆり”が、自殺するのかなって思ってしまいます」(同前)焼きそばパンを食べて「幸せぇ~」 焼きそばパンが大好きだったという加古さん。同級生はその顔が忘れられないという。「お昼に焼きそばパンを2つ、3つ、ペロッと食べちゃう子でした。『それだけでいいの?』って聞くと、『幸せぇ~』とニコッとしていたのが印象的でした」(同前) 好物を頬張る加古さんの笑顔はもう見られない。◆◆◆「文春オンライン」では、今回の事件について、情報を募集しています。下記のメールアドレス、または「文春くん公式ツイッター」のDMまで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス:[email protected] 文春くん公式ツイッター:https://twitter.com/bunshunho2386(「文春オンライン」特集班/Webオリジナル(特集班))
「明るくて頭が良く、真面目な子でした。土日も学内の図書館や食事スペースで勉強する姿を何度も見ています。選択講義の中で少人数しか受講しないハイレベルな講義に出席して、その課題にも研究室にこもって取り組んでいたほどです」(同前)
亡くなる約1カ月前の11月2日には、加古さんが所属していたボランティア団体が、日本赤十字社から讃えられた。
「加古ちゃんは、献血や子供のための活動を積極的にしていました。勉学やボランティアの他に、病院や薬局における実務実習にも自ら参加して知識を培っていました。それもこれも全ては『将来、よりいい職場で働きたい』と明確な目標が彼女にはあったからです。だから、そんな“かこゆり”が、自殺するのかなって思ってしまいます」(同前)
焼きそばパンを食べて「幸せぇ~」 焼きそばパンが大好きだったという加古さん。同級生はその顔が忘れられないという。「お昼に焼きそばパンを2つ、3つ、ペロッと食べちゃう子でした。『それだけでいいの?』って聞くと、『幸せぇ~』とニコッとしていたのが印象的でした」(同前) 好物を頬張る加古さんの笑顔はもう見られない。◆◆◆「文春オンライン」では、今回の事件について、情報を募集しています。下記のメールアドレス、または「文春くん公式ツイッター」のDMまで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス:[email protected] 文春くん公式ツイッター:https://twitter.com/bunshunho2386(「文春オンライン」特集班/Webオリジナル(特集班))
焼きそばパンが大好きだったという加古さん。同級生はその顔が忘れられないという。
「お昼に焼きそばパンを2つ、3つ、ペロッと食べちゃう子でした。『それだけでいいの?』って聞くと、『幸せぇ~』とニコッとしていたのが印象的でした」(同前)
好物を頬張る加古さんの笑顔はもう見られない。
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